アーカイブ: 文化・芸術
映画『はたらく細胞』
人間の体内の37兆個の細胞。酸素を運ぶ赤血球、細菌と戦う白血球、そのほか無数の細胞たちが、命を守るために日夜全力ではたらいている様子をコミカルに描いている。 それぞれの細胞の働きが分かりやすく楽しみな…
竹田青嗣『ニーチェ入門』ちくま新書
ニーチェに今日まで触れることなく来てしまったが、ポッドキャストの『ゆる哲学ラジオ』を聴いて少し興味を覚えて読んでみた。 ニーチェには一般に流布している印象を私も持っていて、「超人」だとか「ツアラトゥス…
映画『太陽と桃の歌』
『太陽と桃の歌』はスペインのカタルーニャ地方で桃農園を営む家族が、ソーラー発電パネルを設置すると言う地主に立ち退きを迫られてから桃果樹園が破壊されるまでの生活を描いた作品。親子3代の家族は、それぞれに…
ハルノ宵子『隆明だもの』晶文社
吉本隆明の長女が父親のことを書いたもの。隆明が主ではあるが、母や妹の吉本ばななも含めて、吉本家の暮らしが描かれている。隆明の著書からは全く推し測ることのできない暮らし、特に最晩年のほとんど失明状態だっ…
映画「忘れない、パレスチナの子どもたちを Eleven Days in May」
監督 ムハンマド・サウワーフ&マイケル・ウィンターボトム 2022年イギリス映画 2021年5月10日から21日までの11日間、イスラエル軍によるガザ空爆の中で67人のパレスチナの子どもたちが亡くなっ…
ラテン語さん『世界はラテン語でできている』SB新書
ラテン語の歴史を、ローマ時代から現代に至るまで、政治・宗教・科学との関わりを中心にたどり、さらに現在の世界や日本においてもラテン語がさまざまな形で生きているということを述べている。 西欧では今でも大学…
「ダリ版画展ー奇想のイメージ」
長野県立美術館で開催中のダリ版画展を観てきた。 この美術館を訪れるのは初めてなので普段がどんな状況なのか分からないが、7月13日にはじまったばかりの展覧会だが、連休明けの平日で混雑はなく、ゆっくり自分…
宮崎賢太郎『カクレキリシタン』長崎新聞新書
「カクレキリシタン」という言葉が誰を、何を指すものなのかをものなのかを説くことを通して、キリシタンの歴史を明らかにしている。 著者が示す歴史は以下の通りである。 1543年のキリスト教伝来から1614…
津軽三味線 高橋竹童 演奏会
6月23日(日)、長野県の小海町音楽堂ヤルヴィホールで高橋竹童による演奏会が行われた。 竹童は初代高橋竹山の最後の内弟子で、今回はもちろん津軽三味線が主であったが、胡弓による「越中おわら節」を会場内を…
島田裕巳『教養としての宗教事件史』河出文庫
宗教学者の島田裕巳の著書で、宗教の発生から現在に至るまで、キリスト教、イスラム教、仏教をはじめとした主だった宗教、さらには日本の新興宗教、新宗教も含めて、日本人にとっていくらかでも関係のありそうな宗教…