映画「闇の列車、光の旅」
原題は”SIN NOMBRE”、つまり「無名の」。
ホンジュラスから父や叔父とともに不法移民としてメキシコを縦断してアメリカ合衆国をめざす少女。移民たちを襲って金を奪うギャング団の一員だったが、恋人を殺したボスを切り殺したためにギャング全員から追われることになった男。次第に愛し合うようになりながら、警察や追手のギャングたちの目を逃れて国境を目指す二人。移民たちの旅の様子とともに、見る者をスリリングに惹きつけながら逃避行を描き、同時にアメリカ合衆国での暮らしにもはや夢などないことは分かっていてもホンジュラスよりはましと考えて危険な旅を選ばざるを得ない人々、先のない生活の中でギャング団でしか生き生きした日々を実現できそうにないスラムの青少年たちを映し出している。
決して深い作品ではない。不法移民やギャングたちの心の襞にも生活の内部にも深く立ち入ろうとはしていない。むしろ、あえて表面的に終始し「愛と逃避」の枠から出ないことで、この映画は押し付けがましくなく移民について考えさせることに成功しているように思う。
por Andres
https://dosperegrinos.net/2010/07/01/%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%8c%e9%97%87%e3%81%ae%e5%88%97%e8%bb%8a%e3%80%81%e5%85%89%e3%81%ae%e6%97%85%e3%80%8d/映画・テレビ原題は”SIN NOMBRE”、つまり「無名の」。 http://www.yami-hikari.com/ ホンジュラスから父や叔父とともに不法移民としてメキシコを縦断してアメリカ合衆国をめざす少女。移民たちを襲って金を奪うギャング団の一員だったが、恋人を殺したボスを切り殺したためにギャング全員から追われることになった男。次第に愛し合うようになりながら、警察や追手のギャングたちの目を逃れて国境を目指す二人。移民たちの旅の様子とともに、見る者をスリリングに惹きつけながら逃避行を描き、同時にアメリカ合衆国での暮らしにもはや夢などないことは分かっていてもホンジュラスよりはましと考えて危険な旅を選ばざるを得ない人々、先のない生活の中でギャング団でしか生き生きした日々を実現できそうにないスラムの青少年たちを映し出している。 決して深い作品ではない。不法移民やギャングたちの心の襞にも生活の内部にも深く立ち入ろうとはしていない。むしろ、あえて表面的に終始し「愛と逃避」の枠から出ないことで、この映画は押し付けがましくなく移民について考えさせることに成功しているように思う。 por AndresAndres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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