今回の都議選は、メディアによるともっぱら自民党と都民ファーストの会との第一党争い、そして権力の座にのみ汲々としている公明党と都民ファーストとで都議会の過半数をとれるかどうかが焦点だそうだ。
権力の座に汲々とするという点では公明党と小池知事とは一致しているので、両者が協力するのは当然の成り行きだろう。
     *小池氏の経歴 1992年に日本新党から参議院議員選挙に出馬して比例区で当選
          翌年には参議院議員を辞職して、衆議院議員選挙に出馬し当選
                         1994年の日本新党解党後は新進党に所属し、その後自由党の結党に参加
                         2000年の自由党分裂の時には小沢一郎と決別し保守党に合流
                         2002年に保守党を離党して自由民主党に入党
  その時々で最も有利に見える政党を渡り歩き、最も権力のある者に寄り添ってきたのが分かる。
それにしても都民ファーストの会の掲げる政策を見て驚いたのは、「都民ファーストの会 377の政策」という中に原発のことが全く触れられていないことだ。小池氏が原発について口をつぐむのは理解できる。小池氏は自民党を最近になってようやく離党したとはいえ、知事立候補後も、都民ファーストの会創設後も自民党員であり続け、その目指すところは安倍自民党と同一なのだから。驚いたのは、この点を問いただす論調がメディアに皆無だったことだ。
「都民ファースト」とは「小池ファースト」でしかない、あるいは「都民ファースト」とは都民さえ良ければ他はどうでもという露骨なエゴでしかないことは明らかだ。東京電力の第4位の大株主である東京都、それを率いる小池知事が、まだたった6年前のことにすぎず、未だに解決の見通しさえ立っていない原発事故について全く政策を示さない無責任さ。東京には1基もないのだから原発問題など触れる価値もないという利己主義。
自らの言動に全く責任を取るつもりのない自民党と、発足の時点から無責任と利己主義を露わにしている都民ファーストの会、そしてまた権力の座に就くためには手段を選ばない公明党。これらに対して都民はどんな選択を示すのだろうか。
por Andrés
Andrés政治・経済・国際今回の都議選は、メディアによるともっぱら自民党と都民ファーストの会との第一党争い、そして権力の座にのみ汲々としている公明党と都民ファーストとで都議会の過半数をとれるかどうかが焦点だそうだ。 権力の座に汲々とするという点では公明党と小池知事とは一致しているので、両者が協力するのは当然の成り行きだろう。      *小池氏の経歴 1992年に日本新党から参議院議員選挙に出馬して比例区で当選           翌年には参議院議員を辞職して、衆議院議員選挙に出馬し当選                          1994年の日本新党解党後は新進党に所属し、その後自由党の結党に参加                          2000年の自由党分裂の時には小沢一郎と決別し保守党に合流                          2002年に保守党を離党して自由民主党に入党   その時々で最も有利に見える政党を渡り歩き、最も権力のある者に寄り添ってきたのが分かる。 それにしても都民ファーストの会の掲げる政策を見て驚いたのは、「都民ファーストの会 377の政策」という中に原発のことが全く触れられていないことだ。小池氏が原発について口をつぐむのは理解できる。小池氏は自民党を最近になってようやく離党したとはいえ、知事立候補後も、都民ファーストの会創設後も自民党員であり続け、その目指すところは安倍自民党と同一なのだから。驚いたのは、この点を問いただす論調がメディアに皆無だったことだ。 「都民ファースト」とは「小池ファースト」でしかない、あるいは「都民ファースト」とは都民さえ良ければ他はどうでもという露骨なエゴでしかないことは明らかだ。東京電力の第4位の大株主である東京都、それを率いる小池知事が、まだたった6年前のことにすぎず、未だに解決の見通しさえ立っていない原発事故について全く政策を示さない無責任さ。東京には1基もないのだから原発問題など触れる価値もないという利己主義。 自らの言動に全く責任を取るつもりのない自民党と、発足の時点から無責任と利己主義を露わにしている都民ファーストの会、そしてまた権力の座に就くためには手段を選ばない公明党。これらに対して都民はどんな選択を示すのだろうか。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)