8時前に起床。9時15分にチェックアウトし、荷物は預けて近くの、これもホテルで紹介されたBarに行って朝食。クロワッサンとコーヒーなので特に美味しいというものではない。やはりピンチョスを試してみないとわからない。

そこから歩いて5分ほどの昨日通った並木道沿いにあるMuseo de Bellas Artesに行く。屋敷に隣接して美術館が建てられていて、地元画家の具象画がたくさん展示してある。無料。特に優れたものはない。上階で屋敷とつながり屋敷内を見学できる。こちらにも絵画類の展示があるが、こちらには上質の作品がいくつか見られる。それよりも屋敷に価値がある。

 

階段が凝っているし、床も部屋ごとに違う寄木造、Capillaまである。昨日散歩した時にこのくらいの規模の屋敷が立ち並んでいるのを見たが、内部はわからないもののこうした住宅を所有できる人がたくさんいるとは、Vitoriaの経済はどうなっているのだろう。

歩いて数分のCatedral de María Inmaculadaへ。

入って堂内左手にショーケースが並べられ、祭服や祭器がずらりと展示されていて金ぴか。これはつまらないところに来てしまったと後悔しかけたところ、後陣部分が仕切られて美術館のようになっている。そこに聖画の類が展示されているのだが、ロマネスクのものも多く、なかなか素晴らしい展示。良かった。しかもここも無料。

Catedralを出ると道から噴水が出ているところがあり、一頭の犬が噴水の先端に飛びついてはかみつくというのを飽きもせずに繰り返している。その姿が面白いので、通りがかりの人は皆足を止めて見ている。噴水がいったん止まったところで犬も疲れた様子を見せていたが、水が再び出るとまた飛びつき始めた。

旧市街に行き、まだ通っていない道を選んで一周。旧市街の丘から降りてIglesia de San Pedroをのぞき、中心街に戻る。初日にピンチョスを食べた店に行って少し早めのMenú del día。一皿目はEnsalada mixtaとズッキーニとチーズと生ハムを重ねたもの。二皿目は本日の魚料理とChuleta。デザートはヨーグルトとチョコレートクレープ。ズッキーニは見た目もしゃれていて味も良い。魚は一見アジの開きのようだが、スズキだった。塩加減も程よくおいしい。やはりこの店は当たりだった。

ホテルに行って荷物を受け取りトラムでEstación de autobusesへ。バスは3時半発だが3時前に着いた。ロビーで待っていたが電光掲示板に発車番線がなかなか出ないので発着場に行ってみるとDurango行きのバスは来ていた。定刻出発。山道を走るのでスピードは出ない。途中、岩の露出した大きな山があり、採石場になっていて山が削られていた。Durangoは大きな街なのでバスセンターに着くと思っていたが、道端が停留所だった。降車時に運転手にGernika行きのバス停を聞くと、少し先の緑のボックスがバスの案内所なのでそこで聞くようにとのこと。案内所で聞くと、バス便はないので鉄道で行くようにと駅の方角を教えてくれた。歩いて5分ほどのところに廃屋になった旧駅舎や廃線が見えたが、その先に超近代的な駅舎があった。地下に切符売り場があって、駅員がいたのでGernikaへ行きたい旨伝えると、事務室からわざわざ出てきて自動販売機まで案内し、操作して切符を買う手伝いをしてくれ、さらに乗換駅やそこからの行き先をメモに書いて渡してくれた。非常に親切。Bilbao行きに乗り、3つ目のLemoaで乗り換える。最初に乗った電車は新しい車両で次の駅を電光掲示で知らせ、一言案内放送もある。

連結も長いが乗客はほんのわずか。乗換後のは古い車両で乗客はそこそこ。案内は全くない。

Gernika駅で降りてすぐにホテルの方向へ歩くが、Turismoがあったので寄って地図をもらい、Cueva de Santimamiñeへの行き方を聞いてみる。タクシーしかなく、しかももう現物は公開されていないとのこと。巡礼者が来てスタンプをもらっていた。

近くのBarで休憩してからホテルへ。ほんの数分だった。ホテルの部屋は昨日のとは違って広い。しばらく休んでから8時40分に外出。ホテルの受付でお薦めのピンチョスBarを聞いて出る。2つ教えてくれたが広場に面して並んであった。最初の”1000azules”に入ってみる。ピンチョスの種類は少ない。小さなボカデイージョでカツオとアンチョビ、もう一つは生ハム。ワインを赤と白。悪くはないが、Vitoriaのと比べると洗練されておらず、味ももう一つ。このあたりはBarが並んでいて客がよく入っている。先の方まで散歩してみる。100mほど進んで一本上の道で戻ると、そこには若い人たちがたくさん集まってプラスチックコップを手に飲んでしゃべっている。

そのあまりの多さに驚いてしまう。この小さな町でいったいどこから湧いて出たのだろうと思うような光景。もとの広場に戻ってもう一軒Barに入ってみる。

大きなシャンピニオンとピーマンの詰め物。こちらの方がおいしかった。飲み物はAgua con gasとTinto de Verano。これだと酔わずに済む。この広場のBarも上の方のは若い人から中年まで、下の方のは中高年中心と年齢層で概ね分かれている。10時過ぎて薄暗くなっても小さな子供が遊んでいる。人口は12,000ぐらいだそうだが、この広場の賑わいを見るとそんなに小さな町には思えない。帰りは商店街の方を通ってみるが、こちらは人通りが絶えて町の小ささが感じられた。ホテルに戻ってシャワー、日記。夜になって空気は涼しくなってきたが、今日も昼間は結構暑かった。部屋では冷房を入れている。

