40泊したApartamentos Mauraを出る。

6時45分起床。朝食を済ませ、最後の後片付けをする。ゴミをまとめ、余った洗剤やシャンプー、塩、コショウなどをひとまとめにして置く。8時40分にアパートを出る。Hotel Don Carlosに行き、受付で名前を言って鍵を渡すと完了。何も聞かれないで、10秒もかからない。

曇り空の平日の朝。さすがに海岸通りの人通りも少ない。

バスでEstación de Autobusesへ行く。バスも空いていて途中の乗降もほとんどないため早く着いてしまった。切符は買ってあるので発車する30番線の近くのベンチに座って待つ。発車時刻の10分前に30番線の前に移動する。普通だと10分前にバスは来るのだが、なかなか来ない。やってきたのは発車予定時刻の9時50分。始発だと思っていたら乗客が乗っていて、ここで降りる人もいた。バスのトランクにスーツケースを預けるが、飛行機と同じように紙のタグをつけ、半券を渡してくれる。バスはSupraという1等車のようなもので、座席は1列+2列で革張り。

座席にもこれも飛行機のように一つずつモニターが付いていて、映画、ラジオ、新聞、音楽、バスの進行経路、前方の映像などが見られる。10分遅れで発車。鉄道駅の横を通り、Corte Inglésのわきを通って高速道路に乗る。CAのような仕事の女性がまずキャンディーを配り、イヤホンも配る。

しばらくするとサンドイッチが配られ、飲み物は何が良いか聞かれる。ジュース類、コーラ、コーヒーなど。私はコーヒー、Ameliaはファンタオレンジ。バスはカンタブリアの内陸を進むが、雲が厚く、山の上の方は雲の中。雨は降らないが、バスの窓ガラスがスモークが入っているため、実際以上に雲が黒く見え今にも降り出しそうな感じ。私はしばらく音楽を聴きながらウトウト。Ameliaは「アナと雪の女王」を見ている。一度だけ海岸が見えたがまた内陸に向かう。バスのトイレを使ってみるが、高速を走っている最中なので揺れは少なく不自由はないが、狭くてあまり使いたくはない。

定刻にOviedoのバスセンターに到着。スーツケースをトランクから出してくれ、半券を渡すとタグと照合してから荷物を引き渡してくれた。ずいぶん念入りなこと。飛行機でも降りる時は半券との照合などしないのに。

バスセンターは鉄道駅の近く。歩いて今日から4泊するアパートホテルへ向かう。Oviedoの町も結構起伏がある。新市街を歩いて20分近くかかってホテルに到着。チェックインを済ませて部屋に入る。思っていたより広く、独立したキッチンには冷蔵庫と電子レンジ。バスルームは広め。部屋はベッドと食卓に椅子2脚。

Ameliaは鼻風邪をひいて少し調子が悪く、しばらく眠る。私はバスで少し眠ったので、ネットでOviedoの情報を見、受付で地図をもらってくる。

2時半に出かける。カテドラルの尖塔が見えた方向に進むと、レストランがたくさん並んだ通りに出たので、昼食にする。Menú del día。一皿目は3種のライスとチーズサラダ。二皿目はメルルーサのトマトソースと特製の肉料理。ライスは3種とはいっても生ハム、カツオのツナ、卵などが入ったチャーハンのようなもの。ただし完全に冷ましてある。熱ければおいしいかもしれないのに。サラダはレタスの上に溶けたチーズ、さらにブルーチーズもかかっていておいしいと言うほどではないが、初めての料理。メルルーサはごく普通。肉料理は豚肉でハムを挟んで揚げたもの。味は悪くないがお腹いっぱいになり全部は食べきれない。水とワインは大瓶で。デザートはアロス・コン・レーチェとクリームチーズ。どちらも普通の味。全体に特に悪くもなく良くもなくと言った味。ただ、これまでに見かけたことのない料理で珍しくはあった。

カテドラルへ行く。見学は有料でオーディオガイド付き。スペイン語と英語しかない。もちろんスペイン語のを借りるが、説明が詳しすぎる。

Museoの部分にロマネスクの像がいくつも展示されているのは良かった。あとは金銀製のカップ、十字架など。中庭は広くないが静かでよかった。カテドラルだけで1時間半かかってしまった。

