久しぶりにいつもの時間、7時起床。胃腸の調子は一向に良くならず、まだ下痢が続いている。眠っている間が呼吸が浅くなって高山病を発症することがあるとのことだったが、幸い二人とも症状はない。
ホテルで朝食。ビュッフェの内容はごく普通。例によって果物、コーンフレークなどあっさりしたものだけにする。
9時ごろに見学に出かける。まずはカテドラルへ。

アルマス広場では踊りが行われていたが、私たちが着いたらちょうど終わってしまった。踊り手達の記念撮影があったので、便乗して撮影。

カテドラルの扉が開いていたので入ると、ミサに最中。平日の朝なのに結構参列者が多い。少しだけ見て、ここの見学は後回しにすることにして出る。

Museo Arzobispal(宗教美術博物館)へ。ここで6館共通券を買う。中に展示されている宗教画や彫刻等に特に見るべきものはない。ひとつ疑問なのは、他でもそうだったが展示に何の表示もないことだ。作者も、制作年も、題名も。15世紀以降のものばかりのはずだが。

ここは第6代インカ皇帝インカ・ロカの宮殿を破壊して建てたもの。

宮殿の石壁の一部が残っていて、それが「カミソリの刃も通さない」と言われる「12角の石」を含む石壁。それがこの博物館の外周にある。確かに素晴らしい石壁で、他の部分にあるスペイン人などが築いた石壁と比べると格段の違い。

ただし「カミソリの刃」は十分通る。

Templo de San Blas(サン・ブラス教会)。ここも建築、内部の装飾、絵画等に見るべきものはない。宗教画などに少しはインディオも影響が出ていないかと見てみるが、ヨーロッパのものと特に変わりはないように思える。

教会前の広場に土産物屋が並んでいて、その一つでは制服姿の女子高生が勉強しながら店番をしていた。

Templo de San Cristóbal(サン・クリストバル教会)。

サン・ブラス教会へも急な上り坂だったが、ここへも坂を上る。空気の薄いクスコ、700hPaほどのところなので、休み休みゆっくり歩かなければならないので、普段の倍は時間がかかる。私たちの横を走って階段を上って行く人もいる。

着いてみるとアルマス広場を見下ろせる場所で、広場ではまた踊りが行われている。

教会前では女性たちがリャマをつないで土産品を編んでいる。

この教会も特記すべきことはないが、鐘楼に上がれたのでクスコを一望にすることができた。

昼食はQuinto Eulaliaというレストランでと決め、坂道を下ったり上ったりしながら向かう。12時少し過ぎに着いたが、扉は閉まっている。営業時間は12時からなのだが、情報が間違っていたのかと諦めようとしたところで男がやってきて鍵を開けた。

入ってみると粗末なテーブルと椅子が並んでいてメニューは黒板に手書きのものだけ。ちょっと心配したが、私たちの直前に入った客がタクシーで来た服装の良い男女だったので、味は良いのかもしれない。スープはないかと尋ねるとChairoというのがスープだと言うので、それとRocoto Rellenoを注文。

Rocotoは前に食べたことがあるピーマンの肉詰め。

Chairoは野菜や肉やホルモンの実だくさんのスープ。どちらも美味しく完食してしまった。

坂を下ってアルマス広場に出ると、ちょうど収穫を祝う踊りのようなものをやっていた。結構長く前かがみになることも多いので体力を使う踊りだったようで、終えると踊り手たちは疲れた表情を見せながら退場して行った。

Templo de la Sagrada FamiliaとCatedralとTemplo de Triunfoの3つは壁を共有して並んでいる。

Sagarada Familiaから入場。カテドラルの中央祭壇は銀製の巨大なもの。ポトシ銀山の銀を300トン使ったとのことだが、芸術性のかけらもなく銀製である以外には何の取り柄もない代物だった。ここの「最後の晩餐」はMarcos Zapataというメスティソの画家が描いたものだが、晩餐のメインディッシュとしてテーブルの真ん中に置かれているのはアレキパで食べた名物料理クイ(テンジクネズミ)。なかなかのものだった。

外に出ると広場での踊りは終わって、片づけが始まっていた。広場を一周し、広場に面した良さそうな店でお茶にする。

2階のテラス席から広場を見下ろし人々を観察。

Monasterio de Santa Catalina de Sena(サンタ・カタリーナ修道院)の博物館。現在でも修道女が十数人暮らしているとのこと。見学できるのは宗教画などと修道女の生活を紹介した展示。ここでは珍しく作品などに説明が表示されている。しかし絵画の大部分は作者不詳となっている。修道女の生活はマネキンまで使ってリアルに再現してある。

疲れて高山病になってもいけないので早めにホテルに引き上げる。予報では雷雨などと出ていたが、晴れたり曇ったりで、午後になって次第に雲が増えて来たものの降ることはなく、過ごしやすい一日だった。ゆっくり歩きを心がけていたためか、頭痛などの症状も今のところない。

