合計距離: 17200 m
最高点の標高: 359 m
最低点の標高: 222 m
累積標高(上り): 576 m
累積標高(下り): -552 m
総所要時間: 05:43:56

 

6時半起床。暖房がよく効いて気持ちよく夜を過ごせた。

7時50分から朝食。宿の入口近くの狭いスペース。

Zumo de naranja、Café con leche、Té con leche、Tostada、それに手作りのケーキが数種類。値段の割には上質。食事中にPererino一組が出発、もう一人のPeregrinoが遅れて食事に出て来た。

8時半過ぎに出発。市街地を少し歩いただけで郊外の半住宅半田園地帯へ。

しばらく上りが続くが、大したことはない。やがてまた林間の道になる。明け方まで雨が降り続いていたようで、土の道は随分水分を含んでいて、ところどころぬかるんでいるところもあるが、泥に靴を入れてしまうほどのところはない。気温は昨日よりは高いようだが、曇り空が続き、ほんのわずかだが雨にも降られる。

しばらく歩いたところで同宿だったイタリア人男性に追いつかれる。その際に少しだけ話す。

道の左側の上がったところにレストランが見えたので、階段を上がってみるが閉まっている。イタリア人男性は諦めて行ってしまい、私たちのすぐ後ろから来ていた夫婦も行ってしまった。ちょっと大きなホテルなのでわたしたちは反対側に回ってみる。レセプションがあったのでコーヒーは飲めないか聞いてみると、少し離れた自動車道路側の建物で営業中とのこと。

行ってBocadillo con Jamón y QuesoとCafé con leche、Limonada。Bocadilloは大きく、注文を一つにしていて良かった。わたしたちの後から1組のPeregrinoが入って来、先に出て行った。

店を出てみると、隣は立派な青果店だった。

その後も上り下りが繰り返されたが、それほど急な坂はなく、大した疲れもなく進むことができた。

やがて工場地帯に入り、そこを抜けると郊外の住宅街。小さな教会があって入口が開いており、前に立っていたおじさんがSelloを押せると言って招き入れてくれる。最後のselloだろうか。

公園やビルの間を抜けてCatedralに向かう。

Catedralが近づいたところに大きな地下駐車場が造られており、そこからCatedralに向かって大屋根を備えた通路が設置されている。Catedralに近づくと、何かあるのか警官が随所に立っている。

13時40分にObradoiro広場に到着。以前と比べて多くはないが、それでも到着を喜ぶ人たちの姿が広場のあちこちに見られる。写真を撮り、少しCatedralを眺める。前回までは工事の足場に遮られていたが、今回は全景が見渡せる。

今夜の宿は、前回カフェテリアで休み、次はここに泊まろうと決めていたサンフランシスコ・ホテル・モニュメント。宿に向かって歩くと昨日顔を合わせたイタリア人女性、見覚えのある2人と遭う。お互いに到着を祝う。

宿にチェックイン。レセプションの人は、こちらから何も言わないうちに私の名前を呼ぶ。

修道院だった建物だけに石造りで重厚な雰囲気。部屋は広い。ただ設備が少し古いのか、排水が十分機能していないようだ。

ホテルのレストランで食事。Menúにする。一皿目はコロッケとスープ、二皿目は牛肉の煮込みとポーチドエッグに衣をつけて揚げたもの、デザートは焼き林檎とチョコレートケーキとクリーム入りパンケーキ。赤ワインと水。修道院時代の料理を参考にしたらしく比較的素朴な味。しかし私たちには量が多い。

食堂は礼拝堂だったところらしく、広く、両側に修道士たちの座るベンチが続いており、ずっと聖歌が流されていた。雰囲気は良かったしCamareroたちの対応も良かった。客は私たち以外には3組だけ。

食後、ホテルから5分ほどの巡礼事務所へ巡礼証明書をもらいに行く。空いていて全く待たずに済む。巡礼証明書と距離証明書で二人で6ユーロ。証明書をホテルに置きに行こうと事務所を出たところで、またイタリア人女性に遭う。彼女は今から事務所に向かうところ。

部屋に証明書を置き、再び外出。Obradoiro広場には到着した巡礼者が喜び合う姿が先ほどよりずいぶん増えている。

アラメイダ公園に行く。Catedralの眺めが良いので有名なところ。行ってみると確かにCatedralの遠景が素晴らしい。公園の中には彫像がいくつかある。

ロサリオ・デ・カストロともう一人の婦人像。

バジェ・インクランはベンチに座り、

なぜかロルカのもいる。

公園の中心部は小高い丘になっているが、そこからは木々が邪魔をしてCatedralなどは見えない。

頂上に教会堂があって珍しく開いているが、内部は特記することはない。

再び公園の下部に戻ると、ちょうど夕日がCatedralにあたる時間。今日は夕焼けになっていないが、Catedralは近くからよりもここからの方が美しい。公園は市民の憩いの場になっていて、家族連れや老人グループが散歩していた。