カテドラル前の広場に出ると、中世の騎士姿の男性と貴婦人姿の女性が離れたところにいる。何をしているのかわからない。カテドラルの裏手にぐるっと回ってゆく。Santanderが大火で焼けてしまって歴史的な建造物がないのに対し、Oviedoの旧市街は古く由緒ありげな建物がひしめいている。修道院があって入口が開いていたので入ろうと思ったが、呼び鈴のところに旅行者の見学はできないと書いてあった。巡礼者はスタンプを押してもらうときは呼び鈴を押すようにとのこと。

隣に礼拝堂があったので少し見学。

さらにその先に博物館があったので入る。Museo Arqueológicoは入場無料の歴史博物館で、1階の先史時代からはじまり、3階の中世まで。ここは古い教会の中庭や外壁に接して建築されているので、現代的な展示室の先には古い石壁があったり、地上階のドアを抜けると教会の回廊があったりと、歴史の時間を行ったり来たりさせられる。

博物館を出るとかすかに霧雨が降っている。長袖1枚では少し肌寒いほど。今日の見学はここまでにして帰途に就く。生ハムを売っている店があったので、生ハムとメロンを買う。宿の近くまで行くとスーパーがあったので、パン、ヨーグルト、トルティーリャ、水、ワインなどを買う。霧雨から雨に変わりかけていたが、濡れる前に帰り着けた。

帰ってAmeliaはひと眠り。私はネットで調べ物。Ameliaが起きたところで軽い夕食。メロンはまだよく冷えていなかったが、おいしかった。

ここは部屋でWiFiが使えるので便利。Santanderのアパートの唯一の欠点はWiFiが使えないことだった。

今日は結局1日中厚い雲に覆われていた。Oviedoの旧市街は人通りも少なく、古い建物は色もくすみ、曇天のせいもあってか暗い印象。アパートホテルの部屋は、照明がスペインの標準なみ。Santanderは明るい砂浜で、アパートは珍しく照明が明るかったので、この部屋は一層暗く感じる。そういったわけでOviedoの第一印象は暗く沈んだもの。気温も20度に届かなかったようだ。天気が良くなれば印象も変わるのだろうか。

