ポルトガルの宿にはホテル、アパルタメント、アルベルゲ、AL(Alojamiento Local)などがある。

ポルトガル国内にはアルベルは少ないという情報もあったが、ポルト以北は数も少なくはなく、北上するほどに増えていった。ただしアルベルゲと言っても、オスピタレロと言えるような人はいないで、単に安宿というだけのものがほとんどのようだ。Caminoブームに乗って儲けようとだけ考えてはじめたとしか考えられないようなものもあった。

あるアルベルゲでは、夕食の提供があったのだが、配膳し終えると係の二人は挨拶どころか食後の指示もなくそのまま帰ってしまい、宿泊者以外は無人になってしまった。その上、食堂の片隅の流しには汚れた食器が山積みなっていた。その夜の宿泊者は私たち以外は一人だけだったので、山積みの食器は数日分ではと推定された。

別のアルベルゲでは暖房を入れると言っていたのに、入らなかった。到着時に暖房器具が見当たらないので質問すると、床暖房になっていて、夕食から帰ってくる頃には暖かくなっているはずだと言った。しかし結局一晩中暖房は入らなかった。主人は車で自宅に帰ってしまっていたし、翌朝は鍵を置いて出ることになっていて主人に会う機会もなく、クレームをつけようもなかった。

さらに別のアルベルゲではシャワーのお湯が出ず、主人に伝えてようやく出るようになった。シャワー後に夕食の準備をしようとしたが、ガスコンロに火が付かず、電子レンジだけで準備することになった。その上Wifiもつながらなかった。

Caminoが好きでホスピタレロをやっているという人も少数いるが、大多数は単なる安宿経営になっている。そんなところではCaminoに関する情報もなければ、心地よく過ごすことも出来ない。一人旅で大部屋に泊まるのなら安上がりだが、二人で個室に泊まるとそれほど安くない。プライバシーもあまり守られず、何かと不便も多いことと考え合わせると、宿泊費の安さはわずかな利点でしかないように思う。もちろん新しい巡礼仲間と知り合い、ゆっくり語り合いたいと考える人にはアルベルゲは最良の選択だろうが。

/images/2024/01/IMG_4675-700x394.jpg/images/2024/01/IMG_4675-150x150.jpgAndrésポルトガルの道 Camino Portugués未分類albergue,Camino Portugués,アルベルゲポルトガルの宿にはホテル、アパルタメント、アルベルゲ、AL(Alojamiento Local)などがある。 ポルトガル国内にはアルベルゲは少ないという情報もあったが、ポルト以北は数も少なくはなく、北上するほどに増えていった。ただしアルベルゲと言っても、オスピタレロと言えるような人はいないで、単に安宿というだけのものがほとんどのようだ。Caminoブームに乗って儲けようとだけ考えてはじめたとしか考えられないようなものもあった。 あるアルベルゲでは、夕食の提供があったのだが、配膳し終えると係の二人は挨拶どころか食後の指示もなくそのまま帰ってしまい、宿泊者以外は無人になってしまった。その上、食堂の片隅の流しには汚れた食器が山積みなっていた。その夜の宿泊者は私たち以外は一人だけだったので、山積みの食器は数日分ではと推定された。 別のアルベルゲでは暖房を入れると言っていたのに、入らなかった。到着時に暖房器具が見当たらないので質問すると、床暖房になっていて、夕食から帰ってくる頃には暖かくなっているはずだと言った。しかし結局一晩中暖房は入らなかった。主人は車で自宅に帰ってしまっていたし、翌朝は鍵を置いて出ることになっていて主人に会う機会もなく、クレームをつけようもなかった。 さらに別のアルベルゲではシャワーのお湯が出ず、主人に伝えてようやく出るようになった。シャワー後に夕食の準備をしようとしたが、ガスコンロに火が付かず、電子レンジだけで準備することになった。その上Wifiもつながらなかった。 Caminoが好きでホスピタレロをやっているという人も少数いるが、大多数は単なる安宿経営になっている。そんなところではCaminoに関する情報もなければ、心地よく過ごすことも出来ない。一人旅で大部屋に泊まるのなら安上がりだが、二人で個室に泊まるとそれほど安くない。プライバシーもあまり守られず、何かと不便も多いことと考え合わせると、宿泊費の安さはわずかな利点でしかないように思う。もちろん新しい巡礼仲間と知り合い、ゆっくり語り合いたいと考える人にはアルベルゲは最良の選択だろうが。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)