合計距離: 14315 m
最高点の標高: 602 m
最低点の標高: 415 m
累積標高(上り): 502 m
累積標高(下り): -670 m
総所要時間: 04:30:12

14.2㎞ 28,800歩

6時半起床。やはり寒い。下に毛布を敷き、上に毛布を2枚かけ、靴下をはいていたが、明け方には寒くなった。

起きて暖房を点けてみるが、点火しない。何度もやってみるが駄目。昨夜は一度でできたのに。ガスが止められているのだろうか。

隣室が静かなので、起きてくる前にトイレなどを済ませ、洗顔などの準備も音を立てないように気を付けてやる。

7時45分に朝食をお願いしてあったので下に降りる。通りがかりに見ると隣室はドアに鍵が差してありもう出発した模様。昨夜は9時前に音がして、その後は静かになり、ずいぶん早く寝てしまう人たちだなと思っていた。今朝は全く音がしないので、きっと昨夜のうちに寒さなどに耐えられずにホテルにでも移動したのだろう。

clip_image001朝食は昨夜と同じ場所で、テーブルがセットしてある。声をかけると老修道女が熱いミルクを用意してくれ、パンをトーストしてくれる。バターと桃のジャム、チーズとサラミ。オレンジジュースとCafé con leche。熱いミルクが出ただけでもありがたい。食べ始めていると昨夜の修道女がやってきてあいさつ。この人は自分の言いたいことを言うと私たちの言葉にはあまり耳を傾けない。せっかちな人のようだ。

食事を終えて修道女に声をかけようとするが、誰もいない。部屋に戻る途中でミサの声が聞こえてきた。修道女たちはミサに出ているのだ。

この宿、女子修道院の経営と言うことで、食事が修道女たちと同席になるか、せめて同じ内容のものを食べられるかと期待していたのだが、食事も提供するAlbergueと言うだけのものだった。

9時前に鍵を部屋のドアに差して出発。

clip_image002今朝は非常に寒く、気温は1度、体感温度はマイナス2度となっているので、タイツを履きダウンジャケットを着こんで出る。外は北風が強く、東京の真冬より寒い。雨は降っていないが、空には厚い雲。

clip_image003街を出ると間もなく土の道。幅が広く、昨日の昼に雨が上がったためか、北風が吹き抜け続けているせいか、泥道になっているところはほとんどなく歩きやすい。こんな道がずっと続き、低い丘を縫うようにして進む。

clip_image004周りには枯れた畑が広がるだけで変化がない単調な道。上り下りもほんのわずか。

Tárregaの2~3㎞手前で初めて集落の中を通る。El Talladel。

clip_image005教会があるが閉まっていて、入口脇にミサの予定表が貼られている。表の見方は分からないが、ここEl Talladelのところには全く印がついていない。

clip_image006この町は小山の斜面にへばりつくようにして造られている。私たちはその麓を抜ける道を歩くのでほぼ平坦だが、直行する路地は急坂で暮らしにくそうに見える。

Tárregaに着いたらまずBarで一休みして暖まろうと思っていたが、街に入ってもしばらくBarはない。

clip_image007しかしやっとたどり着いたBarに入ってみると、結構広い店内はほぼ満員。中高年の女性客が目に付く。

clip_image008紅茶が南部鉄瓶で出される。最近はこの鉄瓶が流行りで、何度も見かける。

Barの向かいの広場と、それに続く道では露店位置が開かれていて、安物の服と青果が売られている。

clip_image009どういう区分なのか、カタツムリは果物屋で売られている。

ここからホテルに直行すれば1㎞もないが、明日の行程は長いので、少しでも進んでおこうとCaminoを歩き続ける。

教会があり、珍しく開いていたので入る。

clip_image010左脇の礼拝室にある黒マリア像が、なかなか良い。

さらにCaminoを歩くが、大きな交差点で方向が分からなくなっていると、男が声をかけCaminoはLleida経由かBalaguer経由かと聞いてくる。Balaguerだと答えると、この道はLleida経由の方だからと、5分ほど歩いてBalaguer経由の道まで連れて行ってくれる。親切な人だ。

clip_image011Caminoを歩くのはその辺にして、Parc Sant Eloi公園を横断してホテルに向かう。公園は丘を利用しているので、越えなければ反対側には出られない。

新市街のはずれのようなところにホテルはある。新しいビジネスホテル。部屋で暖房を入れてみると、快適に暖かくなった。

すぐに昼食に出る。最初に目指した店は閉まっている。次の店も閉まっている。月曜だからだろうか。

clip_image0123番目の店は開いていたが、ほぼ満席。幸いすぐにテーブルにつくことができた。

clip_image013clip_image014一皿目はトルティーリャに山羊のチーズをのせたサラダとスープ。トルティーリャの方は岩塩をかけ過ぎたのか、塩っぱい。

clip_image015clip_image016二皿目はマグロのステーキと小イカの煮込み。こちらはどちらも美味しい。

clip_image017clip_image018デザートはミカンのシャーベットとチーズケーキ。美味しい。

ワインもなかなか美味しかった。

ここは最初に入ったBarのすぐ近く。今度は真っ直ぐホテルに帰る。少しは気温が上がってきたが、寒く北風も吹き続けている。テレビニュースによるとスペインだけでなくヨーロッパ全体が寒波に襲われているようだ。特にスペインでは各地に雪が降り、積雪を記録しているところも多い。今のところ私たちの道筋では雪にはなりそうにないが、とにかく寒い。

ホテルに戻ってシャワー、日記、洗濯。暖房が効くので安心。明日の宿は、電話をかけると他にかけるようにとのテープが流れて聞き取れない。ホテルのフロントに頼んで予約してもらう。無事に夕食・朝食付きで予約できた。明日はちょっと距離が長いが、ホテルがあるので安心して進める。