(以後は、【海外旅行】内の【スペイン旅行】に掲載します】

por andrés

/images/2016/07/P7015565_21.jpg/images/2016/07/P7015565_21-150x150.jpgAndrésスペイン留学生活40泊したApartamentos Mauraを出る。 6時45分起床。朝食を済ませ、最後の後片付けをする。ゴミをまとめ、余った洗剤やシャンプー、塩、コショウなどをひとまとめにして置く。8時40分にアパートを出る。Hotel Don Carlosに行き、受付で名前を言って鍵を渡すと完了。何も聞かれないで、10秒もかからない。 曇り空の平日の朝。さすがに海岸通りの人通りも少ない。 バスでEstación de Autobusesへ行く。バスも空いていて途中の乗降もほとんどないため早く着いてしまった。切符は買ってあるので発車する30番線の近くのベンチに座って待つ。発車時刻の10分前に30番線の前に移動する。普通だと10分前にバスは来るのだが、なかなか来ない。やってきたのは発車予定時刻の9時50分。始発だと思っていたら乗客が乗っていて、ここで降りる人もいた。バスのトランクにスーツケースを預けるが、飛行機と同じように紙のタグをつけ、半券を渡してくれる。バスはSupraという1等車のようなもので、座席は1列+2列で革張り。 座席にもこれも飛行機のように一つずつモニターが付いていて、映画、ラジオ、新聞、音楽、バスの進行経路、前方の映像などが見られる。10分遅れで発車。鉄道駅の横を通り、Corte Inglésのわきを通って高速道路に乗る。CAのような仕事の女性がまずキャンディーを配り、イヤホンも配る。 しばらくするとサンドイッチが配られ、飲み物は何が良いか聞かれる。ジュース類、コーラ、コーヒーなど。私はコーヒー、Ameliaはファンタオレンジ。バスはカンタブリアの内陸を進むが、雲が厚く、山の上の方は雲の中。雨は降らないが、バスの窓ガラスがスモークが入っているため、実際以上に雲が黒く見え今にも降り出しそうな感じ。私はしばらく音楽を聴きながらウトウト。Ameliaは「アナと雪の女王」を見ている。一度だけ海岸が見えたがまた内陸に向かう。バスのトイレを使ってみるが、高速を走っている最中なので揺れは少なく不自由はないが、狭くてあまり使いたくはない。 定刻にOviedoのバスセンターに到着。スーツケースをトランクから出してくれ、半券を渡すとタグと照合してから荷物を引き渡してくれた。ずいぶん念入りなこと。飛行機でも降りる時は半券との照合などしないのに。 バスセンターは鉄道駅の近く。歩いて今日から4泊するアパートホテルへ向かう。Oviedoの町も結構起伏がある。新市街を歩いて20分近くかかってホテルに到着。チェックインを済ませて部屋に入る。思っていたより広く、独立したキッチンには冷蔵庫と電子レンジ。バスルームは広め。部屋はベッドと食卓に椅子2脚。 Ameliaは鼻風邪をひいて少し調子が悪く、しばらく眠る。私はバスで少し眠ったので、ネットでOviedoの情報を見、受付で地図をもらってくる。 2時半に出かける。カテドラルの尖塔が見えた方向に進むと、レストランがたくさん並んだ通りに出たので、昼食にする。Menú del día。一皿目は3種のライスとチーズサラダ。二皿目はメルルーサのトマトソースと特製の肉料理。ライスは3種とはいっても生ハム、カツオのツナ、卵などが入ったチャーハンのようなもの。ただし完全に冷ましてある。熱ければおいしいかもしれないのに。サラダはレタスの上に溶けたチーズ、さらにブルーチーズもかかっていておいしいと言うほどではないが、初めての料理。メルルーサはごく普通。肉料理は豚肉でハムを挟んで揚げたもの。味は悪くないがお腹いっぱいになり全部は食べきれない。水とワインは大瓶で。デザートはアロス・コン・レーチェとクリームチーズ。どちらも普通の味。全体に特に悪くもなく良くもなくと言った味。ただ、これまでに見かけたことのない料理で珍しくはあった。 カテドラルへ行く。見学は有料でオーディオガイド付き。スペイン語と英語しかない。もちろんスペイン語のを借りるが、説明が詳しすぎる。 Museoの部分にロマネスクの像がいくつも展示されているのは良かった。あとは金銀製のカップ、十字架など。中庭は広くないが静かでよかった。カテドラルだけで1時間半かかってしまった。 カテドラル前の広場に出ると、中世の騎士姿の男性と貴婦人姿の女性が離れたところにいる。何をしているのかわからない。カテドラルの裏手にぐるっと回ってゆく。Santanderが大火で焼けてしまって歴史的な建造物がないのに対し、Oviedoの旧市街は古く由緒ありげな建物がひしめいている。修道院があって入口が開いていたので入ろうと思ったが、呼び鈴のところに旅行者の見学はできないと書いてあった。巡礼者はスタンプを押してもらうときは呼び鈴を押すようにとのこと。 隣に礼拝堂があったので少し見学。 さらにその先に博物館があったので入る。Museo Arqueológicoは入場無料の歴史博物館で、1階の先史時代からはじまり、3階の中世まで。ここは古い教会の中庭や外壁に接して建築されているので、現代的な展示室の先には古い石壁があったり、地上階のドアを抜けると教会の回廊があったりと、歴史の時間を行ったり来たりさせられる。 博物館を出るとかすかに霧雨が降っている。長袖1枚では少し肌寒いほど。今日の見学はここまでにして帰途に就く。生ハムを売っている店があったので、生ハムとメロンを買う。宿の近くまで行くとスーパーがあったので、パン、ヨーグルト、トルティーリャ、水、ワインなどを買う。霧雨から雨に変わりかけていたが、濡れる前に帰り着けた。 帰ってAmeliaはひと眠り。私はネットで調べ物。Ameliaが起きたところで軽い夕食。メロンはまだよく冷えていなかったが、おいしかった。 ここは部屋でWiFiが使えるので便利。Santanderのアパートの唯一の欠点はWiFiが使えないことだった。 今日は結局1日中厚い雲に覆われていた。Oviedoの旧市街は人通りも少なく、古い建物は色もくすみ、曇天のせいもあってか暗い印象。アパートホテルの部屋は、照明がスペインの標準なみ。Santanderは明るい砂浜で、アパートは珍しく照明が明るかったので、この部屋は一層暗く感じる。そういったわけでOviedoの第一印象は暗く沈んだもの。気温も20度に届かなかったようだ。天気が良くなれば印象も変わるのだろうか。 (以後は、【海外旅行】内の【スペイン旅行】に掲載します】 por andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)