ホテルの部屋は1階で、窓からは中庭が見える。まだ胃腸の調子は悪いままなので夕食は自室でバナナとリンゴだけにしておく。
por Andrés
 
 
/images/2017/04/P4071085-644x430.jpg/images/2017/04/P4071085-150x150.jpgAndrésペルー旅行久しぶりにいつもの時間、7時起床。胃腸の調子は一向に良くならず、まだ下痢が続いている。眠っている間が呼吸が浅くなって高山病を発症することがあるとのことだったが、幸い二人とも症状はない。 ホテルで朝食。ビュッフェの内容はごく普通。例によって果物、コーンフレークなどあっさりしたものだけにする。 9時ごろに見学に出かける。まずはカテドラルへ。 アルマス広場では踊りが行われていたが、私たちが着いたらちょうど終わってしまった。踊り手達の記念撮影があったので、便乗して撮影。 カテドラルの扉が開いていたので入ると、ミサに最中。平日の朝なのに結構参列者が多い。少しだけ見て、ここの見学は後回しにすることにして出る。 Museo Arzobispal(宗教美術博物館)へ。ここで6館共通券を買う。中に展示されている宗教画や彫刻等に特に見るべきものはない。ひとつ疑問なのは、他でもそうだったが展示に何の表示もないことだ。作者も、制作年も、題名も。15世紀以降のものばかりのはずだが。 ここは第6代インカ皇帝インカ・ロカの宮殿を破壊して建てたもの。 宮殿の石壁の一部が残っていて、それが「カミソリの刃も通さない」と言われる「12角の石」を含む石壁。それがこの博物館の外周にある。確かに素晴らしい石壁で、他の部分にあるスペイン人などが築いた石壁と比べると格段の違い。 ただし「カミソリの刃」は十分通る。 Templo de San Blas(サン・ブラス教会)。ここも建築、内部の装飾、絵画等に見るべきものはない。宗教画などに少しはインディオも影響が出ていないかと見てみるが、ヨーロッパのものと特に変わりはないように思える。 教会前の広場に土産物屋が並んでいて、その一つでは制服姿の女子高生が勉強しながら店番をしていた。 Templo de San Cristóbal(サン・クリストバル教会)。 サン・ブラス教会へも急な上り坂だったが、ここへも坂を上る。空気の薄いクスコ、700hPaほどのところなので、休み休みゆっくり歩かなければならないので、普段の倍は時間がかかる。私たちの横を走って階段を上って行く人もいる。 着いてみるとアルマス広場を見下ろせる場所で、広場ではまた踊りが行われている。 教会前では女性たちがリャマをつないで土産品を編んでいる。 この教会も特記すべきことはないが、鐘楼に上がれたのでクスコを一望にすることができた。 昼食はQuinto Eulaliaというレストランでと決め、坂道を下ったり上ったりしながら向かう。12時少し過ぎに着いたが、扉は閉まっている。営業時間は12時からなのだが、情報が間違っていたのかと諦めようとしたところで男がやってきて鍵を開けた。 入ってみると粗末なテーブルと椅子が並んでいてメニューは黒板に手書きのものだけ。ちょっと心配したが、私たちの直前に入った客がタクシーで来た服装の良い男女だったので、味は良いのかもしれない。スープはないかと尋ねるとChairoというのがスープだと言うので、それとRocoto Rellenoを注文。 Rocotoは前に食べたことがあるピーマンの肉詰め。 Chairoは野菜や肉やホルモンの実だくさんのスープ。どちらも美味しく完食してしまった。 坂を下ってアルマス広場に出ると、ちょうど収穫を祝う踊りのようなものをやっていた。結構長く前かがみになることも多いので体力を使う踊りだったようで、終えると踊り手たちは疲れた表情を見せながら退場して行った。 Templo de la Sagrada FamiliaとCatedralとTemplo de Triunfoの3つは壁を共有して並んでいる。 Sagarada Familiaから入場。カテドラルの中央祭壇は銀製の巨大なもの。ポトシ銀山の銀を300トン使ったとのことだが、芸術性のかけらもなく銀製である以外には何の取り柄もない代物だった。ここの「最後の晩餐」はMarcos Zapataというメスティソの画家が描いたものだが、晩餐のメインディッシュとしてテーブルの真ん中に置かれているのはアレキパで食べた名物料理クイ(テンジクネズミ)。なかなかのものだった。 外に出ると広場での踊りは終わって、片づけが始まっていた。広場を一周し、広場に面した良さそうな店でお茶にする。 2階のテラス席から広場を見下ろし人々を観察。 Monasterio de Santa Catalina de Sena(サンタ・カタリーナ修道院)の博物館。現在でも修道女が十数人暮らしているとのこと。見学できるのは宗教画などと修道女の生活を紹介した展示。ここでは珍しく作品などに説明が表示されている。しかし絵画の大部分は作者不詳となっている。修道女の生活はマネキンまで使ってリアルに再現してある。 疲れて高山病になってもいけないので早めにホテルに引き上げる。予報では雷雨などと出ていたが、晴れたり曇ったりで、午後になって次第に雲が増えて来たものの降ることはなく、過ごしやすい一日だった。ゆっくり歩きを心がけていたためか、頭痛などの症状も今のところない。 ホテルの部屋は1階で、窓からは中庭が見える。まだ胃腸の調子は悪いままなので夕食は自室でバナナとリンゴだけにしておく。 por Andrés    退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)