7時半起床。出発準備をし、9時半ごろチェックアウト。荷物は預ける。

花時計のある広場に面したBarで朝食。コッペパンにバターを塗ったBolloとクロワッサン。

10時になったのでバスク議事堂に行く。昨日は短時間しか見られなかったので。まだほとんど客は来ていない。まず写真を撮り、そのあとであらためてゆっくり見て回る。

と言っても見られるのは議場、ロビー、図書室、執務室。あとは庭の樫の木。議場は席には入れないようになっている。

 

天井のステンドグラスが美しく、議場の座席も上質。ロビーにはいくつかの説明板があり、バスクの自治の歴史が記されている。

庭の樫の木は、1本は枯れた古木で円柱に囲まれて保存されている。これは30年前にも見た記憶がある。

もう1本はギリシャ神殿風の建物の前に植えられており、まだ直径が10㎝ちょっとといった若木。ロビーにある説明によると2004年に植えられたとのこと。私たちがここに来たのは30年ほど前で、その時は植えられて間もない、苗木から若木になった程度のものだった記憶がある。あの木はいったいどこに行ったのだろう。謎だ。

ホテルに戻って荷物を受け取る。受付の女性が、荷物を持って行くならエレベーターを使いなさい、とエレベーターのドアを開けて行き先ボタンを押してくれる。地下1階。着いてエレベーターの扉が開くと女性が先回りして来ており、外への通路を示してくれる。いつもの玄関だと数段の階段を降りなければならないが、これだとほぼ水平の通路を進める。階段を降りられないほどの荷物ではないのに、わざわざ道案内までしてくれるとは親切だ。VitoriaといいGernikaといい、バスクでは親切な人に巡り合うことが多い。

駅に行きDonostia(San Sebastian)までの切符を購入。少し時間があったので近くのパン屋で例のバターを塗ったコッペパンとチョコパンを買ってくる。

定刻にBilbao行きの電車は発車。空いている。反対のBermeo行きとすれ違ったが、あちらは混んでいた。海水浴に行くのだろう。30分弱でLemoaに着き、乗り換え。10分ほど待ってDonostia行きに。待っている時にBermeo行きが通ったがこれも混んでいた。中にSan Fermín姿の人がいて、手を振ってくれた。祭りの帰りなのか海水浴への期待で気分が高揚しているのか。

Donostia行きも定刻に発車。混んではいない。ところがDurangoでたくさん乗り込んできて座席の多くが埋まり、その後の駅でも乗り込む客があって立ったままの客も出てきた。地図を見るとDeba駅の近くに砂浜があるのできっとそこで降りるだろうと思っていたら、案の定たくさんの客が降りて車内は空いてしまった。Donostiaが近づくにつれて少しずつ座席は埋まってきたが、もう立客が出るほどにはならない。この路線は山間部の急なカーブが連続するところが多いのでスピードが出ない。100㎞ほどの行程に3時間もかかるのはそのせいだった。

定刻にDonostia着。車内は冷房が効いていたが、電車を降りても日陰は涼しい。Santanderの気候と同じだ。

歩いてホテルへ。並木道が続くのでほとんど日陰を進むことができた。

チェックインを済ませ部屋で荷物を解く。

少し休んでから出かける。Centroに向かうが、途中でお腹が空いて足が進まなくなったので、はじめに見かけた店に入って食事にする。

4時過ぎなのでまともな食事はあきらめ、Ameliaはハンバーガー、私はPlato Combinadoでオムレツ。まずいと言うほどではないが、値段の割には貧しい食事。やはり余裕なく食事をするとろくなことはない。

Turismoに向かって進み、途中にあったCatedralが開いていたので入る。

特筆するものはないが、思いのほかステンドグラスがきれいで、午後の陽光で色づいた光が床や柱を染めて美しかった。

Turismoで明後日に行くHondarribiaへのバス停を教えてもらう。Turismoに近く、2年前にSidra工場見学に出かけた際に乗ったバス停のあたりだった。ついでなのでバス停を確認してからPlaya de la Concha(コンチャ海岸)に出る。公園の日陰のベンチを探し当て、しばらく休憩。赤ちゃん連れのお母さんが隣に座る。見ると赤ちゃんはまだ生後間もない。聞くと1カ月だそう。やがて授乳を始める。赤ちゃんは一寸ぐずったりもする。私たちが立ち上がって散歩を始めようとしたところにご主人と女の子が海水浴から戻ってきた。赤ちゃんを連れて迎えに来たようだった。挨拶して別れる。