宿に戻る途中の土産店で、孫たちへの土産のTシャツを買う。

宿に戻って明日以降の予定を考えていたが、Catedralのミサの時間を調べてみると19時半からのがあることがわかる。私たちが巡礼事務所に行った時刻からするとこの回に私たちのことが紹介されそうなので、行ってみることにする。

Catedral内はこれまで行った中では一番空いている。正面の後方に空席を見つけて座る。ミサの最初の方で各国、各地域からの到着した巡礼者の紹介があり、最後に日本からのPeregrinosという紹介があったので、多分私たちのことだろう。

ミサは、前回参列した時と比べて神父の言葉が聞き取りにくく、また聖歌をリードする修道女が上手くない。前回は素晴らしかったのだが。

40分ほどでミサは終了。巡礼者のためのミサなので参列者の多くは巡礼者だと思う。最終的には席はほぼ埋まっていたようだ。マスク姿は1割もいなかったように思う。

ミサが終わって外に出ると、ずいぶん冷え込んでいる。

部屋に戻って持参のりんご、バナナ、マドレーヌで夕食がわり。荷物が少し軽くなった。

今回のCamino、距離も日数も短く、上り下りも大したことのない楽な行程だったのは予想通り。ただ、歩きはじめの頃は一日15kmぐらいを上限にしようと思い、実際にその程度で疲れていた。しかし最後の3日ほどではもう少し歩いても大丈夫と感じられるようになり、20kmに伸ばしてみてもそんなに疲労は残らなかった。実際、今日もCaminoそのものは16km程度だったのだが、到着後に歩き回った結果、総歩行距離は20kmを大きく超えてしまっている。それでもひどく疲れたという感覚はない。歩き慣れればまだまだ20kmは大丈夫だという自信がついた。

