合計距離: 41391 m
最高点の標高: 590 m
最低点の標高: 402 m
累積標高(上り): 1044 m
累積標高(下り): -1060 m
総所要時間: 08:15:57

29.3㎞ 44,900歩

6時半起床。天気予報では正午時から雨。

clip_image001まだ晴れていて、朝焼けがきれいだ。

昨日閉まっていたこの町唯一のBar Restaurante Meridianoは7時半に開くとのことだったので、出発の準備は全て整えたうえで荷物は部屋に置いて、7時半過ぎにBarへ行ってみる。

clip_image002もう開いていて客も何人か入っている。

clip_image003Bocadillo con Tortilla FrancesaとCafé con leche。朝食には少し重いが、今日もこの後Barなどはあるかどうか怪しいので食べられる時に食べておく。さらにBarがなかった場合に備えて、Bocadillo con Jamón y Quesoを作ってもらう。

Barでタクシーの電話を聞いてみると、Camareroは知らなかった。しかし客にたずねてくれ、何人かの客がスマートフォンで調べたり新聞で調べたりしてくれ、新聞に載っていたらしく番号をメモしてくれた。親切な人たちだ。

Albergueに戻って荷物をとり、8時半に出発。

昨日上った急坂を途中まで下り、Caminoを先に進む。温度計は9度を示していて、朝から寒くない。

clip_image004坂を下り切って平地になるといつもの土の田舎道。

clip_image005

clip_image006しかし進むにつれて通行量が減っているのだろうか、道は草に覆われてくる。

clip_image0071時間半ほど進んだところで、ほんの十数軒ぐらいの小さな集落に珍しく休憩場所があった。村の人がバーベキューを楽しむところのようで、隅には竈がある。リュックを下ろして座れるだけでも助かる。

clip_image008朝からずっと平坦な道だったが、今日も運河沿いの道に出て歩くスピードが速くなる。今日は30㎞近く進まなければならないので、しかも昼から雨の予報なので、早いうちにできるだけ距離を稼ぎたいのだ。

clip_image009Pertusa村が近づくと突然道ではないようなところを歩かされて、村の裏口のような部分から入ることになる。

clip_image010小さな村には不似合いな公園があり、ここでもベンチで休むことができる。片隅の遊具ではおじいちゃんに連れてこられた小さな子が遊んでいるが、他に人影はない。

と思っていたら羊の群れが現れて公園横の道を進んで行く。羊だけが現れたので不審に思っていたら、やがて牧羊犬が現れ、最後に羊飼いがやって来た。

clip_image011私たちがCaminoの矢印に沿って階段を下りて村を出ると、道路を進んできた羊の群れの前に出て、ちょうど羊たちに追いかけられるような格好になる。

clip_image012舗装道路をショートカットするように岩だらけの斜面を上ると、羊たちはここが今日の草場らしく、ようやく追いかけて来なくなった。

clip_image013刈り取られた後の畑ばかりだったのに、少しだけブドウ畑が広がっている。

clip_image014またもや道ではないようなところを通されてAntillón村へ。

clip_image015この村にはBarがあるとの情報があったので行ってみると、通りがかりの人が入口を示してくれる。営業しているようには見えなかったが、開いてるよ、とのことなので入る。おじいさんが一人座っているだけ。食べ物はなく、飲み物もビールとコーラとコーヒーだけ。

clip_image016持ってきたものがあったらここで食べても良いとのこと。

私たちが食べている間におじいさんはどこかに行ってしまう。数人の客が入ってきて、それぞれに自分で飲み物を用意している。支払いが分からないので他のお客さんに聞いてみると、2€カウンターに置いて行けばいいとのこと。

出る前に今夜の宿、Pueyo de FañanásのAlbergueに電話する。この村にあるBarも飲み物だけで、レストランも店もないとのことなので、食事をとれるかもたずねると、用意してくれるとのこと。助かった。

clip_image017BarはSocialで、村の共有のようだ。奥には情報にある通り、確かにPeregrinoが雑魚寝できるスペースがある。トイレは非常にきれい。Barを出る時には雨が降り出していた。予報より1時間遅れ。

clip_image018雨でぬかるむのではと心配していたが、道は丘の背を通っていて水たまりも少なく非常に歩きやすい。

clip_image019丘を下って平地に入ると道の水分は増えるが、砂利や砂っぽい土が多くぬかるむことはほとんどない。

途中で急に暗くなり雨脚が強まり向かい風が吹いてくるが、長続きはしない。それでも止むことはなかった。

clip_image02016時半ごろ、ようやくPueyo de Fañanás村に到着。村に入るとすぐ、家の中から女性が声をかけてくる。Albergueに案内するから待っててと言い、傘を持って家から出てきて先導してくれる。道を数十メートル行って突き当たりだから先導してくれるまでもないのだが、親切だ。Albergueに近づくと女主人がちょうど出てきたので引き渡される。

