7時半に目が覚めた。朝食後出かける。今日はGijónへ。

9時半にホテルを出、バスセンターに行って10時のバスに乗る。SantanderからComillasへのバスでは運転手から切符を買ったので、それよりも距離の短い今回もそうだろうと思っていたら、窓口で買うようにとのこと。幸い窓口は空いていたのですぐに買えた。

バスは長い車体で立ち席も入れると100人乗りという大型。すぐに高速道路に入って30分でGijón到着。地図に載っているツーリスモの場所に行くが、そこには何もなくキオスクが一軒あるだけの小さな公園。キオスクで教えてもらうと、すぐ近くのヨットハーバーの突堤の途中。幸い開いていた。地図をもらい、おすすめの場所を教えてもらう。

まずMonumento a Pelayoへ。

近くにここの名産のSidraの空き瓶を集めて作ったクリスマスツリー状のオブジェがある。遠くからは模造の木に見えたが。Pelayo像の四方の地面には彼を称える言葉が記されたプレートが埋められている。

すぐ隣のPl. Mayorに行き、Barで軽食。久しぶりにTostadaを頼んだら、懐かしい田舎パンを切ったもののトーストで、Caminoを思い出した。ここもCaminoの道筋なので、何人もPeregrinoの姿を見かける。

この辺りは半島の付け根で最も狭まっており、西側のヨットハーバーのある海岸から東側の砂浜の海水浴場まで200mもない。東側に出てみると、砂浜は海水浴客でいっぱい。2~3km続いている砂浜は海水浴客であふれている。SantanderのSardineroよりもはるかに混んでいる。しかも浜が長く広い。一昨日、昨日と曇天の肌寒い天気が続き、7月に入って初めての日曜日で晴天だからだろうか。

海岸脇にTermas Romanas de Campo Valdésがある。無料。ローマ時代の浴場跡を発掘展示してある。地下で天井が低い。保存状態は良く、それほど広いものではないが、お湯のわかし方や蒸気サウナまであった様子がよくわかる。

Iglesia de San Pedroはミサの最中なので見学は控える。

Museo Casa Natal de Jovellanosも無料。内部は絵画などの展示で、特に印象に残るものはない。

坂道を上って半島の先端にある小高い丘に行く。日向の道はさすがに日差しが強く暑く感じるが、汗はかかない。

頂上にはElogio del Horizonte de Eduardo Chillida。コンクリート造りのオブジェ。特に感銘を受けるものではない。それを縁取るようにして昔の砲台跡がある。ここは軍港だったが昔から重要な港として守りを固めていたのだろう。しばらく日陰で休む。日陰で風が吹くと肌寒いほどひんやりする。

丘を下って行くと昔の大砲が展示してある。その先に、店先にたくさんの人が集まって飲み物を片手にしているところがあった。昼食時間なので中をのぞいてみると席はありそうなので入る。大部分の席は埋まっているか予約の札が置いてあるが、入口わきにテーブルが2つ空いていた。

エビを食べることにする。Camareroはカツオがおすすめと言うが。最初はLangostinoを頼むが、CamareroはGambónの方がよいと言うのでそちらにする。それにサラダとSidra。Sidraはあまり癖のないものだったが、やはり私たちはあまり好きになれない。エビは10匹。味付けも良くおいしかった。

店を出るともう先ほどまでの人だかりはすっかり消えていた。そこからMonumento a Pelayoの方に下りて行くと、ここにもスペイン戦争中の防空壕跡があった。しかしここは公開されていないようで、入口の鍵はさびている。

再びPl. Mayorを抜けて反対側の砂浜に出てみると、驚愕の光景が。

なんと砂浜は消え、大きな波が岸壁を洗っており、一部では岸壁を越えて波しぶきが道を濡らしていたのだ。あの砂浜を埋めていた海水浴客は何処へ。

はるか先の方にわずかに砂浜が残り、そこには海水浴客がひしめいている。また途中の道路から海へ降りるスロープのコンクリートにも海水浴客が横たわっている。ずっと歩いて残された砂浜のとところまで行くと、さこは難民キャンプさながら。テントにも砂浜にも人がひしめき、真夏の湘南海岸がうらやましくなるのではと言う状態。しばらくベンチに座って人間観察。普通の服装で散歩する人が大部分だが、水着の人も結構歩いている。美しい姿を見かけるまでと座っていたが、なかなかそういう人は通りかからない。

