7時起床。宿のBarは何時からやっているのか聞いていなかったが、8時なら大丈夫だろうと思って行ってみると真っ暗で人の気配もない。どこでも同じなので外に出てみると、斜め向かいの店に明かりがついている。PB185304入口は服を売っていて、奥がBarという妙なつくり。入ってみるとBarへの直接の入口もあり、さらにテラス席もある。いつものようにCafé con leche, Té con leche, Zumo de naanja, Tostada, Crowasan。昨日の昼もそうだったが、受けた注文を紙に書き、会計は手計算でやる。筆算だが間違ってはいない。しかし今のような閑散期なら構わないだろうが、夏場の繁忙期には時間もかかり間違いも増えるのではないか。

Santiago de Compostela行きのバスが9時45分発なので、20分にチェックアウトしてバス停で待つ。今朝も寒くない。向かいのBarに見知った顔が見える。

バスは早めにやって来た。荷物は左側のトランクに入れるようにとのこと。最初に乗り込んで最前列に座る。ふと思い立って運転手さんにSantiagoでRenfeの駅を通るか聞いてみると、通るとのことで、駅で降りるなら荷物は右側のトランクに移すように言われる。路上のバス停なのだろう。

定刻に出発。Ceeまでの間にFisterraに向かうPeregrinoの姿がちらほらと見られる。歩いて戻るのだろうCeeに向かう姿もある。バスはその後も海岸沿いに走り、湾ごとにあるような村や町を通っては乗降客があると停車する。Noiaのバスステーションで15分ほど停車。トイレを済ませる。たばこを吸う人、飲み物や食べ物を買いに行く人など。そこから内陸に入り、Santiagoに向かう。ちょうど3時間でSantiago駅に到着。降車時にトランクから荷物を取ろうとすると、私たちのリュックの上にはトランクが無造作に乗っていて、そのほかの荷物も乱雑に重なっている。

すぐに駅に行き、窓口で明日のMadrid行きの切符を買う。ネットで調べた時には6時発のしかなく、乗り継ぎのならもっと遅い時間のがあるかと期待していたのだが、他はみな売り切れでやはり6時発しかないとのこと。日曜日だからだろうか。まだ真っ暗な時間だが、明日は頑張って早起きしよう。

ホテルに向かう。駅の近くで良さそうなものと思って選んだが、10分ほどかかる。PB185306チェックイン時に明日は早朝に出る旨伝えるが、レセプションにいるから大丈夫とのこと。小さなホテルなのに本当に大丈夫なのだろうか。部屋に入ると、天井には太い木材の梁が通り、なかなか良い感じ。3世紀前の建物だそうで、迷惑な音を立てないようにハイヒールは履き替えてとの注意書きがある。

Wifiのパスワードを聞くついでに海鮮料理のおいしいレストランを教えてもらう。チェックインで対応してくれた中南米系の女性ではなく、男性が相手をしてくれる。スペイン語ができると分かると大変喜んでくれ、奥から母親らしき人も出てきてあそこがいいとかこっちも素晴らしいとかと3か所を挙げてくれる。いずれもRúa do Francoにあるとのこと。

中心街にあるので、ホテルからは坂を上らなければならない。昨日まではさんざん坂を上って慣れているはずだが、足は嫌がっている。Franco通りに着いてみると飲食店がずらりと並んだ狭い道に、土曜日の昼時ということもあってか人通りが多い。Santiagoでこんな人波を見るのは初めて。3軒中でも一番のお薦めだったPasajeを探して歩くが見つからない。どこも店の名が分かりにくい表示になっている。通りを最後まで進んでみると、以前入ったことのある小さな公園に面したCafeteríaがある。この通りの入口までは来たことがあったのだ。PB185313もう一度よく確かめながら通りを戻ると、反対側の入口付近にPasajeはあった。2人用のMenúが88€とずいぶん高いが、最後の贅沢として試してみることに。

飲み物は白ワインAlbariñoとAgua con gas。ところが炭酸が抜けていて弱い。担当の若いCamareroに炭酸がほとんどないと伝えると、これはこんなものだということで取り合ってくれない。これで料理が出る前からがっかりして二人とも落胆の表情になってしまう。ベテランのCamareroがワインをつぎ足しに来た時に、そんな私たちの気持ちを感じ取ったのか、奥で若い方にアドヴァイスしていたようだ。少しして若いCamareroは別のAgua con gasを持ってきて入れ直してくれる。今度のは炭酸も効いていた。礼を言うと、心なしかその後の彼のサービスの態度はずいぶん好印象を与えてくれるようになった。

