8時起床。9時過ぎに出かけて、Eduardo Dato通りのBarで朝食。どうということもない味。

旧市街に入りゆっくりCatedralへ向かう。

途中の公園や体育館で夏休みの子供たちを集めた催しが、大学生らしい青年たちに世話されながら行われている。

Catedralに着いても今日の入口がわからないので、一周してみることにする。ちょうど裏手に当たるところに別の建物があって入口の扉が開いていてガイドツアーの入口を示す掲示が出ていた。中に入ると数人が待っており、受付に行くと名前を聞かれて費用を払う。10時半ちょうどにガイド開始。少し説明を受けたうえでカテドラルの工事用入口から入る。頭にかぶる不織布のカバーとヘルメットを渡される。

最初は地下。カテドラルの床下で、土台の補強工事が行われている。ここには川はないが、水が流れ込む部分なので土台が削られているとのことで、コンクリートの梁を渡したり大きな鉄管で支えをしたりしている。次にカテドラルの本堂内。

壁の一部に亀裂が入っており、梁の一部は天井アーチの重みで外に開く形に傾いている。これらを見るとこの工事が単なる補修工事ではなく、放置すれば崩壊する危険があるので行われているのだとわかる。

次は天井に近いところまで上る。ここからも亀裂や傾斜が見て取れる。

1時間の見学だったが、普段は絶対に見ることのできない床下や天井などを間近に見られる貴重な経験だった。少なくともあと数年は続く工事、Vitoriaでは必見のもの。

次は歩いて数分のMuseo de Arqueología y Fournier de Naipes。Museo de Arqueologíaの部分は歴史博物館で、このところ同様のものをいくつも見ているので特に感心するものはないが、展示も建物も新しく整っていて、しかも無料。

Fournier de Naipesの部分は古い屋敷を改装したトランプ博物館。Vitoriaはトランプ製造が盛んだったところで、様々な絵柄や大きさ、印刷技術の違う古いトランプ、世界中のトランプ類が展示されている。日本の花札や百人一首も。

また歩いて数分のArtium、現代美術館に。ここも無料だが、入口で寄付金を入れるようになっている。

展示されているのは現代美術で、いつもながら大部分は「行き詰まり」しか感じない。14時の閉館時間が迫ったので終わりの方はざっと通り過ぎることになる。

ホテルの数軒隣のレストランThe Bostへ行って昼食。ここもホテルで薦められたところ。Menú del díaはない。サラダ、コロッケ、バカラオ。ワインは白。どれも上品な味付けで非常においしい。特にバカラオはよくある料理なのだが、味付けが繊細で程よく、特別凝っているわけでも奇をてらっているわけでもなく、本来の料理をきっちりやっているという感じ。ワインもDe la casaだがすっきり癖のない味で、二人でほぼ1本空けてしまった。水は頼まなくてもピッチャーに氷入りのを持ってきてくれる。ここは水道水もおいしいのかとホテルで改めて飲んでみたら、たしかに癖のないものだった。デザートはここ独特のものと言うことで、生クリーム、カスタードクリーム、カラメルを重ねたもの。これはおいしいには違いないが、格別というほどのものではない。店は私たちが入った直後に満席になり、カウンターで何組もが空席待ちしていた。おいしいだけのことはある。

少々ワインを飲みすぎて酔っぱらったが、数軒先がホテルなのですぐに戻って昼寝。2時間近く眠ってしまった。

起きてみると少し暑い。今日は朝から晴れて気温が上がっていたが、午後になって一気に暑くなった模様。部屋のエアコンを入れる。外の気温は28度。今回のスペインで一番の暑さ。

散歩に出かける。

Paseo de Sendaという並木の散歩道。2km以上続く道で、並木があってだいたいは日陰を歩くことができる。少し暑いが汗が流れるほどではない。たくさんの散歩する人、ジョギングの人がいる。

道の両側は最初は大きな屋敷が連なり、徐々に規模は小さくなるがそれでも高級住宅と言った風情の家が続く。途中にはスポーツセンターがあって塀に囲まれて中はよく見えないが、子供たちがプールで遊ぶ声が響いてくる。その先にはサッカー場。ここのチームが強いのかどうかは知らないが、立派な施設。

そしてたどり着いた目的地はBasílica de Armentia。ロマネスク教会。入口が開いていたので入ってみると、女性が掃除の手を休めて携帯を操作しているところだった。

中は質素で特別のものはないが、飾られている柱頭が面白かった。

ここは現在も教会として機能している。周りにはきれいな芝生が広がり、数人が日光浴や日陰で眠ったりしている。私たちも木陰のベンチで一休み。風が心地よい。気持ちの良い並木の散歩道の先に芝生に囲まれたロマネスク教会。中心部には現在も仕事や住居に使われている旧市街。周囲には都市計画で整った新市街。おいしい食事、水道水。Vitoriaは住みたくなるような街だ。