砂浜の先端あたりまで来てしまったので、ついでにもう少し足を延ばしてMuséu del Pueblu d’Asturiesへ行くことにする。途中には何軒か大きなホテルが並び、道路は海水浴客のものだろう路上駐車がぎっしり。

Museoはアストゥリアス民俗博物館。一見開館しているのか怪しく見える入口を入ると3階建ての展示室。ここも無料。昔から現代までの生活用具などの展示。どこにでもあるような展示内容。来館者も少なく、私たちが入ったときに2組4人がいたが、後は無人になってしまった。展示の建物を出ると庭が広がり、昔の建物などが再現されている。芝生で日光浴する人とボウリングのような遊びをする3人とあとは2~3人。ぐるりと庭を巡ると展示の建物があり、入るとそこは楽器館。

地方の民族楽器が、ここは上質の展示だった。さらにもう一棟あり、そこでは3Dに変換した昔の写真を上映していた。なかなか興味深い写真だが、1枚1枚をゆっくり見せるので時間がかかる。19時2~3分前に係の人がやってきて、申し訳ないが閉館時間なので、と言う。本当に申し訳なさそうに言う。これはスペインでは珍しい。そこを出て庭を抜け、最初に入った建物を通って外に出る。

スポーツセンターの反対側を通って海岸に向かう。途中のパン屋さんで今夜と明朝のパンを購入。

砂浜に出てみると潮が引き始めて砂浜が少し広がっている。しかし海水浴客も減っていて先ほどのような大混雑はもうない。ここの海水浴場は、知らずに来ると大変なことになる。満潮時には砂浜がほとんど消え、砂の質は泥っぽくてあまりよくなさそう。遠くからわざわざ来るようなところではないと思う。海岸から街中を抜け、繁華街の一部を通ってバスセンターへ向かう。

バスセンターの近くのBarで休憩。

KAS LimónとAgua con gasを頼むと、一皿の突き出しのようなものがついてくる。飲み物に込みなのか確認して食べる。Enpanadaが小さいがボリュームがある。

バスはこの時間は15分間隔なので、適当にバス停へ行ってみると100人近い長蛇の列ができている。すぐにバスがやってきて乗り込み始めたが、私たちの数人前で打ち切られ、バスは出発していった。しかしすぐに次のバスがやってきて乗車。バスの車体が普通の長距離バスのものなので臨時便かもしれない。21時ちょうどに出発。乗車時にホテルの名前を言ってその近くで降りたいと言うと、そことバスセンターの2カ所にしか停まらないと言ったようだった。ホテルを少し過ぎたところで停車。降りると歩いて2~3分でホテルに着いた。

明後日にVitoriaへ行くので、ALSAのホームページで切符が買えるかどうか試してみる。昨年までは外国人は買えないようだったが。やってみると最後のところまでは進んでカード決済の先まで行ったが、そこでエラーが出る。もう一度やってみると最初の指定された座席とは違う座席になる。ひょっとして買えたことになっているのかと心配になりメールを確認するが、ALSAからのは来ていない。座席指定のところで変更希望をクリックすると最初に指定された座席が空席になっていた。やはり買えていなかったようだ。最初の席に変更して進んで行くと、今度は購入できた。最初の何が悪かったのかは不明。購入完了、カードの引き落とし完了の画面が出、メールも届いた。メールにはPDFで乗車券が添付されているが、説明を読むと乗車券をプリントアウトする必要はなく、発車10分前に乗車口に行き、運転手にパスポートとメールにある localizadorの番号を知らせればよいとのこと。これでバスの旅も楽になった。Vitoriaのホテルの予約も済ませる。シャワーに入ると少しお腹が空いたので軽い夕食をとり、日記を書いてから就寝。遅くなったので途中までしか書けなかった。