料理は、PB185307突き出しとしてオリーブ。先日のパラドールでのと同様、塩気が少なくておいしい。PB185308PB185309一皿目はLangosta a la Plancha。あまり大きくない。味は良いのだが、身を取るのに苦労する。PB185310二皿目はArroz de Vieiras y Almejas。Zamburiñsasに似たホタテの一種のVieirasやハマグリが入っていて、サフランを使ったもの。お米は芯がほとんどないが、水気もよく飛んでいておいしい。何より鉄鍋で出てきたので最後まで熱々で食べることができるのがありがたい。PB185311デザートはFlan de chocolate(チョコレートプリン)とTarta de limón(レモンケーキ)。どちらも味は上々。そしてコーヒー。味も質も良いし、サービスも途中で修正してくれたので満足だが、それでも88€はちょっと高すぎる。

ほろ酔い気分で街中をぶらつき、土産店で娘たちに土産のネックレスを買う。もちろん同時にAmeliaのも。

カテドラルでSantiagoにもう一度挨拶してからふらふらとホテルに戻る。

21時過ぎにホテルに隣接するBar・Restauranteに行く。PB185321Barのテラス席はホテルの中庭のようでもあり、ホテルから直接出入りできるのだが、ホテルとの境のドアにはカギがかけられているので、どうやら経営は別のよう。鍵を開けてもらう際に明朝のことを確認し、支払いも済ませておく。いなかったら鍵はレセプションの机の上に置いて行くからと言うと、自分が居るから大丈夫だと笑って答えていた。

BarでワインとMenta poleo。おまけに小さなTortilla。コロッケを頼もうと思い一皿にいくつ入っているのか聞くと、6個だが好きな数で大丈夫とのこと。2個だけ頼む。揚げたてを出してくれるが、スペインで食べた中で、あるいはこれまでに口にした中で一番おいしいかもしれない。Camareroの感じも良く、このレストランはきっとおいしいに違いない。次の機会には是非食事に利用してみたい。しかしここの営業時間は14時から16時半と20時半から23時までとなっているが、経営は大丈夫なのだろうか。PB185326人通りの少ない一角で、目立たない店なのだが。しかも土曜日の夜だと言うのに客はいなかった。

