ジブラルタル
Gibraltarに行ってきた。
ここは、スペインの南にぶら下がった岩山の島で、現在はイギリス領。国境では当然パスポートの提示が求められるが、実際には表紙をチラッと見せるだけで、中には携帯電話でメールを打ちながら一瞬だけ視線を上げるような係官もいるほどなので、ただのノートを手にしていても大丈夫だろう。もちろん出入国のスタンプを押したりはしない。
国境を越えたところに滑走路があり、人も車もそれを横切ってジブラルタルの町に入る。 写真で中央水平方向に走っているのが滑走路。向こう側がスペインで手前が英領。信号があって、飛行機の離着陸時には通れなくなるなるのだが、車の通行量が多いので渋滞が大変だろう。離着陸回数がそんなに多くなさそうなので、あまり支障はなさそうだが。
国境を越えて英領に入っても、車の右側通行は変わらない。看板が英語とスペイン語の併記になり、値段表示もポンドとユーロが併記されるようになったのでイギリスを意識させられるが、街の雰囲気はスペインと大差ない。
しかし「イギリス」を痛感させられたのは、食事。「イギリス」だからとFish and Chipsを注文したのだが、マラガではカラリと揚げられているのに、ここではベトリ。味付けもないに等しく、そのせいかテーブルにはトマトケチャップ、マスタード、マヨネーズ、ブラウンソース、
ビネガーが置いてある。それにしても、今ではほんの形ばかりの検問を通って数百メートル歩いただけで、こんなに食事が不味くなるとは。まったくもってアングロサクソンというものは度し難い。
ジブラルタルの大部分を占める岩山にはサルがいて、このサルが生息する限りはイギリスがここを支配することができるとの言い伝えがあるそうだ。持物を奪ったりするので注意するようにとのことだったが、高崎山のサルや宮島の鹿などよりおとなしい。
あとは鍾乳洞、城跡、岩山の中腹に掘られた要塞トンネル、免税店が並ぶちょっとした商店街がある程度で、そんなに見どころのある場所ではなかった。
30年ほど前、ちょうどスペインとイギリスの関係が悪化して国境が閉鎖され、叶わなかったジブラルタル訪問が、今回ようやく実現した。こんなに小さな、スペインの片隅にくっついた街でも、イギリスはイギリスなんだと実感させられたのが収穫だった。
スペインはジブラルタル返還を要求しているが、一方でモロッコにセウタとメリージャの二つの植民地を持っているので、強くは主張できない弱みがある。
por Andres
https://dosperegrinos.net/2009/11/14/%e3%82%b8%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%83%ab/スペイン留学生活Gibraltarに行ってきた。 ここは、スペインの南にぶら下がった岩山の島で、現在はイギリス領。国境では当然パスポートの提示が求められるが、実際には表紙をチラッと見せるだけで、中には携帯電話でメールを打ちながら一瞬だけ視線を上げるような係官もいるほどなので、ただのノートを手にしていても大丈夫だろう。もちろん出入国のスタンプを押したりはしない。 国境を越えたところに滑走路があり、人も車もそれを横切ってジブラルタルの町に入る。 写真で中央水平方向に走っているのが滑走路。向こう側がスペインで手前が英領。信号があって、飛行機の離着陸時には通れなくなるなるのだが、車の通行量が多いので渋滞が大変だろう。離着陸回数がそんなに多くなさそうなので、あまり支障はなさそうだが。 国境を越えて英領に入っても、車の右側通行は変わらない。看板が英語とスペイン語の併記になり、値段表示もポンドとユーロが併記されるようになったのでイギリスを意識させられるが、街の雰囲気はスペインと大差ない。 しかし「イギリス」を痛感させられたのは、食事。「イギリス」だからとFish and Chipsを注文したのだが、マラガではカラリと揚げられているのに、ここではベトリ。味付けもないに等しく、そのせいかテーブルにはトマトケチャップ、マスタード、マヨネーズ、ブラウンソース、 ビネガーが置いてある。それにしても、今ではほんの形ばかりの検問を通って数百メートル歩いただけで、こんなに食事が不味くなるとは。まったくもってアングロサクソンというものは度し難い。 ジブラルタルの大部分を占める岩山にはサルがいて、このサルが生息する限りはイギリスがここを支配することができるとの言い伝えがあるそうだ。持物を奪ったりするので注意するようにとのことだったが、高崎山のサルや宮島の鹿などよりおとなしい。 あとは鍾乳洞、城跡、岩山の中腹に掘られた要塞トンネル、免税店が並ぶちょっとした商店街がある程度で、そんなに見どころのある場所ではなかった。 フル アルバムを表示 30年ほど前、ちょうどスペインとイギリスの関係が悪化して国境が閉鎖され、叶わなかったジブラルタル訪問が、今回ようやく実現した。こんなに小さな、スペインの片隅にくっついた街でも、イギリスはイギリスなんだと実感させられたのが収穫だった。 スペインはジブラルタル返還を要求しているが、一方でモロッコにセウタとメリージャの二つの植民地を持っているので、強くは主張できない弱みがある。 por AndresAndres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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