台湾旅行8日目(2018年4月10日)
昨夜の就寝が少し遅かったので、目覚ましが鳴った後も少し眠ってしまい、6時45分ごろに起床。昨日買ってきたパンと、ホテルがサービスしてくれたミカンやバナナで朝食にする。
8時50分に外出。MRTで台大醫院まで行き、二二八和平公園を横切って「総統府」に行く。今日は以前の暑さがすっかり戻り、朝から日陰を探して歩くようになる。
総統府は正面玄関からは入れず、右奥の方に回ったところにある小さな入口の前に列を作って順番を待つことになっている。といっても私たちはほとんど待つこともなかった。パスポートを提示させられ、空港でと同じようなセキュリティチェックを受ける。Ameliaはペットボトルの水をその場で飲んでみるように指示される。若い男女の兵隊が係として働いていて、最初はちょっと緊張させられる。「参観証」のシールを手の甲に貼って入場。
チェックが済むと案内係の人が入場者を言語別に分け、日本語は私たちだけで、一昨日「二二八紀年館」の入口で話しかけてきた人が案内してくれることになる。ちょっとつたない部分もあるが、十分内容の理解できる日本語で説明してくれながら1階部分を一巡する。総統府の建物の歴史などの展示。さらに企画展として、屋根の上などに設置してある水タンクをスピーカーに仕立ててペインティングしたものを展示して小音量でだが人気歌手のプロモーションビデオなどを流している。郵便局があってATMでは兵士(憲兵?)がお金を引き出していた。廊下の一部には小学生の絵が展示されているが、どれも鮮やかな色遣いで台湾らしさを感じる。最後の部分には売店もあって土産物も売っている。
出口近くに現在の蔡総統の写真があって、記念撮影できるようになっている。ガイドさんに促されて私たちも写真を撮ってもらった。
案内してくれた男性は私たちより少し年上だと思っていたが、昭和7年生まれだとのこと。一昨日出会ってすぐに「日本軍の第一師団は東京で、仙台が…、名古屋が…、九州が…」と話しかけてきて少し閉口したが、世代が分かってちょっと理解できた。民主化された台湾の現状を非常に大切に思っている彼の考えが、案内してくれる中でひしひしと伝わって来た。
出て向かい、つまり総統府の裏手にある「国史館」で「総統副総統文物展」をやっているので、予定外だが観ることにする。歴代総統の経歴や事績の紹介が主だが、選挙の紹介も行われていて投票所を再現し、前回総統選での蔡と馬候補の選挙運動の様子などもビデオで流している。歴代総統の紹介でも蒋介石をはじめとした独裁時代のは扱いが小さく、李登輝以降の扱いが大きいように感じる。
「中正紀念堂」の脇を通って東門市場の方に向かい、昼食にする。
最初に行こうと思っていた店が臨時休業だったので、少し先の餃子店に入る。冷房が効いていてありがたい。カニ炒飯、三鮮麺、豚肉水餃子、野菜焼き餃子。どれも味はまずまず。しかし混んできたうえに子連れの6人組が入ってきて大声を出し始めて落ち着かない。隣の母娘はよく食べていた。
「中正紀念堂」は巨大な建物だが、全部が蒋介石(=蒋中正)の展示に充てられているのかと思っていたが、1階の半分ほどだけが展示場だった。蒋介石の経歴や事績を展示してあるが、勲章や専用車として使われたキャデラック、執務室の再現、書類や写真で彼を称賛するような内容が多くちょっとうんざり。
3時5分前に4階に上がり、毎正時に行われる衛兵交代を観る。ユニークで見栄えのする交代式。13分ほどかかったが、飽きることはなかった。交代式終了後、立ち番の衛兵に近づいてみると、遠目には人形のようだが、やはり生身の人間。瞬きもすればかすかに揺れることもある。鼻がかゆくなったりしたらどうするんだろう、などと話していたら、そばに控えている背広姿の男性がハンカチで汗を拭いてあげたり服装を整えてあげたりする。私の疑問に答えてくれた。扇風機で衛兵に風を送っているが、4月でさえ汗をかくのだから真夏の暑さの中では熱中症にならないかと心配してしまう。