海岸はさすがにすごい人出。晴れた土曜日とあっては当然だが、砂浜は7月下旬の週末の湘南海岸並ではないか。Paseo de la Concha(海岸沿いの遊歩道)も人であふれている。Paseoをずっと歩いて行く。砂浜は、焼く人と泳ぐ人。人が多すぎてSantanderのように砂浜を散歩する人や、スポーツを楽しむ人はいない。湾内にはヨットがたくさん停泊している。陽が当たり半袖で出た腕が焼けるのを感じる。Palacio y Parque de Miramarの先まで行って、Barで休憩。日陰で休んでいると肌寒さを感じることもあるようなひんやりした風が心地よい。

再び遊歩道をCentroの方に戻る。陽が傾いたので焼けることはない。海水浴客も少し減り、遊歩道もいくらか歩きやすくなった。Ayuntamiento前の広場に着いて海を見ると夕日が落ち始めている。日没は9時50分ごろ。まだ少し時間があるので、旧市街に入ってピンチョスを食べてくることにする。

赤と白のワイン、タラのクリームグラタン、小エビの串焼き。期待していたほどのものではない。適当に入ったので、混んではいたが特に優れた店というわけではなかったのだろう。店内では英語やフランス語が聞こえてきた。

Ayuntamiento前の広場に戻るともう日没の時間を少し過ぎていた。それ以前に雲がかかっており、これでは時間に間に合っても落日を見ることはできなかったようだ。

歩いてホテルに戻るが、思いのほか遠く、疲れてしまった。4時ごろにホテルからCentroに向かった時より、夜に入ってからの方が風が止み湿度が上がって暑くなっていた。