地上階がBar Socialなので、そこで雨具を脱ぎ1階に上がる。部屋に案内される。二部屋あり、一つは二人部屋、もう一つは三人部屋なので、私たちは三人部屋を使うことにする。暖房器は電気ヒーターなので自由に使える。

食事を18時にお願いし、それまでに明日の宿を予約しようとするが、ここではWiFiは使えず、携帯の電波も非常に弱いので予約に時間がかかる。Huecaはサラゴサに次ぐアラゴン第二の大都市なので、2泊して休養と観光に充てることにする。

18時になって下のBarに降りると女主人がやってきて暖房を入れ、テーブルをセットしてからAlbergueの宿泊手続きをし、厨房に行って食事の準備をする。その間に何人かがやって来るが、皆老人ばかりで、テーブルゲームをやり始める。

食事は赤ワインと水、マカロニ、レンズマメ、豚肉とポーチドエッグ。いかにも家庭料理で味は可もなく不可もなし。しかし何もない村で温かい食事にありつけただけでもありがたい。

料金は宿泊代が朝食込みで2人で20€、食事代が2人で20€。計40€。Albergueの台所にはコーヒーや牛乳、ビスケットがそろっていて、さらに女主人はパンまで持ってきてくれた。またここにはマカロニや米などもあり、自炊もできるように材料もそろえてある。なかなか居心地の良いAlbergue。

シャワーを浴び、日記を書く。部屋は気持ちよく暖房が効いている。サロンにあった寄せ書き帖を見ると、2015年と16年に一人ずつ日本人が泊まっている。やはりこの道を歩く人は少ないようで、8月でもあまり多くないようだ。私たちも日本語とスペイン語で少し書いておいた。

