8時半起床。10時前に出かけてPl. Molina駅近くのBarで朝食。

カタルーニャ鉄道でPl. Cataluñaへ行き、L3に乗り換えてLiceuへ。そこから歩いてゴシック地区をカテドラル方向へ。

途中の市役所前広場で国旗をまとったりTシャツに国旗のマークをつけた人々が、子供たちも多く含めて集まっていた。ちょうど解散したところだったので何をしていたのかはわからない。旗はサハラ・アラブ民主共和国のものだった。市庁舎には移民歓迎の横断幕。

王の広場を通ってカテドラル前に出、向かいのTurismoへ。以前はなかったような気がするがずいぶん大きなTurismoで、案内所だけでなく土産品売り場も併設。公式ガイドブックを買う。

すぐ近くのダリ美術館へ。入場料は一人10ユーロ。ネットでの評判は芳しくないのが多かったので迷ったが、行ってみないとわからないので入ってみた。ここは行くべきではない。確かにダリの作品はそれなりの数展示されているが、およそ入場者に見てもらおうとの姿勢がない。

壁一面に何の工夫もなく版画を並べてあり、照明がいくつも消えている。数個が消えているくらいならまだしも、全体の2~3割は消えているのではないか。あきらかに電球が切れているのだが、あれだけの数の電球が点灯しないと言うのはもう何年も交換をしたことがないのだ。ここはお金をとって入場させる資格がない。ダリに非常に強い関心があったとしてもここは行ってはいけない。一日も早く閉館することを望む。

ピカソ美術館の方向へ進み、昼食の店を探す。しかし観光客向けの店ばかりで食欲をそそるようなところはない。

結局、美術館のすぐ近くの広場に面したパン屋兼Caféでボカディージョとサンドウィッチ、Agua con gasとFanta naranjaで昼食代わりにする。美術館は日曜日の15時からは無料なので、しばらくその店で時間をつぶし、14時半に美術館入口に向かう。

するともう長蛇の列。モンカダ通りの狭い道なのでなおさら長く感じられたのかもしれないが。並んでいるとやがて係の人が列を整理したためか少しずつ前に進む。15時になると列は本格的に進み、15分には受付に到達して入場券を入手できた。

しかし入場は15時45分と指定してある。会場内が混雑しないようにだろう。40分に入場口に行ってみるともう入れてくれた。

ピカソ美術館は30数年ぶり。まず晩年の女性器を中心に描いた作品が多数展示されている。これほどの強い執着がどこから来たのか。ただ、それらの作品の中には「ゲルニカ」の部分部分を想起させるところが多く見受けられ、ピカソでも「自己模倣」を避けられなかったのかと思う一方、見出した主題をどこまでも徹底して追求し続けたのかとも考えられた。続いて幼少期から年代を追っての展示がしばらく続く。いつもながら「科学と慈愛」や「初聖体」の技術のすばらしさには感嘆する。青の時代以降の作品が少ないのが残念。前はもっとあったような印象を持っていたのだが、他と混同しているのだろうか。ショップで部屋に飾るための絵葉書を数枚購入。この美術館では中国人、韓国人、日本人を多く見かけた。

レイエターナ通りに出て、Caféに入って休憩。中国人十数人のグループが入店した直後だったため、そちらの注文をさばくので手一杯らしく私たちの注文をなかなか取りに来てくれない。ゆっくり休めればいいのでのんびり待っていたがあまりにも来ないので、Ameliaがカウンターまで行って注文。Chocolate con churoとCafé granisado。失敗だった。Chocolateは日本のココア並みの薄さ。Churoは冷凍食品を揚げてあったのを温めなおしたようなもの。Café granisadoはコーヒー色をした砂糖水のようなもの。店員の女の子の感じが良かったのだけが救い。テレビで米国で警官が3人殺されたとのニュースを流していた。

地下鉄を乗り継いで帰るが、乗換駅で一駅分ぐらい歩かされる。しかも地下鉄は日本のラッシュ並みの混みよう。

ホテルに戻り、Ameliaはシャワー、洗濯。私は日記、昼寝。

21時20分に夕食に出る。ホテルの斜め向かいにレストランがあったが、ちょっと高めなので他を探してみることにして数分歩いて行くが、店がほとんどないので最初のレストランに入る。奥の食堂には客がいないので心配したが、食べているうちに数組の客が入ってきた。アラカルトでEnsalada Alemanaと熱いタパスの盛り合わせ、パスタ。赤ワインと白ワインをグラスで。サラダはポテトサラダにソーセージとピクルスが入ったもの。盛り合わせは、イカフライ、コロッケ2種、Patatas de poble、トルティーリャ。パスタはトマトソースだが玉ねぎの炒めたのが入っていて非常に甘い。全体の味も見た目も良くCamareroの感じも良くてよい店だった。客は少しドレスアップした人が多かった。

