7時半起床。今日も快晴。天気予報もSantanderにはお日様マークだけ。初めてではないか。天気が良くても必ず雲がついていたのに。

今日はModernismoの建築がたくさんあるComillasへ。

9時半に出てバスでEstación de Autobusesへ向かう。バスは空いていて、途中のバス停も乗降客がいなくてほとんど通過。今日はバスステーションの前までバスが行く。ステーションのInformaciónで念のためにComillasの時刻表をもらい番線を尋ねる。先日は応対が良かったのに、今日は不機嫌。昨日のBarのCamareroも不機嫌そうだった。このところ避暑客が増えたので、人の多さにみなうんざりしているのだろうか。それともバカンス客を相手に、まだバカンスをとれない身を嘆いているのだろうか。

平日だからか、今日はバスはそんなに混んでいない。定刻に出発。前の席の夫婦、夫は人の良さそうな感じなのだが、妻の方は性格の悪さが表情や口ぶりに露骨に出ている感じ。もちろん実際のところはわからないのだが。途中でもそんなに乗車する人はいない。Santillana del Marを過ぎると地元の人らしき客の乗降があって頻繁に停車。Comillasのキャンプ場前でたくさんの客が降りた。海岸最寄りのバス停だったようだ。次のCentroで私たちは降りる。降りる時に、先日のSantillana del Marでのこともあったので念のためにSantanderに戻るバスの停留所もここかと運転手に確認する。

バス停のわきに芝生の広場があり、幼稚園児ほどの団体、小学生ぐらいの団体がいる。小学生団体は、運動部の合宿かと思えるような気合を入れる声を一斉に上げている。Palacio de Sobrellanoへの道がすぐわきにあったので、そちらへ進む。Gemmaたちと訪れたときは中に入れなかったので。入口に着いてみると少し前に扉が閉められたところのようで、中には観光客がたくさんいて、閉められた扉には次回は1時30分とあり、内部見学はガイドの案内付きでのみ、と書いてある。12時なので、いったん中心街に行って少し腹ごしらえをしてから出直すことにする。

Ayuntamiento前の広場のBarに入り、ポテトフライとサンドイッチ、Café con lecheを頼む。ポテトフライはアリオリ・マヨネーズとケチャップがついてくるが、ニンニクが結構きつい。広場に先ほどの小学生たちが、やはり声を上げながらやってくる。指導者らしき青年たちから何か指示され、街中に散っていったが、まもなく広場に戻ってきて、また声を上げながらどこかへ行ってしまった。民間の「夏の学校」のようなものだろう。

広場の真ん中にFuente de Los Tres Cañoos。これはDoménech i Montanerの作。特に良いとは思わない。

1時になってPalacioに向かう。日差しが強く日向は暑いので、できるだけ日陰を伝って行く。1時25分にPalacio de Sobrellanoの入口扉が開き、入って入場券を購入。Palacioが3ユーロ、Capillaが3ユーロ。私たちは両方購入。皆が購入し終えると扉が閉められ、券を売ってくれた女性がガイドとなって中を案内してくれる。ハスキーボイスだが良く通る声で、ゆっくり話してくれるのでわかりやすい。地上階をぐるりと一周する。

Marqués de Comillasの邸宅で、なぜか暖炉に凝っている。この建物はJoan Mortorellの作品で、Modernismo。19世紀終わりごろの建築なのでそんなに古くない。キューバやフィリピンといった植民地との交易で財を成して作られたもの。

いったん解散後、Capillaへ。先ほどのガイドがPalacioに鍵をかけ、Capillaの鍵を開けて案内してくれる。

ゴシック様式の尖塔があるが、家族のための礼拝堂なので中は大きくはない。

椅子の彫刻はガウディの作。Marquésの娘がエウセビ・グエルと結婚したとのことで、そのつながりでガウディがここや、隣のCaprichoの建設に携わることになったようだ。床に地下に通じる扉がある。屋敷との地下通路のようだが、何の必要があったのだろう。

谷を越えた向こうの丘の上にあるAntigua Universidad Pontificiaへ向かう。

敷地入口の門がやはりJoan Mortorellの作。横に見学は1時までと5時からでガイド付きと掲示がある。5時だと帰りのバスに間に合わないので内部見学はできないが、外だけは見られるかと警備の人に尋ねると、建物内には入れないがと言って入れてくれる。芝生の丘を登って建物に近づく。ここは夏に全国の大学の先生が集まって夏期大学を開くとのこと。建物の玄関を入ったところに受付があったので入って、スペイン語講座のパンフレットをもらう。

建物の外周を半周してみるが、遠くから見ると立派に見えたが近くからだと結構傷んでいるのがわかる。屋根にはぺんぺん草どころか、木まで生えている。この小さな町だと遊びの誘惑はないだろうし、海が好きな若者には海岸がすぐ下なので良いかもしれないが、私たちはここに来ようとは思わない。