/images/2018/11/clip_image011-9-644x430.png/images/2018/11/clip_image011-9-150x150.pngAndrésカタルーニャの道 Camino CatalánCamino,Catalan,Santiago,カタルーニャ,カタロニア,サンティアゴ,巡礼29.3㎞ 44,900歩 6時半起床。天気予報では正午時から雨。 まだ晴れていて、朝焼けがきれいだ。 昨日閉まっていたこの町唯一のBar Restaurante Meridianoは7時半に開くとのことだったので、出発の準備は全て整えたうえで荷物は部屋に置いて、7時半過ぎにBarへ行ってみる。 もう開いていて客も何人か入っている。 Bocadillo con Tortilla FrancesaとCafé con leche。朝食には少し重いが、今日もこの後Barなどはあるかどうか怪しいので食べられる時に食べておく。さらにBarがなかった場合に備えて、Bocadillo con Jamón y Quesoを作ってもらう。 Barでタクシーの電話を聞いてみると、Camareroは知らなかった。しかし客にたずねてくれ、何人かの客がスマートフォンで調べたり新聞で調べたりしてくれ、新聞に載っていたらしく番号をメモしてくれた。親切な人たちだ。 Albergueに戻って荷物をとり、8時半に出発。 昨日上った急坂を途中まで下り、Caminoを先に進む。温度計は9度を示していて、朝から寒くない。 坂を下り切って平地になるといつもの土の田舎道。 しかし進むにつれて通行量が減っているのだろうか、道は草に覆われてくる。 1時間半ほど進んだところで、ほんの十数軒ぐらいの小さな集落に珍しく休憩場所があった。村の人がバーベキューを楽しむところのようで、隅には竈がある。リュックを下ろして座れるだけでも助かる。 朝からずっと平坦な道だったが、今日も運河沿いの道に出て歩くスピードが速くなる。今日は30㎞近く進まなければならないので、しかも昼から雨の予報なので、早いうちにできるだけ距離を稼ぎたいのだ。 Pertusa村が近づくと突然道ではないようなところを歩かされて、村の裏口のような部分から入ることになる。 小さな村には不似合いな公園があり、ここでもベンチで休むことができる。片隅の遊具ではおじいちゃんに連れてこられた小さな子が遊んでいるが、他に人影はない。 と思っていたら羊の群れが現れて公園横の道を進んで行く。羊だけが現れたので不審に思っていたら、やがて牧羊犬が現れ、最後に羊飼いがやって来た。 私たちがCaminoの矢印に沿って階段を下りて村を出ると、道路を進んできた羊の群れの前に出て、ちょうど羊たちに追いかけられるような格好になる。 舗装道路をショートカットするように岩だらけの斜面を上ると、羊たちはここが今日の草場らしく、ようやく追いかけて来なくなった。 刈り取られた後の畑ばかりだったのに、少しだけブドウ畑が広がっている。 またもや道ではないようなところを通されてAntillón村へ。 この村にはBarがあるとの情報があったので行ってみると、通りがかりの人が入口を示してくれる。営業しているようには見えなかったが、開いてるよ、とのことなので入る。おじいさんが一人座っているだけ。食べ物はなく、飲み物もビールとコーラとコーヒーだけ。 持ってきたものがあったらここで食べても良いとのこと。 私たちが食べている間におじいさんはどこかに行ってしまう。数人の客が入ってきて、それぞれに自分で飲み物を用意している。支払いが分からないので他のお客さんに聞いてみると、2€カウンターに置いて行けばいいとのこと。 出る前に今夜の宿、Pueyo de FañanásのAlbergueに電話する。この村にあるBarも飲み物だけで、レストランも店もないとのことなので、食事をとれるかもたずねると、用意してくれるとのこと。助かった。 BarはSocialで、村の共有のようだ。奥には情報にある通り、確かにPeregrinoが雑魚寝できるスペースがある。トイレは非常にきれい。Barを出る時には雨が降り出していた。予報より1時間遅れ。 雨でぬかるむのではと心配していたが、道は丘の背を通っていて水たまりも少なく非常に歩きやすい。 丘を下って平地に入ると道の水分は増えるが、砂利や砂っぽい土が多くぬかるむことはほとんどない。 途中で急に暗くなり雨脚が強まり向かい風が吹いてくるが、長続きはしない。それでも止むことはなかった。 16時半ごろ、ようやくPueyo de Fañanás村に到着。村に入るとすぐ、家の中から女性が声をかけてくる。Albergueに案内するから待っててと言い、傘を持って家から出てきて先導してくれる。道を数十メートル行って突き当たりだから先導してくれるまでもないのだが、親切だ。Albergueに近づくと女主人がちょうど出てきたので引き渡される。 地上階がBar Socialなので、そこで雨具を脱ぎ1階に上がる。部屋に案内される。二部屋あり、一つは二人部屋、もう一つは三人部屋なので、私たちは三人部屋を使うことにする。暖房器は電気ヒーターなので自由に使える。 食事を18時にお願いし、それまでに明日の宿を予約しようとするが、ここではWiFiは使えず、携帯の電波も非常に弱いので予約に時間がかかる。Huecaはサラゴサに次ぐアラゴン第二の大都市なので、2泊して休養と観光に充てることにする。 18時になって下のBarに降りると女主人がやってきて暖房を入れ、テーブルをセットしてからAlbergueの宿泊手続きをし、厨房に行って食事の準備をする。その間に何人かがやって来るが、皆老人ばかりで、テーブルゲームをやり始める。 食事は赤ワインと水、マカロニ、レンズマメ、豚肉とポーチドエッグ。いかにも家庭料理で味は可もなく不可もなし。しかし何もない村で温かい食事にありつけただけでもありがたい。 料金は宿泊代が朝食込みで2人で20€、食事代が2人で20€。計40€。Albergueの台所にはコーヒーや牛乳、ビスケットがそろっていて、さらに女主人はパンまで持ってきてくれた。またここにはマカロニや米などもあり、自炊もできるように材料もそろえてある。なかなか居心地の良いAlbergue。 シャワーを浴び、日記を書く。部屋は気持ちよく暖房が効いている。サロンにあった寄せ書き帖を見ると、2015年と16年に一人ずつ日本人が泊まっている。やはりこの道を歩く人は少ないようで、8月でもあまり多くないようだ。私たちも日本語とスペイン語で少し書いておいた。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)