合計距離: 17931 m
最高点の標高: -2 m
最低点の標高: -168 m
累積標高(上り): 476 m
累積標高(下り): -410 m
総所要時間: 05:45:02

8時からホテルで朝食。PA273806ホテルは間口が非常に狭く、客も多く泊まっている様子がなかったのだが、食堂に行ってみるとずっと奥まったところで、しかも間口部分より幅も広がっている。スーパーマーケットで、入口は小さいのに奥が意外と広い店があるが、そんな形。食事内容は、作ったばかりの温かいスクランブルエッグやベーコンを出してくれるのはありがたい。ただ、私たちはありつけたから良いが、出す量が少ないので食べられない人もいるだろう。ドイツ語圏のオーケストラの団体が入っていて、食堂ではドイツ語が飛び交っている。

PA263803ホテル入口のBarの席にDon Pedroが座っている。何度通りかかっても人が座っているような気がする。

9時半近くなって出発。今朝も寒くない。PA273808朝の旧市街もいい雰囲気。この街ももう一度、少なくとも2連泊してゆっくり滞在したいところ。

PA273811旧市街を抜けると急な上り坂が続く新市街がはじまる。10時開始らしく、登校する小学生の親子と行き合う。

旧市街にいると全く感じないのだが、ここは港町で工業都市なのだ。PA273814新市街を上ると港や工場が遠望できる。

道の反対側を散歩していた青年が、日本人ですかと英語で声をかけてくる。Caminoの道筋を教えてくれたのでその方向に進むと、私の持っている地図と違う道筋に進んでいる。道にはCaminoの道標も黄色い矢印もあるので、間違いではない。きっと別ルートなのだろう。しかもこちらの方が近道のようなので、そのまま進む。矢印に従って行くと間もなく舗装道路を離れて土に道に入る。ところがこの道、地図には載っていない。新しい道ではないのだが。途中から地図に現れたので安心していたら、間もなく地図上では道は途中で消える。しかし現実には細くはなったが道は続いていて、やがて舗装道に出る。矢印の表示は確実に続いているので安心して進む。道は2車線で路側もないカーブの多いもので、車が来るとちょっと怖い。やっとそんな道が終わって歩道のある大きな道に出るが、ここで矢印もCaminoの道標も消えてしまう。交差点で四方を何度も確かめるがどの方向にも矢印がない。最も必要な時に方向が示されていないのだ。地図で目的地に向かう方向に進んでみる。すぐに街になるが、やはりどこにも矢印は見当たらない。地図ではこの道しかありえないのだが。三叉路にあった金物屋さんでCaminoはどこかと聞いてみると、この道を行くと右側に市役所があり、そこにTurismoがある。その上の山の上がCaminoだと教えてくれる。その通りに進むとTurismoが確かにある。観光地でもないこの街の、行楽シーズンでもない今の時期に開いているはずはないと思ったが、開いていた。Caminoをたずねると、二つ道があるが、容易なのはこの道をまっすぐ進むことだと教えてくれたので、そのまま進むことにする。ついでにスタンプももらう。

まっすぐ進むと市街地の終わるところにホテルがあって、そこのBarが営業中なので一休み。11時少し過ぎで、まだ早いが、この先に店はなさそうなのでここで少し食べることにする。しかしカウンターを見ると、これはきっと飲み物を注文すると付けてくれるものだと思われるピンチョスがある。TéとAgua con gasを注文すると、案の定ピンチョスがついてきた。PA273816しかも一人二つも。まだおなかが空いていなかったのでちょうどよい量。

PA273818日差しが強くなって日陰もない暑い道路をしばらく歩く。地図にあるCaminoが近づいてきたので、途中で脇道にそれてCaminoに移る。PA273819こちらは上り下りが多いが、木陰も多いので歩きやすい。PA273821牧場の間や集落を通ることもあるが、大部分は緩やかな上り下りの山道。PA273826しかし、しばらく雨が降っていないから良かったものの、一部に大きな水たまりが残り、晴天でもぬかるんでいるところがある。