丘を下り、Cementerioへ。ここは教会だったところをDoménech i Montanerの設計で改修して墓地にしたもの。墓地としては特にどうというものでもない気がする。

上に建てられている天使像はJosep Llimonaの作。

また丘を下り丘を登ってMonumento Al Marqués de Comillas。これもDoménech i Montanerの作で、Marquésが船に乗って海に向かっている様子が表現されている。

次の目的地に向かって歩いていると、家並の間に灯台のようなものが少し間隔をあけて2つ立っている。どう見ても灯台にしか見えないと思って見ていると、通りがかりのお爺さんが「これは灯台だけど、周りに家ができて役立たなくなったものだ」と教えてくれた。

次はPortada Casa Moro。現在は普通の民家の門だが、これはGaudíの作。たしかにガウディの特徴がよく出ている。

La Coterucaはまた少し先の丘の上にあり、このころには雲が出てきて湿度が上がったようで暑くて汗もかいてきたので、下から見上げるだけにする。

Modernismoの最後はAsilo Hospital de Comillas。Cristóbal Cascanteの作で、現在は老人ホームのようだ。

これでComillasの見学を終え、Centroに戻って軽い昼食にする。教会前の広場のBarでサンドイッチとボカディージョ、Agua con gasとKas Limón。ボカディージョは大きくてお腹いっぱいになってしまった。日陰で涼んでいると風が心地よい。

バス停でバスを待っているとチキトレン(列車式バス)が停まって乗降。見ていると子供はほとんど乗っておらず、中高年の客ばかり。特におばさん、おばあさんが大きな声で元気。チキトレンが発車してしまうと急に静かになった。

5時25分発のバスがやはり10分ほど遅れてやってきた。ちょうど昼寝時間でもあり疲れてもいたので、バスの中ではほとんど眠って過ごす。

Santanderで今回もカテドラル前で降車。パン屋さんでパンとクロワッサンを買い、歩いて帰る。Puerto Chicoのあたりのカフェテラスも座っているのはおばあさんが圧倒的に多い。ここでも女性が強い。日陰は涼しいが、まだ日向は暑い。