/images/2018/10/clip_image010-7.png/images/2018/10/clip_image010-7-150x150.pngAndrésカタルーニャの道 Camino CatalánCamino,Catalan,Santiago,カタルーニャ,カタロニア,サンティアゴ,巡礼14.2㎞ 28,800歩 6時半起床。やはり寒い。下に毛布を敷き、上に毛布を2枚かけ、靴下をはいていたが、明け方には寒くなった。 起きて暖房を点けてみるが、点火しない。何度もやってみるが駄目。昨夜は一度でできたのに。ガスが止められているのだろうか。 隣室が静かなので、起きてくる前にトイレなどを済ませ、洗顔などの準備も音を立てないように気を付けてやる。 7時45分に朝食をお願いしてあったので下に降りる。通りがかりに見ると隣室はドアに鍵が差してありもう出発した模様。昨夜は9時前に音がして、その後は静かになり、ずいぶん早く寝てしまう人たちだなと思っていた。今朝は全く音がしないので、きっと昨夜のうちに寒さなどに耐えられずにホテルにでも移動したのだろう。 朝食は昨夜と同じ場所で、テーブルがセットしてある。声をかけると老修道女が熱いミルクを用意してくれ、パンをトーストしてくれる。バターと桃のジャム、チーズとサラミ。オレンジジュースとCafé con leche。熱いミルクが出ただけでもありがたい。食べ始めていると昨夜の修道女がやってきてあいさつ。この人は自分の言いたいことを言うと私たちの言葉にはあまり耳を傾けない。せっかちな人のようだ。 食事を終えて修道女に声をかけようとするが、誰もいない。部屋に戻る途中でミサの声が聞こえてきた。修道女たちはミサに出ているのだ。 この宿、女子修道院の経営と言うことで、食事が修道女たちと同席になるか、せめて同じ内容のものを食べられるかと期待していたのだが、食事も提供するAlbergueと言うだけのものだった。 9時前に鍵を部屋のドアに差して出発。 今朝は非常に寒く、気温は1度、体感温度はマイナス2度となっているので、タイツを履きダウンジャケットを着こんで出る。外は北風が強く、東京の真冬より寒い。雨は降っていないが、空には厚い雲。 街を出ると間もなく土の道。幅が広く、昨日の昼に雨が上がったためか、北風が吹き抜け続けているせいか、泥道になっているところはほとんどなく歩きやすい。こんな道がずっと続き、低い丘を縫うようにして進む。 周りには枯れた畑が広がるだけで変化がない単調な道。上り下りもほんのわずか。 Tárregaの2~3㎞手前で初めて集落の中を通る。El Talladel。 教会があるが閉まっていて、入口脇にミサの予定表が貼られている。表の見方は分からないが、ここEl Talladelのところには全く印がついていない。 この町は小山の斜面にへばりつくようにして造られている。私たちはその麓を抜ける道を歩くのでほぼ平坦だが、直行する路地は急坂で暮らしにくそうに見える。 Tárregaに着いたらまずBarで一休みして暖まろうと思っていたが、街に入ってもしばらくBarはない。 しかしやっとたどり着いたBarに入ってみると、結構広い店内はほぼ満員。中高年の女性客が目に付く。 紅茶が南部鉄瓶で出される。最近はこの鉄瓶が流行りで、何度も見かける。 Barの向かいの広場と、それに続く道では露店位置が開かれていて、安物の服と青果が売られている。 どういう区分なのか、カタツムリは果物屋で売られている。 ここからホテルに直行すれば1㎞もないが、明日の行程は長いので、少しでも進んでおこうとCaminoを歩き続ける。 教会があり、珍しく開いていたので入る。 左脇の礼拝室にある黒マリア像が、なかなか良い。 さらにCaminoを歩くが、大きな交差点で方向が分からなくなっていると、男が声をかけCaminoはLleida経由かBalaguer経由かと聞いてくる。Balaguerだと答えると、この道はLleida経由の方だからと、5分ほど歩いてBalaguer経由の道まで連れて行ってくれる。親切な人だ。 Caminoを歩くのはその辺にして、Parc Sant Eloi公園を横断してホテルに向かう。公園は丘を利用しているので、越えなければ反対側には出られない。 新市街のはずれのようなところにホテルはある。新しいビジネスホテル。部屋で暖房を入れてみると、快適に暖かくなった。 すぐに昼食に出る。最初に目指した店は閉まっている。次の店も閉まっている。月曜だからだろうか。 3番目の店は開いていたが、ほぼ満席。幸いすぐにテーブルにつくことができた。 一皿目はトルティーリャに山羊のチーズをのせたサラダとスープ。トルティーリャの方は岩塩をかけ過ぎたのか、塩っぱい。 二皿目はマグロのステーキと小イカの煮込み。こちらはどちらも美味しい。 デザートはミカンのシャーベットとチーズケーキ。美味しい。 ワインもなかなか美味しかった。 ここは最初に入ったBarのすぐ近く。今度は真っ直ぐホテルに帰る。少しは気温が上がってきたが、寒く北風も吹き続けている。テレビニュースによるとスペインだけでなくヨーロッパ全体が寒波に襲われているようだ。特にスペインでは各地に雪が降り、積雪を記録しているところも多い。今のところ私たちの道筋では雪にはなりそうにないが、とにかく寒い。 ホテルに戻ってシャワー、日記、洗濯。暖房が効くので安心。明日の宿は、電話をかけると他にかけるようにとのテープが流れて聞き取れない。ホテルのフロントに頼んで予約してもらう。無事に夕食・朝食付きで予約できた。明日はちょっと距離が長いが、ホテルがあるので安心して進める。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)