元の道を戻る。プールから帰る家族連れが増えている。一息入れたいところだが、この道沿いにはBarがない。市街地に近づいて公園の中にBarがあったが、たくさんある外のテーブルはほぼ満席だったので、トイレだけ借りて通り過ぎる。

Parque de la Floridaを通ってホテルお薦めのBarに行ってみる。Sagartoki。ここも満席だったが、幸いCamareroがすぐに空くカウンター席を指示してくれた。まだ昼のワインが残っている気がするのでAgua con gasとLimónを飲む。ピンチョスは、ズッキーニ、シシトウ、チーズを重ねたもの。そしてSushi。これは見た目は全くのかっぱ巻き程度の大きさの巻き寿司。ただし海苔ではなく正体不明の薄い食材で巻いてあり、ご飯にさまざまなものが巻かれている。醤油以外にオリーブオイルが添えられているのがいかにもスペイン。味は、寿司だと思うと微妙だが、ご飯の硬さは程よく、スーパーなどで売っている寿司よりはるかにおいしい。野菜の天ぷらも頼んでみたら、ズッキーニ、カボチャ、玉ねぎ、ピーマンなどを串に刺した、まさに天ぷら。揚げたてのものを出してくれ、日本の天ぷらとしてもおいしい。もう一品は、Camareroが薦めてくれた、卵の黄身をジャガイモで作った薄い皮で包んで揚げたもの。少し冷めてから一口で食べるようにとのこと。確かに卵の黄身とジャガイモの味がする。黄身は固まっておらず、さっと火を通す程度に揚げたもの。なかなか凝ったものだった。値段はずいぶん高かったが、おいしいピンチョスだった。