por Andrés

/images/2016/07/P70356521-644x430.jpg/images/2016/07/P70356521-150x150.jpgAndrésスペイン旅行7時半に目が覚めた。朝食後出かける。今日はGijónへ。 9時半にホテルを出、バスセンターに行って10時のバスに乗る。SantanderからComillasへのバスでは運転手から切符を買ったので、それよりも距離の短い今回もそうだろうと思っていたら、窓口で買うようにとのこと。幸い窓口は空いていたのですぐに買えた。 バスは長い車体で立ち席も入れると100人乗りという大型。すぐに高速道路に入って30分でGijón到着。地図に載っているツーリスモの場所に行くが、そこには何もなくキオスクが一軒あるだけの小さな公園。キオスクで教えてもらうと、すぐ近くのヨットハーバーの突堤の途中。幸い開いていた。地図をもらい、おすすめの場所を教えてもらう。 まずMonumento a Pelayoへ。 近くにここの名産のSidraの空き瓶を集めて作ったクリスマスツリー状のオブジェがある。遠くからは模造の木に見えたが。Pelayo像の四方の地面には彼を称える言葉が記されたプレートが埋められている。 すぐ隣のPl. Mayorに行き、Barで軽食。久しぶりにTostadaを頼んだら、懐かしい田舎パンを切ったもののトーストで、Caminoを思い出した。ここもCaminoの道筋なので、何人もPeregrinoの姿を見かける。 この辺りは半島の付け根で最も狭まっており、西側のヨットハーバーのある海岸から東側の砂浜の海水浴場まで200mもない。東側に出てみると、砂浜は海水浴客でいっぱい。2~3km続いている砂浜は海水浴客であふれている。SantanderのSardineroよりもはるかに混んでいる。しかも浜が長く広い。一昨日、昨日と曇天の肌寒い天気が続き、7月に入って初めての日曜日で晴天だからだろうか。 海岸脇にTermas Romanas de Campo Valdésがある。無料。ローマ時代の浴場跡を発掘展示してある。地下で天井が低い。保存状態は良く、それほど広いものではないが、お湯のわかし方や蒸気サウナまであった様子がよくわかる。 Iglesia de San Pedroはミサの最中なので見学は控える。 Museo Casa Natal de Jovellanosも無料。内部は絵画などの展示で、特に印象に残るものはない。 坂道を上って半島の先端にある小高い丘に行く。日向の道はさすがに日差しが強く暑く感じるが、汗はかかない。 頂上にはElogio del Horizonte de Eduardo Chillida。コンクリート造りのオブジェ。特に感銘を受けるものではない。それを縁取るようにして昔の砲台跡がある。ここは軍港だったが昔から重要な港として守りを固めていたのだろう。しばらく日陰で休む。日陰で風が吹くと肌寒いほどひんやりする。 丘を下って行くと昔の大砲が展示してある。その先に、店先にたくさんの人が集まって飲み物を片手にしているところがあった。昼食時間なので中をのぞいてみると席はありそうなので入る。大部分の席は埋まっているか予約の札が置いてあるが、入口わきにテーブルが2つ空いていた。 エビを食べることにする。Camareroはカツオがおすすめと言うが。最初はLangostinoを頼むが、CamareroはGambónの方がよいと言うのでそちらにする。それにサラダとSidra。Sidraはあまり癖のないものだったが、やはり私たちはあまり好きになれない。エビは10匹。味付けも良くおいしかった。 店を出るともう先ほどまでの人だかりはすっかり消えていた。そこからMonumento a Pelayoの方に下りて行くと、ここにもスペイン戦争中の防空壕跡があった。しかしここは公開されていないようで、入口の鍵はさびている。 再びPl. Mayorを抜けて反対側の砂浜に出てみると、驚愕の光景が。 なんと砂浜は消え、大きな波が岸壁を洗っており、一部では岸壁を越えて波しぶきが道を濡らしていたのだ。あの砂浜を埋めていた海水浴客は何処へ。 はるか先の方にわずかに砂浜が残り、そこには海水浴客がひしめいている。また途中の道路から海へ降りるスロープのコンクリートにも海水浴客が横たわっている。