スペイン旅行 1980/08/05
8時00分パリ、オルリー空港着陸。入国手続。税関検査は全くなしで簡単に入国。空港内トイレで洗面。チップ1.5フラン。手持ちの76ドルを297.9フランに交換。
空港よりアウステルリッツ駅へバスと国鉄(SNCF)。アウステルリッツ駅にてサン・セバスチャン行列車の時刻確認。予約をしようとするが必要ないとのこと。コインロッカーに荷物を置き、SNCF地下鉄でアルマ橋駅へ(ユーレイルパス使用開始)行き、セーヌ川のバトゥー・ムッシュー(遊覧船)に乗る(11時30分~12時40分)。上流に向かい、シテ島、サン・ルイ島の南を通ってサン・ルイ島の先でUターンし、今度は島の北側を通り下る。
乗船場を過ぎエッフェル塔の下流、自由の女神像の下で再びUターンして戻る。船が通ったコースには古い建築が並び、東京にはない、あるいは日本にはない街のあり方。有名な建築だけではなく、名もないアパート等も古い外観のまま使われて、落ち着いた雰囲気を造り出している。
船を降りてプラザ・デ・アルマからマルソー通りを通ってエトワール(ドゴール)広場。そしてワグラム通りのセルフサービスの店モンテカルロで昼食。
またエトワールに戻って凱旋門、そしてシャンゼリゼをずっと歩く。このころより疲れがひどく、少し歩いてはベンチに座り、10分程休んではまた歩くのくり返し。口が乾き、シャンゼリゼ添いの樹陰でレモネードを飲み、またチュイルリー公園へ。公園内の芝生で30分程昼寝。陽陰で寝ていたら風が強くて肌寒くなり、仕方ないのて再び歩く。昼寝を始めて間もなく、近くで演説する声が聞こえたが、すぐに眠り込み、目が覚めた時にはもうやっていなかった。
公園内の大きな円形の池で、子供達がオモチャのヨットで遊んでいる。よくできたヨットで、横風を受けてもよく進むので、池の中を往ったり来たりしている。あまりによくできているので、よく見ると、これは貸しているもの。
ルーブルの中庭を通り抜け(ルーブルは今日は休館)ポン・ヌフ通りに出る。ルーブルの大きさに唖然とさせられる。こんな大宮殿を造り、しかも1本1本の石柱に彫刻をし、そしてこれを使うとは一体どういうことだろうか。そしてまた、今日ではこの広大な建築の中に無数の美術品が展示され、集積されているとは、実感として理解できない。
ポン・ヌフ通りよりリヴォリ通りに入り、サマリテーヌ・デパートに入る。デパート内のトイレに入り、用を足して出てくると、男子用トイレなのにもかかわらず中年の女性がおり、しかも何と彼女は手に皿とそしてその皿にはケーキを乗せてささげ持ち、そのケーキを食べながら男子用トイレの中を歩き回っているのだ。あれは一体何なのか。彼女はデパートの店員だったのかも知れないが、それにしても全く変な人もいたものだ。デパートの地下、食料品売場に行くが、こちらの体調のせいか食欲をそそるような物はない。空気が悪くすぐに出る。
デパートの近く、リヴォリ通りとアーリェ通りの交わる所にあるカフェテラスでコーヒーを飲み、今日のノートを書いている。ノートを書いていると突然、隣のテーブルの椅子が倒れる音がし、年取った女が走って行った。女を見ると、走って行って15m程先で振り返り、嬉しそうな顔を見せて跳びはねるようにして逃げて行った。あれはイタズラなのだろうが、私達も、そして近くにいた男の人もまた唖然として倒れた椅子と逃げて行く老女を見比べていた。
パリの雀は人なつっこく、公園ではベンチに座った人々の足元に寄って飛び立とうともしない。雀もハトも汚れているわけではないだろうが、みんな灰色がかっている。
このカフェテラスの近くのレストラン前に猫がいる。この猫も灰色。配偶者がその猫を抱きに行き、持主とつたない話を交わしてくる。猫はまだ遊んでいる。
パリは天気が変わりやすく、はじめは曇り。船に乗っている時、雨がひどく、すぐに止んで降りたら晴れてくる。今は19時25分。まだまだ明るく、陽が照っている。
カフェテラスを出てシテ島に行く。ノートルダム前の広場には多くの旅行者。サン・ルイ島にわたり、帰路に泊まる予定のホテル「ヘンリー4世」をさがして島を完全に一巡りするが、ホテルは勿論、その住所さえも見つからない。もう一度地図をよく見てみると、シテ島にあることが分かる。疲れ切っているのでもう行くのは止め、サン・ルイ島内のレストランで夕食。安い所と思って入ったレストランが、ベトナム(?)料理。その後歩いてアウステルリッツ駅へ。
朝聞いた22時50分発の列車。予約なして乗れるとのことだったが、いざ乗ろうとするとクシェ(寝台)専用で、しかも満席。23時26分の列車があり、それに乗れたのでよかったが。1等コンパートメントはやがて満席になり、横になることはできない。それでも疲れているためかよく眠る。