部屋で冷房を入れ、シャワー、日記。また1時過ぎになってしまった。

por Andrés

/images/2016/07/P70961881-644x966.jpg/images/2016/07/P70961881-150x150.jpgAndrésスペイン旅行7時半起床。出発準備をし、9時半ごろチェックアウト。荷物は預ける。 花時計のある広場に面したBarで朝食。コッペパンにバターを塗ったBolloとクロワッサン。 10時になったのでバスク議事堂に行く。昨日は短時間しか見られなかったので。まだほとんど客は来ていない。まず写真を撮り、そのあとであらためてゆっくり見て回る。 と言っても見られるのは議場、ロビー、図書室、執務室。あとは庭の樫の木。議場は席には入れないようになっている。   天井のステンドグラスが美しく、議場の座席も上質。ロビーにはいくつかの説明板があり、バスクの自治の歴史が記されている。 庭の樫の木は、1本は枯れた古木で円柱に囲まれて保存されている。これは30年前にも見た記憶がある。 もう1本はギリシャ神殿風の建物の前に植えられており、まだ直径が10㎝ちょっとといった若木。ロビーにある説明によると2004年に植えられたとのこと。私たちがここに来たのは30年ほど前で、その時は植えられて間もない、苗木から若木になった程度のものだった記憶がある。あの木はいったいどこに行ったのだろう。謎だ。 ホテルに戻って荷物を受け取る。受付の女性が、荷物を持って行くならエレベーターを使いなさい、とエレベーターのドアを開けて行き先ボタンを押してくれる。地下1階。着いてエレベーターの扉が開くと女性が先回りして来ており、外への通路を示してくれる。いつもの玄関だと数段の階段を降りなければならないが、これだとほぼ水平の通路を進める。階段を降りられないほどの荷物ではないのに、わざわざ道案内までしてくれるとは親切だ。VitoriaといいGernikaといい、バスクでは親切な人に巡り合うことが多い。 駅に行きDonostia(San Sebastian)までの切符を購入。少し時間があったので近くのパン屋で例のバターを塗ったコッペパンとチョコパンを買ってくる。 定刻にBilbao行きの電車は発車。空いている。反対のBermeo行きとすれ違ったが、あちらは混んでいた。海水浴に行くのだろう。30分弱でLemoaに着き、乗り換え。10分ほど待ってDonostia行きに。待っている時にBermeo行きが通ったがこれも混んでいた。中にSan Fermín姿の人がいて、手を振ってくれた。祭りの帰りなのか海水浴への期待で気分が高揚しているのか。 Donostia行きも定刻に発車。混んではいない。ところがDurangoでたくさん乗り込んできて座席の多くが埋まり、その後の駅でも乗り込む客があって立ったままの客も出てきた。地図を見るとDeba駅の近くに砂浜があるのできっとそこで降りるだろうと思っていたら、案の定たくさんの客が降りて車内は空いてしまった。Donostiaが近づくにつれて少しずつ座席は埋まってきたが、もう立客が出るほどにはならない。この路線は山間部の急なカーブが連続するところが多いのでスピードが出ない。100㎞ほどの行程に3時間もかかるのはそのせいだった。 定刻にDonostia着。車内は冷房が効いていたが、電車を降りても日陰は涼しい。Santanderの気候と同じだ。 歩いてホテルへ。並木道が続くのでほとんど日陰を進むことができた。 チェックインを済ませ部屋で荷物を解く。 少し休んでから出かける。Centroに向かうが、途中でお腹が空いて足が進まなくなったので、はじめに見かけた店に入って食事にする。 4時過ぎなのでまともな食事はあきらめ、Ameliaはハンバーガー、私はPlato Combinadoでオムレツ。まずいと言うほどではないが、値段の割には貧しい食事。やはり余裕なく食事をするとろくなことはない。 Turismoに向かって進み、途中にあったCatedralが開いていたので入る。 特筆するものはないが、思いのほかステンドグラスがきれいで、午後の陽光で色づいた光が床や柱を染めて美しかった。 Turismoで明後日に行くHondarribiaへのバス停を教えてもらう。Turismoに近く、2年前にSidra工場見学に出かけた際に乗ったバス停のあたりだった。ついでなのでバス停を確認してからPlaya de la Concha(コンチャ海岸)に出る。公園の日陰のベンチを探し当て、しばらく休憩。赤ちゃん連れのお母さんが隣に座る。見ると赤ちゃんはまだ生後間もない。聞くと1カ月だそう。やがて授乳を始める。赤ちゃんは一寸ぐずったりもする。私たちが立ち上がって散歩を始めようとしたところにご主人と女の子が海水浴から戻ってきた。赤ちゃんを連れて迎えに来たようだった。挨拶して別れる。 海岸はさすがにすごい人出。晴れた土曜日とあっては当然だが、砂浜は7月下旬の週末の湘南海岸並ではないか。Paseo de la Concha(海岸沿いの遊歩道)も人であふれている。Paseoをずっと歩いて行く。砂浜は、焼く人と泳ぐ人。人が多すぎてSantanderのように砂浜を散歩する人や、スポーツを楽しむ人はいない。湾内にはヨットがたくさん停泊している。陽が当たり半袖で出た腕が焼けるのを感じる。Palacio y Parque de Miramarの先まで行って、Barで休憩。日陰で休んでいると肌寒さを感じることもあるようなひんやりした風が心地よい。 再び遊歩道をCentroの方に戻る。陽が傾いたので焼けることはない。海水浴客も少し減り、遊歩道もいくらか歩きやすくなった。Ayuntamiento前の広場に着いて海を見ると夕日が落ち始めている。日没は9時50分ごろ。まだ少し時間があるので、旧市街に入ってピンチョスを食べてくることにする。 赤と白のワイン、タラのクリームグラタン、小エビの串焼き。期待していたほどのものではない。適当に入ったので、混んではいたが特に優れた店というわけではなかったのだろう。店内では英語やフランス語が聞こえてきた。 Ayuntamiento前の広場に戻るともう日没の時間を少し過ぎていた。それ以前に雲がかかっており、これでは時間に間に合っても落日を見ることはできなかったようだ。 歩いてホテルに戻るが、思いのほか遠く、疲れてしまった。4時ごろにホテルからCentroに向かった時より、夜に入ってからの方が風が止み湿度が上がって暑くなっていた。 部屋で冷房を入れ、シャワー、日記。また1時過ぎになってしまった。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)