坂を下り始めて今日の目的地が近づく。PA273834河口というか湾というか、城跡の下に水面が見え、満潮になってきて潮が上っているのが見える。

PA273838もう一度急坂を上って小さな集落を抜け、下って街に近づくと、街外れのホテルに到着。15時。

ホテルのレストランの昼食は16時半までとなっているので、急いで着替えて行く。ホテルの割には小さめのレストラン。若いCamareraが案内してくれる。Menú del díaが、ここではMenú Ejecutivoという名。赤ワインと水。20171027_153331Entranteは魚介のムース。20171027_153927一皿目はSopá de Mariscosと20171027_153920Ensalada Cesina y Cabra。スープは少し塩っぱいがこくがあっておいしい。サラダには山羊のチーズ、生ハム、ナッツなどが入っていておいしい。二皿目はTerneraとLomo de Bacalao。抜くはとにかく分量が多く、少し残してしまう。デザートはTarta de QuesoとHerado。チーズケーキは思いのほか軽い。そしてCafé cortado。すべて合計で一人15€。ここもまだ食後のコーヒーがMenúに含まれる文化圏だ。若いCamareraも中年のCamareroも、みなニコニコして感じがいい。

ワインを飲み満腹で、今日は街に出る気もないので、部屋に戻って1時間ほど昼寝。

部屋からはWifiにつながらない。電波は強いのだが、「IPアドレス取得失敗」となってしまう。下のロビーでは問題なくつながったので、Barでビールとマンサニージャを飲みながら明日のホテルの予約をし、日記を書く。例によって小さなピンチョスがついてくる。

部屋に戻ってみるとやはりWifiにはつながらない。

テレビではCataluñaの問題を、今日は延々とやっている。カタルーニャ州議会が独立を可決して、スペイン政府との対立が一層激化しているから。議会前の広場は独立派の人々で埋め尽くされている。スペイン政府は州政府首脳を解任し州議会選挙を行うとしているが、州政府が拒否している中で選挙をどう行うのか。

今日も晴れて暑かった。雨がちのカンタブリア海沿岸、緑のスペイン、統計上はこの時期は東京と同じような気温。そう思って服装を準備してきたが、実際には10月末になっても下着の上に夏用の長袖シャツ1枚で汗をかきながら歩いている。朝夕はそれにもう1枚上着を重ねるだけ。雨は困るが、もう少し気温は下がってほしい。今夜はさらに暖かく、22時半になっても窓を開けていて涼しいと感じるほど。