部屋の戻って明朝の出発準備をできるだけ済ませて就寝。しかしベッドに入ったのはいつもと大差ない時間だった。

por Andrés

Andrésスペイン旅行北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼7時起床。宿のBarは何時からやっているのか聞いていなかったが、8時なら大丈夫だろうと思って行ってみると真っ暗で人の気配もない。どこでも同じなので外に出てみると、斜め向かいの店に明かりがついている。入口は服を売っていて、奥がBarという妙なつくり。入ってみるとBarへの直接の入口もあり、さらにテラス席もある。いつものようにCafé con leche, Té con leche, Zumo de naanja, Tostada, Crowasan。昨日の昼もそうだったが、受けた注文を紙に書き、会計は手計算でやる。筆算だが間違ってはいない。しかし今のような閑散期なら構わないだろうが、夏場の繁忙期には時間もかかり間違いも増えるのではないか。Santiago de Compostela行きのバスが9時45分発なので、20分にチェックアウトしてバス停で待つ。今朝も寒くない。向かいのBarに見知った顔が見える。バスは早めにやって来た。荷物は左側のトランクに入れるようにとのこと。最初に乗り込んで最前列に座る。ふと思い立って運転手さんにSantiagoでRenfeの駅を通るか聞いてみると、通るとのことで、駅で降りるなら荷物は右側のトランクに移すように言われる。路上のバス停なのだろう。定刻に出発。Ceeまでの間にFisterraに向かうPeregrinoの姿がちらほらと見られる。歩いて戻るのだろうCeeに向かう姿もある。バスはその後も海岸沿いに走り、湾ごとにあるような村や町を通っては乗降客があると停車する。Noiaのバスステーションで15分ほど停車。トイレを済ませる。たばこを吸う人、飲み物や食べ物を買いに行く人など。そこから内陸に入り、Santiagoに向かう。ちょうど3時間でSantiago駅に到着。降車時にトランクから荷物を取ろうとすると、私たちのリュックの上にはトランクが無造作に乗っていて、そのほかの荷物も乱雑に重なっている。すぐに駅に行き、窓口で明日のMadrid行きの切符を買う。ネットで調べた時には6時発のしかなく、乗り継ぎのならもっと遅い時間のがあるかと期待していたのだが、他はみな売り切れでやはり6時発しかないとのこと。日曜日だからだろうか。まだ真っ暗な時間だが、明日は頑張って早起きしよう。ホテルに向かう。駅の近くで良さそうなものと思って選んだが、10分ほどかかる。チェックイン時に明日は早朝に出る旨伝えるが、レセプションにいるから大丈夫とのこと。小さなホテルなのに本当に大丈夫なのだろうか。部屋に入ると、天井には太い木材の梁が通り、なかなか良い感じ。3世紀前の建物だそうで、迷惑な音を立てないようにハイヒールは履き替えてとの注意書きがある。Wifiのパスワードを聞くついでに海鮮料理のおいしいレストランを教えてもらう。チェックインで対応してくれた中南米系の女性ではなく、男性が相手をしてくれる。スペイン語ができると分かると大変喜んでくれ、奥から母親らしき人も出てきてあそこがいいとかこっちも素晴らしいとかと3か所を挙げてくれる。いずれもRúa do Francoにあるとのこと。中心街にあるので、ホテルからは坂を上らなければならない。昨日まではさんざん坂を上って慣れているはずだが、足は嫌がっている。Franco通りに着いてみると飲食店がずらりと並んだ狭い道に、土曜日の昼時ということもあってか人通りが多い。Santiagoでこんな人波を見るのは初めて。3軒中でも一番のお薦めだったPasajeを探して歩くが見つからない。どこも店の名が分かりにくい表示になっている。通りを最後まで進んでみると、以前入ったことのある小さな公園に面したCafeteríaがある。この通りの入口までは来たことがあったのだ。もう一度よく確かめながら通りを戻ると、反対側の入口付近にPasajeはあった。2人用のMenúが88€とずいぶん高いが、最後の贅沢として試してみることに。飲み物は白ワインAlbariñoとAgua con gas。ところが炭酸が抜けていて弱い。担当の若いCamareroに炭酸がほとんどないと伝えると、これはこんなものだということで取り合ってくれない。これで料理が出る前からがっかりして二人とも落胆の表情になってしまう。ベテランのCamareroがワインをつぎ足しに来た時に、そんな私たちの気持ちを感じ取ったのか、奥で若い方にアドヴァイスしていたようだ。少しして若いCamareroは別のAgua con gasを持ってきて入れ直してくれる。今度のは炭酸も効いていた。礼を言うと、心なしかその後の彼のサービスの態度はずいぶん好印象を与えてくれるようになった。料理は、突き出しとしてオリーブ。先日のパラドールでのと同様、塩気が少なくておいしい。一皿目はLangosta a la Plancha。あまり大きくない。味は良いのだが、身を取るのに苦労する。二皿目はArroz de Vieiras y Almejas。Zamburiñsasに似たホタテの一種のVieirasやハマグリが入っていて、サフランを使ったもの。お米は芯がほとんどないが、水気もよく飛んでいておいしい。何より鉄鍋で出てきたので最後まで熱々で食べることができるのがありがたい。デザートはFlan de chocolate(チョコレートプリン)とTarta de limón(レモンケーキ)。どちらも味は上々。そしてコーヒー。味も質も良いし、サービスも途中で修正してくれたので満足だが、それでも88€はちょっと高すぎる。ほろ酔い気分で街中をぶらつき、土産店で娘たちに土産のネックレスを買う。もちろん同時にAmeliaのも。カテドラルでSantiagoにもう一度挨拶してからふらふらとホテルに戻る。21時過ぎにホテルに隣接するBar・Restauranteに行く。Barのテラス席はホテルの中庭のようでもあり、ホテルから直接出入りできるのだが、ホテルとの境のドアにはカギがかけられているので、どうやら経営は別のよう。鍵を開けてもらう際に明朝のことを確認し、支払いも済ませておく。いなかったら鍵はレセプションの机の上に置いて行くからと言うと、自分が居るから大丈夫だと笑って答えていた。BarでワインとMenta poleo。おまけに小さなTortilla。コロッケを頼もうと思い一皿にいくつ入っているのか聞くと、6個だが好きな数で大丈夫とのこと。2個だけ頼む。揚げたてを出してくれるが、スペインで食べた中で、あるいはこれまでに口にした中で一番おいしいかもしれない。Camareroの感じも良く、このレストランはきっとおいしいに違いない。次の機会には是非食事に利用してみたい。しかしここの営業時間は14時から16時半と20時半から23時までとなっているが、経営は大丈夫なのだろうか。人通りの少ない一角で、目立たない店なのだが。しかも土曜日の夜だと言うのに客はいなかった。部屋の戻って明朝の出発準備をできるだけ済ませて就寝。しかしベッドに入ったのはいつもと大差ない時間だった。por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)