Caminoそのものは4回目ともなると、しかも前回までと比べると遥かに短い距離だったこともあって感慨はほとんどない。

/images/2022/11/21ab47a50b1a95e1ab6f380b74e9d181-700x394.png/images/2022/11/21ab47a50b1a95e1ab6f380b74e9d181-150x150.pngAndrésイギリス人の道Camino de Satiago,Camino Inglés,Santiago de Compostela,Sigüeiro,イギリス人の道,サンティアゴ巡礼,スペイン  6時半起床。暖房がよく効いて気持ちよく夜を過ごせた。 7時50分から朝食。宿の入口近くの狭いスペース。 Zumo de naranja、Café con leche、Té con leche、Tostada、それに手作りのケーキが数種類。値段の割には上質。食事中にPererino一組が出発、もう一人のPeregrinoが遅れて食事に出て来た。 8時半過ぎに出発。市街地を少し歩いただけで郊外の半住宅半田園地帯へ。 しばらく上りが続くが、大したことはない。やがてまた林間の道になる。明け方まで雨が降り続いていたようで、土の道は随分水分を含んでいて、ところどころぬかるんでいるところもあるが、泥に靴を入れてしまうほどのところはない。気温は昨日よりは高いようだが、曇り空が続き、ほんのわずかだが雨にも降られる。 しばらく歩いたところで同宿だったイタリア人男性に追いつかれる。その際に少しだけ話す。 道の左側の上がったところにレストランが見えたので、階段を上がってみるが閉まっている。イタリア人男性は諦めて行ってしまい、私たちのすぐ後ろから来ていた夫婦も行ってしまった。ちょっと大きなホテルなのでわたしたちは反対側に回ってみる。レセプションがあったのでコーヒーは飲めないか聞いてみると、少し離れた自動車道路側の建物で営業中とのこと。 行ってBocadillo con Jamón y QuesoとCafé con leche、Limonada。Bocadilloは大きく、注文を一つにしていて良かった。わたしたちの後から1組のPeregrinoが入って来、先に出て行った。 店を出てみると、隣は立派な青果店だった。 その後も上り下りが繰り返されたが、それほど急な坂はなく、大した疲れもなく進むことができた。 やがて工場地帯に入り、そこを抜けると郊外の住宅街。小さな教会があって入口が開いており、前に立っていたおじさんがSelloを押せると言って招き入れてくれる。最後のselloだろうか。 公園やビルの間を抜けてCatedralに向かう。 Catedralが近づいたところに大きな地下駐車場が造られており、そこからCatedralに向かって大屋根を備えた通路が設置されている。Catedralに近づくと、何かあるのか警官が随所に立っている。 13時40分にObradoiro広場に到着。以前と比べて多くはないが、それでも到着を喜ぶ人たちの姿が広場のあちこちに見られる。写真を撮り、少しCatedralを眺める。前回までは工事の足場に遮られていたが、今回は全景が見渡せる。 今夜の宿は、前回カフェテリアで休み、次はここに泊まろうと決めていたサンフランシスコ・ホテル・モニュメント。宿に向かって歩くと昨日顔を合わせたイタリア人女性、見覚えのある2人と遭う。お互いに到着を祝う。 宿にチェックイン。レセプションの人は、こちらから何も言わないうちに私の名前を呼ぶ。 修道院だった建物だけに石造りで重厚な雰囲気。部屋は広い。ただ設備が少し古いのか、排水が十分機能していないようだ。 ホテルのレストランで食事。Menúにする。一皿目はコロッケとスープ、二皿目は牛肉の煮込みとポーチドエッグに衣をつけて揚げたもの、デザートは焼き林檎とチョコレートケーキとクリーム入りパンケーキ。赤ワインと水。修道院時代の料理を参考にしたらしく比較的素朴な味。しかし私たちには量が多い。 食堂は礼拝堂だったところらしく、広く、両側に修道士たちの座るベンチが続いており、ずっと聖歌が流されていた。雰囲気は良かったしCamareroたちの対応も良かった。客は私たち以外には3組だけ。 食後、ホテルから5分ほどの巡礼事務所へ巡礼証明書をもらいに行く。空いていて全く待たずに済む。巡礼証明書と距離証明書で二人で6ユーロ。証明書をホテルに置きに行こうと事務所を出たところで、またイタリア人女性に遭う。彼女は今から事務所に向かうところ。 部屋に証明書を置き、再び外出。Obradoiro広場には到着した巡礼者が喜び合う姿が先ほどよりずいぶん増えている。 アラメイダ公園に行く。Catedralの眺めが良いので有名なところ。行ってみると確かにCatedralの遠景が素晴らしい。公園の中には彫像がいくつかある。 ロサリオ・デ・カストロともう一人の婦人像。 バジェ・インクランはベンチに座り、 なぜかロルカのもいる。 公園の中心部は小高い丘になっているが、そこからは木々が邪魔をしてCatedralなどは見えない。 頂上に教会堂があって珍しく開いているが、内部は特記することはない。 再び公園の下部に戻ると、ちょうど夕日がCatedralにあたる時間。今日は夕焼けになっていないが、Catedralは近くからよりもここからの方が美しい。公園は市民の憩いの場になっていて、家族連れや老人グループが散歩していた。 宿に戻る途中の土産店で、孫たちへの土産のTシャツを買う。 宿に戻って明日以降の予定を考えていたが、Catedralのミサの時間を調べてみると19時半からのがあることがわかる。私たちが巡礼事務所に行った時刻からするとこの回に私たちのことが紹介されそうなので、行ってみることにする。 Catedral内はこれまで行った中では一番空いている。正面の後方に空席を見つけて座る。ミサの最初の方で各国、各地域からの到着した巡礼者の紹介があり、最後に日本からのPeregrinosという紹介があったので、多分私たちのことだろう。 ミサは、前回参列した時と比べて神父の言葉が聞き取りにくく、また聖歌をリードする修道女が上手くない。前回は素晴らしかったのだが。 40分ほどでミサは終了。巡礼者のためのミサなので参列者の多くは巡礼者だと思う。最終的には席はほぼ埋まっていたようだ。マスク姿は1割もいなかったように思う。 ミサが終わって外に出ると、ずいぶん冷え込んでいる。 部屋に戻って持参のりんご、バナナ、マドレーヌで夕食がわり。荷物が少し軽くなった。 今回のCamino、距離も日数も短く、上り下りも大したことのない楽な行程だったのは予想通り。ただ、歩きはじめの頃は一日15kmぐらいを上限にしようと思い、実際にその程度で疲れていた。しかし最後の3日ほどではもう少し歩いても大丈夫と感じられるようになり、20kmに伸ばしてみてもそんなに疲労は残らなかった。実際、今日もCaminoそのものは16km程度だったのだが、到着後に歩き回った結果、総歩行距離は20kmを大きく超えてしまっている。それでもひどく疲れたという感覚はない。歩き慣れればまだまだ20kmは大丈夫だという自信がついた。 Caminoそのものは4回目ともなると、しかも前回までと比べると遥かに短い距離だったこともあって感慨はほとんどない。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)