Pl. de Italiaの店でワインを買い、帰宅。少しのんびりしてから夕食。

これでSantanderで予定のところは見終えた。

por Andrés

/images/2016/06/P62853811-644x430.jpg/images/2016/06/P62853811-150x150.jpgAndrésスペイン留学生活7時半起床。今日も快晴。天気予報もSantanderにはお日様マークだけ。初めてではないか。天気が良くても必ず雲がついていたのに。 今日はModernismoの建築がたくさんあるComillasへ。 9時半に出てバスでEstación de Autobusesへ向かう。バスは空いていて、途中のバス停も乗降客がいなくてほとんど通過。今日はバスステーションの前までバスが行く。ステーションのInformaciónで念のためにComillasの時刻表をもらい番線を尋ねる。先日は応対が良かったのに、今日は不機嫌。昨日のBarのCamareroも不機嫌そうだった。このところ避暑客が増えたので、人の多さにみなうんざりしているのだろうか。それともバカンス客を相手に、まだバカンスをとれない身を嘆いているのだろうか。 平日だからか、今日はバスはそんなに混んでいない。定刻に出発。前の席の夫婦、夫は人の良さそうな感じなのだが、妻の方は性格の悪さが表情や口ぶりに露骨に出ている感じ。もちろん実際のところはわからないのだが。途中でもそんなに乗車する人はいない。Santillana del Marを過ぎると地元の人らしき客の乗降があって頻繁に停車。Comillasのキャンプ場前でたくさんの客が降りた。海岸最寄りのバス停だったようだ。次のCentroで私たちは降りる。降りる時に、先日のSantillana del Marでのこともあったので念のためにSantanderに戻るバスの停留所もここかと運転手に確認する。 バス停のわきに芝生の広場があり、幼稚園児ほどの団体、小学生ぐらいの団体がいる。小学生団体は、運動部の合宿かと思えるような気合を入れる声を一斉に上げている。Palacio de Sobrellanoへの道がすぐわきにあったので、そちらへ進む。Gemmaたちと訪れたときは中に入れなかったので。入口に着いてみると少し前に扉が閉められたところのようで、中には観光客がたくさんいて、閉められた扉には次回は1時30分とあり、内部見学はガイドの案内付きでのみ、と書いてある。12時なので、いったん中心街に行って少し腹ごしらえをしてから出直すことにする。 Ayuntamiento前の広場のBarに入り、ポテトフライとサンドイッチ、Café con lecheを頼む。ポテトフライはアリオリ・マヨネーズとケチャップがついてくるが、ニンニクが結構きつい。広場に先ほどの小学生たちが、やはり声を上げながらやってくる。指導者らしき青年たちから何か指示され、街中に散っていったが、まもなく広場に戻ってきて、また声を上げながらどこかへ行ってしまった。民間の「夏の学校」のようなものだろう。 広場の真ん中にFuente de Los Tres Cañoos。これはDoménech i Montanerの作。特に良いとは思わない。 1時になってPalacioに向かう。日差しが強く日向は暑いので、できるだけ日陰を伝って行く。1時25分にPalacio de Sobrellanoの入口扉が開き、入って入場券を購入。Palacioが3ユーロ、Capillaが3ユーロ。私たちは両方購入。皆が購入し終えると扉が閉められ、券を売ってくれた女性がガイドとなって中を案内してくれる。ハスキーボイスだが良く通る声で、ゆっくり話してくれるのでわかりやすい。地上階をぐるりと一周する。 Marqués de Comillasの邸宅で、なぜか暖炉に凝っている。この建物はJoan Mortorellの作品で、Modernismo。19世紀終わりごろの建築なのでそんなに古くない。キューバやフィリピンといった植民地との交易で財を成して作られたもの。 いったん解散後、Capillaへ。先ほどのガイドがPalacioに鍵をかけ、Capillaの鍵を開けて案内してくれる。 ゴシック様式の尖塔があるが、家族のための礼拝堂なので中は大きくはない。 椅子の彫刻はガウディの作。Marquésの娘がエウセビ・グエルと結婚したとのことで、そのつながりでガウディがここや、隣のCaprichoの建設に携わることになったようだ。床に地下に通じる扉がある。屋敷との地下通路のようだが、何の必要があったのだろう。 谷を越えた向こうの丘の上にあるAntigua Universidad Pontificiaへ向かう。 敷地入口の門がやはりJoan Mortorellの作。横に見学は1時までと5時からでガイド付きと掲示がある。5時だと帰りのバスに間に合わないので内部見学はできないが、外だけは見られるかと警備の人に尋ねると、建物内には入れないがと言って入れてくれる。芝生の丘を登って建物に近づく。ここは夏に全国の大学の先生が集まって夏期大学を開くとのこと。建物の玄関を入ったところに受付があったので入って、スペイン語講座のパンフレットをもらう。 建物の外周を半周してみるが、遠くから見ると立派に見えたが近くからだと結構傷んでいるのがわかる。屋根にはぺんぺん草どころか、木まで生えている。この小さな町だと遊びの誘惑はないだろうし、海が好きな若者には海岸がすぐ下なので良いかもしれないが、私たちはここに来ようとは思わない。 丘を下り、Cementerioへ。ここは教会だったところをDoménech i Montanerの設計で改修して墓地にしたもの。墓地としては特にどうというものでもない気がする。 上に建てられている天使像はJosep Llimonaの作。 また丘を下り丘を登ってMonumento Al Marqués de Comillas。これもDoménech i Montanerの作で、Marquésが船に乗って海に向かっている様子が表現されている。 次の目的地に向かって歩いていると、家並の間に灯台のようなものが少し間隔をあけて2つ立っている。どう見ても灯台にしか見えないと思って見ていると、通りがかりのお爺さんが「これは灯台だけど、周りに家ができて役立たなくなったものだ」と教えてくれた。 次はPortada Casa Moro。現在は普通の民家の門だが、これはGaudíの作。たしかにガウディの特徴がよく出ている。 La Coterucaはまた少し先の丘の上にあり、このころには雲が出てきて湿度が上がったようで暑くて汗もかいてきたので、下から見上げるだけにする。 Modernismoの最後はAsilo Hospital de Comillas。Cristóbal Cascanteの作で、現在は老人ホームのようだ。 これでComillasの見学を終え、Centroに戻って軽い昼食にする。教会前の広場のBarでサンドイッチとボカディージョ、Agua con gasとKas Limón。ボカディージョは大きくてお腹いっぱいになってしまった。日陰で涼んでいると風が心地よい。 バス停でバスを待っているとチキトレン(列車式バス)が停まって乗降。見ていると子供はほとんど乗っておらず、中高年の客ばかり。特におばさん、おばあさんが大きな声で元気。チキトレンが発車してしまうと急に静かになった。 5時25分発のバスがやはり10分ほど遅れてやってきた。ちょうど昼寝時間でもあり疲れてもいたので、バスの中ではほとんど眠って過ごす。 Santanderで今回もカテドラル前で降車。パン屋さんでパンとクロワッサンを買い、歩いて帰る。Puerto Chicoのあたりのカフェテラスも座っているのはおばあさんが圧倒的に多い。ここでも女性が強い。日陰は涼しいが、まだ日向は暑い。 Pl. de Italiaの店でワインを買い、帰宅。少しのんびりしてから夕食。 これでSantanderで予定のところは見終えた。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)