https://dosperegrinos.net/2021/01/22/%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%82%a4%e3%83%b3%e6%97%85%e8%a1%8c%e3%80%801980-08-05/スペイン旅行8時00分パリ、オルリー空港着陸。入国手続。税関検査は全くなしで簡単に入国。空港内トイレで洗面。チップ1.5フラン。手持ちの76ドルを297.9フランに交換。 空港よりアウステルリッツ駅へバスと国鉄(SNCF)。アウステルリッツ駅にてサン・セバスチャン行列車の時刻確認。予約をしようとするが必要ないとのこと。コインロッカーに荷物を置き、SNCF地下鉄でアルマ橋駅へ(ユーレイルパス使用開始)行き、セーヌ川のバトゥー・ムッシュー(遊覧船)に乗る(11時30分~12時40分)。上流に向かい、シテ島、サン・ルイ島の南を通ってサン・ルイ島の先でUターンし、今度は島の北側を通り下る。 乗船場を過ぎエッフェル塔の下流、自由の女神像の下で再びUターンして戻る。船が通ったコースには古い建築が並び、東京にはない、あるいは日本にはない街のあり方。有名な建築だけではなく、名もないアパート等も古い外観のまま使われて、落ち着いた雰囲気を造り出している。 船を降りてプラザ・デ・アルマからマルソー通りを通ってエトワール(ドゴール)広場。そしてワグラム通りのセルフサービスの店モンテカルロで昼食。 またエトワールに戻って凱旋門、そしてシャンゼリゼをずっと歩く。このころより疲れがひどく、少し歩いてはベンチに座り、10分程休んではまた歩くのくり返し。口が乾き、シャンゼリゼ添いの樹陰でレモネードを飲み、またチュイルリー公園へ。公園内の芝生で30分程昼寝。陽陰で寝ていたら風が強くて肌寒くなり、仕方ないのて再び歩く。昼寝を始めて間もなく、近くで演説する声が聞こえたが、すぐに眠り込み、目が覚めた時にはもうやっていなかった。 公園内の大きな円形の池で、子供達がオモチャのヨットで遊んでいる。よくできたヨットで、横風を受けてもよく進むので、池の中を往ったり来たりしている。あまりによくできているので、よく見ると、これは貸しているもの。 ルーブルの中庭を通り抜け(ルーブルは今日は休館)ポン・ヌフ通りに出る。ルーブルの大きさに唖然とさせられる。こんな大宮殿を造り、しかも1本1本の石柱に彫刻をし、そしてこれを使うとは一体どういうことだろうか。そしてまた、今日ではこの広大な建築の中に無数の美術品が展示され、集積されているとは、実感として理解できない。 ポン・ヌフ通りよりリヴォリ通りに入り、サマリテーヌ・デパートに入る。デパート内のトイレに入り、用を足して出てくると、男子用トイレなのにもかかわらず中年の女性がおり、しかも何と彼女は手に皿とそしてその皿にはケーキを乗せてささげ持ち、そのケーキを食べながら男子用トイレの中を歩き回っているのだ。あれは一体何なのか。彼女はデパートの店員だったのかも知れないが、それにしても全く変な人もいたものだ。デパートの地下、食料品売場に行くが、こちらの体調のせいか食欲をそそるような物はない。空気が悪くすぐに出る。 デパートの近く、リヴォリ通りとアーリェ通りの交わる所にあるカフェテラスでコーヒーを飲み、今日のノートを書いている。ノートを書いていると突然、隣のテーブルの椅子が倒れる音がし、年取った女が走って行った。女を見ると、走って行って15m程先で振り返り、嬉しそうな顔を見せて跳びはねるようにして逃げて行った。あれはイタズラなのだろうが、私達も、そして近くにいた男の人もまた唖然として倒れた椅子と逃げて行く老女を見比べていた。 パリの雀は人なつっこく、公園ではベンチに座った人々の足元に寄って飛び立とうともしない。雀もハトも汚れているわけではないだろうが、みんな灰色がかっている。 このカフェテラスの近くのレストラン前に猫がいる。この猫も灰色。配偶者がその猫を抱きに行き、持主とつたない話を交わしてくる。猫はまだ遊んでいる。 パリは天気が変わりやすく、はじめは曇り。船に乗っている時、雨がひどく、すぐに止んで降りたら晴れてくる。今は19時25分。まだまだ明るく、陽が照っている。 カフェテラスを出てシテ島に行く。ノートルダム前の広場には多くの旅行者。サン・ルイ島にわたり、帰路に泊まる予定のホテル「ヘンリー4世」をさがして島を完全に一巡りするが、ホテルは勿論、その住所さえも見つからない。もう一度地図をよく見てみると、シテ島にあることが分かる。疲れ切っているのでもう行くのは止め、サン・ルイ島内のレストランで夕食。安い所と思って入ったレストランが、ベトナム(?)料理。その後歩いてアウステルリッツ駅へ。 朝聞いた22時50分発の列車。予約なして乗れるとのことだったが、いざ乗ろうとするとクシェ(寝台)専用で、しかも満席。23時26分の列車があり、それに乗れたのでよかったが。1等コンパートメントはやがて満席になり、横になることはできない。それでも疲れているためかよく眠る。Andrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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