映画「瞳の奥の秘密」
アルゼンチン映画
原題"El Secreto de Sus Ojos"
Temo(私は恐れる)からTeamo(あなたを愛している)に至る物語。
主人公ベンハミンが使っていたタイプライターは壊れていて、"A"が欠けていた。
彼は、欠けていた"A"を25年かけて取り戻す。
退職後、ベンハミンは小説を書くことで25年前の事件を振り返る。新妻を殺された銀行員へのベンハミンの共感。高卒の裁判所職員であるベンハミンには身分不相応な上司である女性判事イレーネへの恋慕。ベンハミンの身代わりになるような形で殺されたアル中の同僚パブロへの友情。それらがからみあってミステリーとロマンスが並行してゆく。
独裁下だった25年前のアルゼンチン。政敵弾圧のためなら殺人犯も釈放して利用する政権。現在のアルゼンチンの人々にはまだ生々しい記憶なのだろう。
死刑を廃止したアルゼンチンでは終身刑が最高刑。ちょうど東京拘置所の刑場が一部公開された後でもあって、刑罰の意味も考えさせられた。
それはともかく、この映画は非常によくできたエンタテイメント作品である。終わりかと思わされたところから更に物語が進み、それが蛇足どころか一層の奥行きを感じさせるものに仕上げられている。
por Andres
https://dosperegrinos.net/2010/09/11/%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%8c%e7%9e%b3%e3%81%ae%e5%a5%a5%e3%81%ae%e7%a7%98%e5%af%86%e3%80%8d/映画・テレビアルゼンチン映画 原題"El Secreto de Sus Ojos" Temo(私は恐れる)からTeamo(あなたを愛している)に至る物語。 主人公ベンハミンが使っていたタイプライターは壊れていて、"A"が欠けていた。 彼は、欠けていた"A"を25年かけて取り戻す。 退職後、ベンハミンは小説を書くことで25年前の事件を振り返る。新妻を殺された銀行員へのベンハミンの共感。高卒の裁判所職員であるベンハミンには身分不相応な上司である女性判事イレーネへの恋慕。ベンハミンの身代わりになるような形で殺されたアル中の同僚パブロへの友情。それらがからみあってミステリーとロマンスが並行してゆく。 独裁下だった25年前のアルゼンチン。政敵弾圧のためなら殺人犯も釈放して利用する政権。現在のアルゼンチンの人々にはまだ生々しい記憶なのだろう。 死刑を廃止したアルゼンチンでは終身刑が最高刑。ちょうど東京拘置所の刑場が一部公開された後でもあって、刑罰の意味も考えさせられた。 それはともかく、この映画は非常によくできたエンタテイメント作品である。終わりかと思わされたところから更に物語が進み、それが蛇足どころか一層の奥行きを感じさせるものに仕上げられている。 por AndresAndres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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