ずっと歩いて残された砂浜のとところまで行くと、さこは難民キャンプさながら。テントにも砂浜にも人がひしめき、真夏の湘南海岸がうらやましくなるのではと言う状態。しばらくベンチに座って人間観察。普通の服装で散歩する人が大部分だが、水着の人も結構歩いている。美しい姿を見かけるまでと座っていたが、なかなかそういう人は通りかからない。 砂浜の先端あたりまで来てしまったので、ついでにもう少し足を延ばしてMuséu del Pueblu d'Asturiesへ行くことにする。途中には何軒か大きなホテルが並び、道路は海水浴客のものだろう路上駐車がぎっしり。 Museoはアストゥリアス民俗博物館。一見開館しているのか怪しく見える入口を入ると3階建ての展示室。ここも無料。昔から現代までの生活用具などの展示。どこにでもあるような展示内容。来館者も少なく、私たちが入ったときに2組4人がいたが、後は無人になってしまった。展示の建物を出ると庭が広がり、昔の建物などが再現されている。芝生で日光浴する人とボウリングのような遊びをする3人とあとは2~3人。ぐるりと庭を巡ると展示の建物があり、入るとそこは楽器館。 地方の民族楽器が、ここは上質の展示だった。さらにもう一棟あり、そこでは3Dに変換した昔の写真を上映していた。なかなか興味深い写真だが、1枚1枚をゆっくり見せるので時間がかかる。19時2~3分前に係の人がやってきて、申し訳ないが閉館時間なので、と言う。本当に申し訳なさそうに言う。これはスペインでは珍しい。そこを出て庭を抜け、最初に入った建物を通って外に出る。 スポーツセンターの反対側を通って海岸に向かう。途中のパン屋さんで今夜と明朝のパンを購入。 砂浜に出てみると潮が引き始めて砂浜が少し広がっている。しかし海水浴客も減っていて先ほどのような大混雑はもうない。ここの海水浴場は、知らずに来ると大変なことになる。満潮時には砂浜がほとんど消え、砂の質は泥っぽくてあまりよくなさそう。遠くからわざわざ来るようなところではないと思う。海岸から街中を抜け、繁華街の一部を通ってバスセンターへ向かう。 バスセンターの近くのBarで休憩。 KAS LimónとAgua con gasを頼むと、一皿の突き出しのようなものがついてくる。飲み物に込みなのか確認して食べる。Enpanadaが小さいがボリュームがある。 バスはこの時間は15分間隔なので、適当にバス停へ行ってみると100人近い長蛇の列ができている。すぐにバスがやってきて乗り込み始めたが、私たちの数人前で打ち切られ、バスは出発していった。しかしすぐに次のバスがやってきて乗車。バスの車体が普通の長距離バスのものなので臨時便かもしれない。21時ちょうどに出発。乗車時にホテルの名前を言ってその近くで降りたいと言うと、そことバスセンターの2カ所にしか停まらないと言ったようだった。ホテルを少し過ぎたところで停車。降りると歩いて2~3分でホテルに着いた。 明後日にVitoriaへ行くので、ALSAのホームページで切符が買えるかどうか試してみる。昨年までは外国人は買えないようだったが。やってみると最後のところまでは進んでカード決済の先まで行ったが、そこでエラーが出る。もう一度やってみると最初の指定された座席とは違う座席になる。ひょっとして買えたことになっているのかと心配になりメールを確認するが、ALSAからのは来ていない。座席指定のところで変更希望をクリックすると最初に指定された座席が空席になっていた。やはり買えていなかったようだ。最初の席に変更して進んで行くと、今度は購入できた。最初の何が悪かったのかは不明。購入完了、カードの引き落とし完了の画面が出、メールも届いた。メールにはPDFで乗車券が添付されているが、説明を読むと乗車券をプリントアウトする必要はなく、発車10分前に乗車口に行き、運転手にパスポートとメールにある localizadorの番号を知らせればよいとのこと。これでバスの旅も楽になった。Vitoriaのホテルの予約も済ませる。シャワーに入ると少しお腹が空いたので軽い夕食をとり、日記を書いてから就寝。遅くなったので途中までしか書けなかった。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)