ホテルに戻り、ロビーでコーヒー、紅茶、水。今夜は氷も置いてあったので紙コップに入れて部屋に持ち帰る。

シャワー、日記。

Barcelonaは観光客が多くて、自分もその一人なのだが、嫌になってしまう。特にランブラスやゴシック地区は観光客だらけ。店も観光客向けのものばかり。そのうえスターバックスまでできている。暑さは思っていたほどではなく日陰で風が吹くと涼しく感じることもあるのは助かるが。昔はBarcelonaが好きで、スペイン旅行の最後にここで数日過ごすのが楽しみだったが。ホテルのある辺りは嫌いではないが、とにかく都心はうんざり。

por Andrés

/images/2016/07/P71767501-644x429.jpg/images/2016/07/P71767501-150x150.jpgAndrésスペイン旅行8時半起床。10時前に出かけてPl. Molina駅近くのBarで朝食。 カタルーニャ鉄道でPl. Cataluñaへ行き、L3に乗り換えてLiceuへ。そこから歩いてゴシック地区をカテドラル方向へ。 途中の市役所前広場で国旗をまとったりTシャツに国旗のマークをつけた人々が、子供たちも多く含めて集まっていた。ちょうど解散したところだったので何をしていたのかはわからない。旗はサハラ・アラブ民主共和国のものだった。市庁舎には移民歓迎の横断幕。 王の広場を通ってカテドラル前に出、向かいのTurismoへ。以前はなかったような気がするがずいぶん大きなTurismoで、案内所だけでなく土産品売り場も併設。公式ガイドブックを買う。 すぐ近くのダリ美術館へ。入場料は一人10ユーロ。ネットでの評判は芳しくないのが多かったので迷ったが、行ってみないとわからないので入ってみた。ここは行くべきではない。確かにダリの作品はそれなりの数展示されているが、およそ入場者に見てもらおうとの姿勢がない。 壁一面に何の工夫もなく版画を並べてあり、照明がいくつも消えている。数個が消えているくらいならまだしも、全体の2~3割は消えているのではないか。あきらかに電球が切れているのだが、あれだけの数の電球が点灯しないと言うのはもう何年も交換をしたことがないのだ。ここはお金をとって入場させる資格がない。ダリに非常に強い関心があったとしてもここは行ってはいけない。一日も早く閉館することを望む。 ピカソ美術館の方向へ進み、昼食の店を探す。しかし観光客向けの店ばかりで食欲をそそるようなところはない。 結局、美術館のすぐ近くの広場に面したパン屋兼Caféでボカディージョとサンドウィッチ、Agua con gasとFanta naranjaで昼食代わりにする。美術館は日曜日の15時からは無料なので、しばらくその店で時間をつぶし、14時半に美術館入口に向かう。 するともう長蛇の列。モンカダ通りの狭い道なのでなおさら長く感じられたのかもしれないが。並んでいるとやがて係の人が列を整理したためか少しずつ前に進む。15時になると列は本格的に進み、15分には受付に到達して入場券を入手できた。 しかし入場は15時45分と指定してある。会場内が混雑しないようにだろう。40分に入場口に行ってみるともう入れてくれた。 ピカソ美術館は30数年ぶり。まず晩年の女性器を中心に描いた作品が多数展示されている。これほどの強い執着がどこから来たのか。ただ、それらの作品の中には「ゲルニカ」の部分部分を想起させるところが多く見受けられ、ピカソでも「自己模倣」を避けられなかったのかと思う一方、見出した主題をどこまでも徹底して追求し続けたのかとも考えられた。続いて幼少期から年代を追っての展示がしばらく続く。いつもながら「科学と慈愛」や「初聖体」の技術のすばらしさには感嘆する。青の時代以降の作品が少ないのが残念。前はもっとあったような印象を持っていたのだが、他と混同しているのだろうか。ショップで部屋に飾るための絵葉書を数枚購入。この美術館では中国人、韓国人、日本人を多く見かけた。 レイエターナ通りに出て、Caféに入って休憩。中国人十数人のグループが入店した直後だったため、そちらの注文をさばくので手一杯らしく私たちの注文をなかなか取りに来てくれない。ゆっくり休めればいいのでのんびり待っていたがあまりにも来ないので、Ameliaがカウンターまで行って注文。Chocolate con churoとCafé granisado。失敗だった。Chocolateは日本のココア並みの薄さ。Churoは冷凍食品を揚げてあったのを温めなおしたようなもの。Café granisadoはコーヒー色をした砂糖水のようなもの。店員の女の子の感じが良かったのだけが救い。テレビで米国で警官が3人殺されたとのニュースを流していた。 地下鉄を乗り継いで帰るが、乗換駅で一駅分ぐらい歩かされる。しかも地下鉄は日本のラッシュ並みの混みよう。 ホテルに戻り、Ameliaはシャワー、洗濯。私は日記、昼寝。 21時20分に夕食に出る。ホテルの斜め向かいにレストランがあったが、ちょっと高めなので他を探してみることにして数分歩いて行くが、店がほとんどないので最初のレストランに入る。奥の食堂には客がいないので心配したが、食べているうちに数組の客が入ってきた。アラカルトでEnsalada Alemanaと熱いタパスの盛り合わせ、パスタ。赤ワインと白ワインをグラスで。サラダはポテトサラダにソーセージとピクルスが入ったもの。盛り合わせは、イカフライ、コロッケ2種、Patatas de poble、トルティーリャ。パスタはトマトソースだが玉ねぎの炒めたのが入っていて非常に甘い。全体の味も見た目も良くCamareroの感じも良くてよい店だった。客は少しドレスアップした人が多かった。 ホテルに戻り、ロビーでコーヒー、紅茶、水。今夜は氷も置いてあったので紙コップに入れて部屋に持ち帰る。 シャワー、日記。 Barcelonaは観光客が多くて、自分もその一人なのだが、嫌になってしまう。特にランブラスやゴシック地区は観光客だらけ。店も観光客向けのものばかり。そのうえスターバックスまでできている。暑さは思っていたほどではなく日陰で風が吹くと涼しく感じることもあるのは助かるが。昔はBarcelonaが好きで、スペイン旅行の最後にここで数日過ごすのが楽しみだったが。ホテルのある辺りは嫌いではないが、とにかく都心はうんざり。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)