1階のカフェで休憩。アイスコーヒーとアイスタピオカ紅茶。
今日の見学をここまでにし、2㎞以上あるが歩いてホテル方向に進み早めの夕食をとることにする。大通りを歩くが、退勤時間だからなのかバイクが大量に走り、信号が変わるとまるでレースのスタートのよう。
「青葉」という店で夕食。5時半ごろ入店して予約をしてない旨伝えると、7時までなら大丈夫だとのこと。突き出しにピーナツの煮物。注文したのは4品で糖醋排骨(酢豚)、酥炸軟殻蟹(ソフトシェルの蟹のから揚げ)、菜脯蛋(干し大根入りのオムレツ)、炒米粉(焼きビーフン)。味は悪くないが量が多すぎてビーフンは残してしまった。最後にサービスで緑豆のぜんざいが供され、薄甘で口がすっきりする。この店は日本人ビジネスマン御用達のようで、何組もの日本人会社員グループが来店している。値段が高いので内容と比較すると満足できない。
ホテル方向に歩くと、このあたりはやたらと日本語の看板が目立つ飲食店街。
途中の「一番屋」というお茶屋さんに寄ってみる。パイナップルケーキをはじめ何種類かをお茶とともに試食させてくれる。他の店で試食したものと比べて美味しい。しかしパイナップルケーキは賞味期限が4月末で、5月3日にお土産を渡す予定があるので、今日は買うのはやめておく。シイタケのドライフルーツのようなものが美味しかったので購入。
7時過ぎにホテルに帰る。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2018/04/10/%e5%8f%b0%e6%b9%be%e6%97%85%e8%a1%8c%ef%bc%98%e6%97%a5%e7%9b%ae%ef%bc%882018%e5%b9%b4%ef%bc%94%e6%9c%8810%e6%97%a5%ef%bc%89/台湾旅行昨夜の就寝が少し遅かったので、目覚ましが鳴った後も少し眠ってしまい、6時45分ごろに起床。昨日買ってきたパンと、ホテルがサービスしてくれたミカンやバナナで朝食にする。8時50分に外出。MRTで台大醫院まで行き、二二八和平公園を横切って「総統府」に行く。今日は以前の暑さがすっかり戻り、朝から日陰を探して歩くようになる。総統府は正面玄関からは入れず、右奥の方に回ったところにある小さな入口の前に列を作って順番を待つことになっている。といっても私たちはほとんど待つこともなかった。パスポートを提示させられ、空港でと同じようなセキュリティチェックを受ける。Ameliaはペットボトルの水をその場で飲んでみるように指示される。若い男女の兵隊が係として働いていて、最初はちょっと緊張させられる。「参観証」のシールを手の甲に貼って入場。チェックが済むと案内係の人が入場者を言語別に分け、日本語は私たちだけで、一昨日「二二八紀年館」の入口で話しかけてきた人が案内してくれることになる。ちょっとつたない部分もあるが、十分内容の理解できる日本語で説明してくれながら1階部分を一巡する。総統府の建物の歴史などの展示。さらに企画展として、屋根の上などに設置してある水タンクをスピーカーに仕立ててペインティングしたものを展示して小音量でだが人気歌手のプロモーションビデオなどを流している。郵便局があってATMでは兵士(憲兵?)がお金を引き出していた。廊下の一部には小学生の絵が展示されているが、どれも鮮やかな色遣いで台湾らしさを感じる。最後の部分には売店もあって土産物も売っている。出口近くに現在の蔡総統の写真があって、記念撮影できるようになっている。ガイドさんに促されて私たちも写真を撮ってもらった。