繁華街を通ってホテルへ。薄暗くなっている時間、10時ごろだが、この街では十代の子供たちをよく見かける。

ホテルのロビーでコーヒーを飲んでから部屋へ。外も涼しくなっていたが、部屋ももう涼しい。シャワー、日記。1時近いが、2時間も昼寝したのでまだ眠くない。

por Andrés

/images/2016/07/P7065951_21-644x430.jpg/images/2016/07/P7065951_21-150x150.jpgAndrésスペイン旅行8時起床。9時過ぎに出かけて、Eduardo Dato通りのBarで朝食。どうということもない味。 旧市街に入りゆっくりCatedralへ向かう。 途中の公園や体育館で夏休みの子供たちを集めた催しが、大学生らしい青年たちに世話されながら行われている。 Catedralに着いても今日の入口がわからないので、一周してみることにする。ちょうど裏手に当たるところに別の建物があって入口の扉が開いていてガイドツアーの入口を示す掲示が出ていた。中に入ると数人が待っており、受付に行くと名前を聞かれて費用を払う。10時半ちょうどにガイド開始。少し説明を受けたうえでカテドラルの工事用入口から入る。頭にかぶる不織布のカバーとヘルメットを渡される。 最初は地下。カテドラルの床下で、土台の補強工事が行われている。ここには川はないが、水が流れ込む部分なので土台が削られているとのことで、コンクリートの梁を渡したり大きな鉄管で支えをしたりしている。次にカテドラルの本堂内。 壁の一部に亀裂が入っており、梁の一部は天井アーチの重みで外に開く形に傾いている。これらを見るとこの工事が単なる補修工事ではなく、放置すれば崩壊する危険があるので行われているのだとわかる。 次は天井に近いところまで上る。ここからも亀裂や傾斜が見て取れる。 1時間の見学だったが、普段は絶対に見ることのできない床下や天井などを間近に見られる貴重な経験だった。少なくともあと数年は続く工事、Vitoriaでは必見のもの。 次は歩いて数分のMuseo de Arqueología y Fournier de Naipes。Museo de Arqueologíaの部分は歴史博物館で、このところ同様のものをいくつも見ているので特に感心するものはないが、展示も建物も新しく整っていて、しかも無料。 Fournier de Naipesの部分は古い屋敷を改装したトランプ博物館。Vitoriaはトランプ製造が盛んだったところで、様々な絵柄や大きさ、印刷技術の違う古いトランプ、世界中のトランプ類が展示されている。日本の花札や百人一首も。 また歩いて数分のArtium、現代美術館に。ここも無料だが、入口で寄付金を入れるようになっている。 展示されているのは現代美術で、いつもながら大部分は「行き詰まり」しか感じない。14時の閉館時間が迫ったので終わりの方はざっと通り過ぎることになる。 ホテルの数軒隣のレストランThe Bostへ行って昼食。ここもホテルで薦められたところ。Menú del díaはない。サラダ、コロッケ、バカラオ。ワインは白。どれも上品な味付けで非常においしい。特にバカラオはよくある料理なのだが、味付けが繊細で程よく、特別凝っているわけでも奇をてらっているわけでもなく、本来の料理をきっちりやっているという感じ。ワインもDe la casaだがすっきり癖のない味で、二人でほぼ1本空けてしまった。水は頼まなくてもピッチャーに氷入りのを持ってきてくれる。ここは水道水もおいしいのかとホテルで改めて飲んでみたら、たしかに癖のないものだった。デザートはここ独特のものと言うことで、生クリーム、カスタードクリーム、カラメルを重ねたもの。これはおいしいには違いないが、格別というほどのものではない。店は私たちが入った直後に満席になり、カウンターで何組もが空席待ちしていた。おいしいだけのことはある。 少々ワインを飲みすぎて酔っぱらったが、数軒先がホテルなのですぐに戻って昼寝。2時間近く眠ってしまった。 起きてみると少し暑い。今日は朝から晴れて気温が上がっていたが、午後になって一気に暑くなった模様。部屋のエアコンを入れる。外の気温は28度。今回のスペインで一番の暑さ。 散歩に出かける。 Paseo de Sendaという並木の散歩道。2km以上続く道で、並木があってだいたいは日陰を歩くことができる。少し暑いが汗が流れるほどではない。たくさんの散歩する人、ジョギングの人がいる。 道の両側は最初は大きな屋敷が連なり、徐々に規模は小さくなるがそれでも高級住宅と言った風情の家が続く。途中にはスポーツセンターがあって塀に囲まれて中はよく見えないが、子供たちがプールで遊ぶ声が響いてくる。その先にはサッカー場。ここのチームが強いのかどうかは知らないが、立派な施設。 そしてたどり着いた目的地はBasílica de Armentia。ロマネスク教会。入口が開いていたので入ってみると、女性が掃除の手を休めて携帯を操作しているところだった。 中は質素で特別のものはないが、飾られている柱頭が面白かった。 ここは現在も教会として機能している。周りにはきれいな芝生が広がり、数人が日光浴や日陰で眠ったりしている。私たちも木陰のベンチで一休み。風が心地よい。気持ちの良い並木の散歩道の先に芝生に囲まれたロマネスク教会。中心部には現在も仕事や住居に使われている旧市街。周囲には都市計画で整った新市街。おいしい食事、水道水。Vitoriaは住みたくなるような街だ。 元の道を戻る。プールから帰る家族連れが増えている。一息入れたいところだが、この道沿いにはBarがない。市街地に近づいて公園の中にBarがあったが、たくさんある外のテーブルはほぼ満席だったので、トイレだけ借りて通り過ぎる。 Parque de la Floridaを通ってホテルお薦めのBarに行ってみる。Sagartoki。ここも満席だったが、幸いCamareroがすぐに空くカウンター席を指示してくれた。まだ昼のワインが残っている気がするのでAgua con gasとLimónを飲む。ピンチョスは、ズッキーニ、シシトウ、チーズを重ねたもの。そしてSushi。これは見た目は全くのかっぱ巻き程度の大きさの巻き寿司。ただし海苔ではなく正体不明の薄い食材で巻いてあり、ご飯にさまざまなものが巻かれている。醤油以外にオリーブオイルが添えられているのがいかにもスペイン。味は、寿司だと思うと微妙だが、ご飯の硬さは程よく、スーパーなどで売っている寿司よりはるかにおいしい。野菜の天ぷらも頼んでみたら、ズッキーニ、カボチャ、玉ねぎ、ピーマンなどを串に刺した、まさに天ぷら。揚げたてのものを出してくれ、日本の天ぷらとしてもおいしい。もう一品は、Camareroが薦めてくれた、卵の黄身をジャガイモで作った薄い皮で包んで揚げたもの。少し冷めてから一口で食べるようにとのこと。確かに卵の黄身とジャガイモの味がする。黄身は固まっておらず、さっと火を通す程度に揚げたもの。なかなか凝ったものだった。値段はずいぶん高かったが、おいしいピンチョスだった。 繁華街を通ってホテルへ。薄暗くなっている時間、10時ごろだが、この街では十代の子供たちをよく見かける。 ホテルのロビーでコーヒーを飲んでから部屋へ。外も涼しくなっていたが、部屋ももう涼しい。シャワー、日記。1時近いが、2時間も昼寝したのでまだ眠くない。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)