28,500歩 18.0㎞

por Andrés

Andrés北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼8時からホテルで朝食。ホテルは間口が非常に狭く、客も多く泊まっている様子がなかったのだが、食堂に行ってみるとずっと奥まったところで、しかも間口部分より幅も広がっている。スーパーマーケットで、入口は小さいのに奥が意外と広い店があるが、そんな形。食事内容は、作ったばかりの温かいスクランブルエッグやベーコンを出してくれるのはありがたい。ただ、私たちはありつけたから良いが、出す量が少ないので食べられない人もいるだろう。ドイツ語圏のオーケストラの団体が入っていて、食堂ではドイツ語が飛び交っている。 ホテル入口のBarの席にDon Pedroが座っている。何度通りかかっても人が座っているような気がする。 9時半近くなって出発。今朝も寒くない。朝の旧市街もいい雰囲気。この街ももう一度、少なくとも2連泊してゆっくり滞在したいところ。 旧市街を抜けると急な上り坂が続く新市街がはじまる。10時開始らしく、登校する小学生の親子と行き合う。 旧市街にいると全く感じないのだが、ここは港町で工業都市なのだ。新市街を上ると港や工場が遠望できる。 道の反対側を散歩していた青年が、日本人ですかと英語で声をかけてくる。Caminoの道筋を教えてくれたのでその方向に進むと、私の持っている地図と違う道筋に進んでいる。道にはCaminoの道標も黄色い矢印もあるので、間違いではない。きっと別ルートなのだろう。しかもこちらの方が近道のようなので、そのまま進む。矢印に従って行くと間もなく舗装道路を離れて土に道に入る。ところがこの道、地図には載っていない。新しい道ではないのだが。途中から地図に現れたので安心していたら、間もなく地図上では道は途中で消える。しかし現実には細くはなったが道は続いていて、やがて舗装道に出る。矢印の表示は確実に続いているので安心して進む。道は2車線で路側もないカーブの多いもので、車が来るとちょっと怖い。やっとそんな道が終わって歩道のある大きな道に出るが、ここで矢印もCaminoの道標も消えてしまう。交差点で四方を何度も確かめるがどの方向にも矢印がない。最も必要な時に方向が示されていないのだ。地図で目的地に向かう方向に進んでみる。すぐに街になるが、やはりどこにも矢印は見当たらない。地図ではこの道しかありえないのだが。三叉路にあった金物屋さんでCaminoはどこかと聞いてみると、この道を行くと右側に市役所があり、そこにTurismoがある。その上の山の上がCaminoだと教えてくれる。その通りに進むとTurismoが確かにある。観光地でもないこの街の、行楽シーズンでもない今の時期に開いているはずはないと思ったが、開いていた。Caminoをたずねると、二つ道があるが、容易なのはこの道をまっすぐ進むことだと教えてくれたので、そのまま進むことにする。ついでにスタンプももらう。 まっすぐ進むと市街地の終わるところにホテルがあって、そこのBarが営業中なので一休み。11時少し過ぎで、まだ早いが、この先に店はなさそうなのでここで少し食べることにする。しかしカウンターを見ると、これはきっと飲み物を注文すると付けてくれるものだと思われるピンチョスがある。TéとAgua con gasを注文すると、案の定ピンチョスがついてきた。しかも一人二つも。まだおなかが空いていなかったのでちょうどよい量。 日差しが強くなって日陰もない暑い道路をしばらく歩く。地図にあるCaminoが近づいてきたので、途中で脇道にそれてCaminoに移る。こちらは上り下りが多いが、木陰も多いので歩きやすい。牧場の間や集落を通ることもあるが、大部分は緩やかな上り下りの山道。しかし、しばらく雨が降っていないから良かったものの、一部に大きな水たまりが残り、晴天でもぬかるんでいるところがある。 坂を下り始めて今日の目的地が近づく。河口というか湾というか、城跡の下に水面が見え、満潮になってきて潮が上っているのが見える。 もう一度急坂を上って小さな集落を抜け、下って街に近づくと、街外れのホテルに到着。15時。 ホテルのレストランの昼食は16時半までとなっているので、急いで着替えて行く。ホテルの割には小さめのレストラン。若いCamareraが案内してくれる。Menú del díaが、ここではMenú Ejecutivoという名。赤ワインと水。Entranteは魚介のムース。一皿目はSopá de MariscosとEnsalada Cesina y Cabra。スープは少し塩っぱいがこくがあっておいしい。サラダには山羊のチーズ、生ハム、ナッツなどが入っていておいしい。二皿目はTerneraとLomo de Bacalao。抜くはとにかく分量が多く、少し残してしまう。デザートはTarta de QuesoとHerado。チーズケーキは思いのほか軽い。そしてCafé cortado。すべて合計で一人15€。ここもまだ食後のコーヒーがMenúに含まれる文化圏だ。若いCamareraも中年のCamareroも、みなニコニコして感じがいい。 ワインを飲み満腹で、今日は街に出る気もないので、部屋に戻って1時間ほど昼寝。 部屋からはWifiにつながらない。電波は強いのだが、「IPアドレス取得失敗」となってしまう。下のロビーでは問題なくつながったので、Barでビールとマンサニージャを飲みながら明日のホテルの予約をし、日記を書く。例によって小さなピンチョスがついてくる。 部屋に戻ってみるとやはりWifiにはつながらない。 テレビではCataluñaの問題を、今日は延々とやっている。カタルーニャ州議会が独立を可決して、スペイン政府との対立が一層激化しているから。議会前の広場は独立派の人々で埋め尽くされている。スペイン政府は州政府首脳を解任し州議会選挙を行うとしているが、州政府が拒否している中で選挙をどう行うのか。 今日も晴れて暑かった。雨がちのカンタブリア海沿岸、緑のスペイン、統計上はこの時期は東京と同じような気温。そう思って服装を準備してきたが、実際には10月末になっても下着の上に夏用の長袖シャツ1枚で汗をかきながら歩いている。朝夕はそれにもう1枚上着を重ねるだけ。雨は困るが、もう少し気温は下がってほしい。今夜はさらに暖かく、22時半になっても窓を開けていて涼しいと感じるほど。 28,500歩 18.0㎞ por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)