映画「日本と原発」
弁護士の河合弘之氏が監督した作品。プロの監督補がついているので、全くの素人作品ではなく、実際にもうまくまとめられたものになっている。
福島原発事故後の様々な被害者の生活、東電や政府をはじめとした再稼働推進派の動向などを追ったドキュメンタリー。忘れかけていたことを思い出させてくれる。問題点が明確に整理されているので、原発問題を考える上での「教科書」的なものに仕上がっている。
特に印象的だったのは、福島第一原発の北7㎞の浪江町請戸で震災直後の救出作業に携わった消防団員へのインタビュー。
助けを求める声や音を聞いたが、日暮れで捜索を中断した。翌朝の再開を予定していたが、原発からの放射能汚染による政府の避難指示で捜索は不可能となった。1か月後の捜索で180人以上の遺体が発見された。
おそらく死者の中には、朝を迎えても救けに来ないことを不思議に思いながら、ただ空しく待つしかなかった人々も多かっただろう。
上映後の講演で、この映画は原発問題のすべてを描いたもの、と監督は語った。自主上映をさらに拡大してほしいとのことで、2回上映で貸出料は5万円。上映会の規模等で5万円が苦しい場合は応相談だそうだ。その収入で第2弾を作成するとのこと。
ホームページ www.nihontogenpatsu.com を見ると全国各地で今後も上映会が予定されている。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2015/06/26/%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%8c%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%a8%e5%8e%9f%e7%99%ba%e3%80%8d/政治・経済・国際映画・テレビ弁護士の河合弘之氏が監督した作品。プロの監督補がついているので、全くの素人作品ではなく、実際にもうまくまとめられたものになっている。福島原発事故後の様々な被害者の生活、東電や政府をはじめとした再稼働推進派の動向などを追ったドキュメンタリー。忘れかけていたことを思い出させてくれる。問題点が明確に整理されているので、原発問題を考える上での「教科書」的なものに仕上がっている。特に印象的だったのは、福島第一原発の北7㎞の浪江町請戸で震災直後の救出作業に携わった消防団員へのインタビュー。助けを求める声や音を聞いたが、日暮れで捜索を中断した。翌朝の再開を予定していたが、原発からの放射能汚染による政府の避難指示で捜索は不可能となった。1か月後の捜索で180人以上の遺体が発見された。おそらく死者の中には、朝を迎えても救けに来ないことを不思議に思いながら、ただ空しく待つしかなかった人々も多かっただろう。上映後の講演で、この映画は原発問題のすべてを描いたもの、と監督は語った。自主上映をさらに拡大してほしいとのことで、2回上映で貸出料は5万円。上映会の規模等で5万円が苦しい場合は応相談だそうだ。その収入で第2弾を作成するとのこと。ホームページ www.nihontogenpatsu.com を見ると全国各地で今後も上映会が予定されている。por Andrés Andrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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