案内してくれた男性は私たちより少し年上だと思っていたが、昭和7年生まれだとのこと。一昨日出会ってすぐに「日本軍の第一師団は東京で、仙台が…、名古屋が…、九州が…」と話しかけてきて少し閉口したが、世代が分かってちょっと理解できた。民主化された台湾の現状を非常に大切に思っている彼の考えが、案内してくれる中でひしひしと伝わって来た。出て向かい、つまり総統府の裏手にある「国史館」で「総統副総統文物展」をやっているので、予定外だが観ることにする。歴代総統の経歴や事績の紹介が主だが、選挙の紹介も行われていて投票所を再現し、前回総統選での蔡と馬候補の選挙運動の様子などもビデオで流している。歴代総統の紹介でも蒋介石をはじめとした独裁時代のは扱いが小さく、李登輝以降の扱いが大きいように感じる。「中正紀念堂」の脇を通って東門市場の方に向かい、昼食にする。最初に行こうと思っていた店が臨時休業だったので、少し先の餃子店に入る。冷房が効いていてありがたい。カニ炒飯、三鮮麺、豚肉水餃子、野菜焼き餃子。どれも味はまずまず。しかし混んできたうえに子連れの6人組が入ってきて大声を出し始めて落ち着かない。隣の母娘はよく食べていた。「中正紀念堂」は巨大な建物だが、全部が蒋介石(=蒋中正)の展示に充てられているのかと思っていたが、1階の半分ほどだけが展示場だった。蒋介石の経歴や事績を展示してあるが、勲章や専用車として使われたキャデラック、執務室の再現、書類や写真で彼を称賛するような内容が多くちょっとうんざり。3時5分前に4階に上がり、毎正時に行われる衛兵交代を観る。ユニークで見栄えのする交代式。13分ほどかかったが、飽きることはなかった。交代式終了後、立ち番の衛兵に近づいてみると、遠目には人形のようだが、やはり生身の人間。瞬きもすればかすかに揺れることもある。鼻がかゆくなったりしたらどうするんだろう、などと話していたら、そばに控えている背広姿の男性がハンカチで汗を拭いてあげたり服装を整えてあげたりする。私の疑問に答えてくれた。扇風機で衛兵に風を送っているが、4月でさえ汗をかくのだから真夏の暑さの中では熱中症にならないかと心配してしまう。1階のカフェで休憩。アイスコーヒーとアイスタピオカ紅茶。今日の見学をここまでにし、2㎞以上あるが歩いてホテル方向に進み早めの夕食をとることにする。大通りを歩くが、退勤時間だからなのかバイクが大量に走り、信号が変わるとまるでレースのスタートのよう。「青葉」という店で夕食。5時半ごろ入店して予約をしてない旨伝えると、7時までなら大丈夫だとのこと。突き出しにピーナツの煮物。注文したのは4品で糖醋排骨(酢豚)、酥炸軟殻蟹(ソフトシェルの蟹のから揚げ)、菜脯蛋(干し大根入りのオムレツ)、炒米粉(焼きビーフン)。味は悪くないが量が多すぎてビーフンは残してしまった。最後にサービスで緑豆のぜんざいが供され、薄甘で口がすっきりする。この店は日本人ビジネスマン御用達のようで、何組もの日本人会社員グループが来店している。値段が高いので内容と比較すると満足できない。ホテル方向に歩くと、このあたりはやたらと日本語の看板が目立つ飲食店街。途中の「一番屋」というお茶屋さんに寄ってみる。パイナップルケーキをはじめ何種類かをお茶とともに試食させてくれる。他の店で試食したものと比べて美味しい。しかしパイナップルケーキは賞味期限が4月末で、5月3日にお土産を渡す予定があるので、今日は買うのはやめておく。シイタケのドライフルーツのようなものが美味しかったので購入。7時過ぎにホテルに帰る。por AndrésAndrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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