東京の新型コロナウイルス陽性確認者数増加

全国でもそうだが、特に東京での陽性者数の増加が続いている。今日（4/8）も過去最多の180人以上が確認されたとのニュースが流れている。

しかし大きな問題は、これが感染拡大を意味するのか、感染者数の増加スピードが上がっているのか、誰にも分らないということだ。PCR検査数の資料がなかなか見つからなかったが、ようやく探し出したのが厚生労働省が作成したこれだ。

これで見ると東京は1/15～4/7で4757人を検査している。つまり１日平均では56.6人。もちろん徐々に増やしてきているだろうが、それでもほかで見つけた数字では、直近で330人にとどまっている。

1400万近い人口の東京都で、たった330人の検査では、事実上何も分からない。つまり、今日180人増加と言っても、感染者数が増加したことを意味しないのだ。極端な言い方をすると、数万人が感染していて感染爆発はもう起きてしまっているのか、感染者が激減していて終息が間近なのか、誰にも分らないのだ。だから科学的判断抜きで、印象のみで動いているのが現在の日本だと言える。

非常事態宣言が出されているが、このままでは非常事態の解除も印象だけで行わざるを得ないだろう。そして新型コロナ感染症の真の終息を私たちは迎えることができなくなってしまう。