por Andrés

/images/2016/07/P70760041-644x429.jpg/images/2016/07/P70760041-150x150.jpgAndrésスペイン旅行8時前に起床。9時15分にチェックアウトし、荷物は預けて近くの、これもホテルで紹介されたBarに行って朝食。クロワッサンとコーヒーなので特に美味しいというものではない。やはりピンチョスを試してみないとわからない。 そこから歩いて5分ほどの昨日通った並木道沿いにあるMuseo de Bellas Artesに行く。屋敷に隣接して美術館が建てられていて、地元画家の具象画がたくさん展示してある。無料。特に優れたものはない。上階で屋敷とつながり屋敷内を見学できる。こちらにも絵画類の展示があるが、こちらには上質の作品がいくつか見られる。それよりも屋敷に価値がある。   階段が凝っているし、床も部屋ごとに違う寄木造、Capillaまである。昨日散歩した時にこのくらいの規模の屋敷が立ち並んでいるのを見たが、内部はわからないもののこうした住宅を所有できる人がたくさんいるとは、Vitoriaの経済はどうなっているのだろう。 歩いて数分のCatedral de María Inmaculadaへ。 入って堂内左手にショーケースが並べられ、祭服や祭器がずらりと展示されていて金ぴか。これはつまらないところに来てしまったと後悔しかけたところ、後陣部分が仕切られて美術館のようになっている。そこに聖画の類が展示されているのだが、ロマネスクのものも多く、なかなか素晴らしい展示。良かった。しかもここも無料。 Catedralを出ると道から噴水が出ているところがあり、一頭の犬が噴水の先端に飛びついてはかみつくというのを飽きもせずに繰り返している。その姿が面白いので、通りがかりの人は皆足を止めて見ている。噴水がいったん止まったところで犬も疲れた様子を見せていたが、水が再び出るとまた飛びつき始めた。 旧市街に行き、まだ通っていない道を選んで一周。旧市街の丘から降りてIglesia de San Pedroをのぞき、中心街に戻る。初日にピンチョスを食べた店に行って少し早めのMenú del día。一皿目はEnsalada mixtaとズッキーニとチーズと生ハムを重ねたもの。二皿目は本日の魚料理とChuleta。デザートはヨーグルトとチョコレートクレープ。ズッキーニは見た目もしゃれていて味も良い。魚は一見アジの開きのようだが、スズキだった。塩加減も程よくおいしい。やはりこの店は当たりだった。 ホテルに行って荷物を受け取りトラムでEstación de autobusesへ。バスは3時半発だが3時前に着いた。ロビーで待っていたが電光掲示板に発車番線がなかなか出ないので発着場に行ってみるとDurango行きのバスは来ていた。定刻出発。山道を走るのでスピードは出ない。途中、岩の露出した大きな山があり、採石場になっていて山が削られていた。Durangoは大きな街なのでバスセンターに着くと思っていたが、道端が停留所だった。降車時に運転手にGernika行きのバス停を聞くと、少し先の緑のボックスがバスの案内所なのでそこで聞くようにとのこと。案内所で聞くと、バス便はないので鉄道で行くようにと駅の方角を教えてくれた。歩いて5分ほどのところに廃屋になった旧駅舎や廃線が見えたが、その先に超近代的な駅舎があった。地下に切符売り場があって、駅員がいたのでGernikaへ行きたい旨伝えると、事務室からわざわざ出てきて自動販売機まで案内し、操作して切符を買う手伝いをしてくれ、さらに乗換駅やそこからの行き先をメモに書いて渡してくれた。非常に親切。Bilbao行きに乗り、3つ目のLemoaで乗り換える。最初に乗った電車は新しい車両で次の駅を電光掲示で知らせ、一言案内放送もある。 連結も長いが乗客はほんのわずか。乗換後のは古い車両で乗客はそこそこ。案内は全くない。 Gernika駅で降りてすぐにホテルの方向へ歩くが、Turismoがあったので寄って地図をもらい、Cueva de Santimamiñeへの行き方を聞いてみる。タクシーしかなく、しかももう現物は公開されていないとのこと。巡礼者が来てスタンプをもらっていた。 近くのBarで休憩してからホテルへ。ほんの数分だった。ホテルの部屋は昨日のとは違って広い。しばらく休んでから8時40分に外出。ホテルの受付でお薦めのピンチョスBarを聞いて出る。2つ教えてくれたが広場に面して並んであった。最初の”1000azules”に入ってみる。ピンチョスの種類は少ない。小さなボカデイージョでカツオとアンチョビ、もう一つは生ハム。ワインを赤と白。悪くはないが、Vitoriaのと比べると洗練されておらず、味ももう一つ。このあたりはBarが並んでいて客がよく入っている。先の方まで散歩してみる。100mほど進んで一本上の道で戻ると、そこには若い人たちがたくさん集まってプラスチックコップを手に飲んでしゃべっている。 そのあまりの多さに驚いてしまう。この小さな町でいったいどこから湧いて出たのだろうと思うような光景。もとの広場に戻ってもう一軒Barに入ってみる。 大きなシャンピニオンとピーマンの詰め物。こちらの方がおいしかった。飲み物はAgua con gasとTinto de Verano。これだと酔わずに済む。この広場のBarも上の方のは若い人から中年まで、下の方のは中高年中心と年齢層で概ね分かれている。10時過ぎて薄暗くなっても小さな子供が遊んでいる。人口は12,000ぐらいだそうだが、この広場の賑わいを見るとそんなに小さな町には思えない。帰りは商店街の方を通ってみるが、こちらは人通りが絶えて町の小ささが感じられた。ホテルに戻ってシャワー、日記。夜になって空気は涼しくなってきたが、今日も昼間は結構暑かった。部屋では冷房を入れている。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)