映画「ザ・思いやり予算」
立川のアイムホールでの映画「ザ・思いやり予算」を観た。
監督はリラン・バクレー。1964年アメリカ生まれで、高校1年時に埼玉でホームステイ。アメリカで大学院修了後、日本の大学院で日本文学専攻。現在は青山学院大学英語講師および英会話スクール経営。神奈川県在住。
映画は、素人の監督が制作したものとしてはよくできている。特に前半はユーモアも交えながら見応えのある作品に仕上がっている。後半は息切れしたのか、散漫な印象だが。
日本が駐留米軍のために支出している、いわゆる「思いやり予算」は年間1,858億円。在日米軍基地職員の労務費、基地内の光熱費・水道費、訓練移転費、施設建設費などに充てられている。これ以外にも基地周辺対策費など1,739億円、沖縄に関する特別行動委員会(SACO)関係費101億円、米軍再編関係費1,161億円、提供普通財産上試算(土地の賃料)1,658億円、基地交付金394億円などがある。
震災被災者の暮らす仮設住宅は、冬は寒く夏は暑い。壁は薄くてプライバシーなどないに等しい。一方、日本の予算で建てた米軍の住宅は豪華なマンション。そこに暮らす米兵たちは数日留守にするときもエアコンを入れ続けている。帰宅時に快適なようにと。電気代は日本が負担しているので、彼らは費用を気にすることもない。
困難な生活を強いられている被災地の人々よりも米兵の過剰なまでの快適さを優先する日本政府。そんな政権が「日本の安全保障のために米軍と一体となった集団的自衛権を」などと言うとき、それが何を意味するのかは明らかだろう。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2015/06/08/%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%8c%e3%82%b6%e3%83%bb%e6%80%9d%e3%81%84%e3%82%84%e3%82%8a%e4%ba%88%e7%ae%97%e3%80%8d/政治・経済・国際映画・テレビ立川のアイムホールでの映画「ザ・思いやり予算」を観た。監督はリラン・バクレー。1964年アメリカ生まれで、高校1年時に埼玉でホームステイ。アメリカで大学院修了後、日本の大学院で日本文学専攻。現在は青山学院大学英語講師および英会話スクール経営。神奈川県在住。映画は、素人の監督が制作したものとしてはよくできている。特に前半はユーモアも交えながら見応えのある作品に仕上がっている。後半は息切れしたのか、散漫な印象だが。日本が駐留米軍のために支出している、いわゆる「思いやり予算」は年間1,858億円。在日米軍基地職員の労務費、基地内の光熱費・水道費、訓練移転費、施設建設費などに充てられている。これ以外にも基地周辺対策費など1,739億円、沖縄に関する特別行動委員会(SACO)関係費101億円、米軍再編関係費1,161億円、提供普通財産上試算(土地の賃料)1,658億円、基地交付金394億円などがある。震災被災者の暮らす仮設住宅は、冬は寒く夏は暑い。壁は薄くてプライバシーなどないに等しい。一方、日本の予算で建てた米軍の住宅は豪華なマンション。そこに暮らす米兵たちは数日留守にするときもエアコンを入れ続けている。帰宅時に快適なようにと。電気代は日本が負担しているので、彼らは費用を気にすることもない。困難な生活を強いられている被災地の人々よりも米兵の過剰なまでの快適さを優先する日本政府。そんな政権が「日本の安全保障のために米軍と一体となった集団的自衛権を」などと言うとき、それが何を意味するのかは明らかだろう。por AndrésAndrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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