7時過ぎに起床。8時半ごろから下の食堂で朝食。客は私たちだけで、他に食事をした形跡もない。受付の女性二人が食事も担当。
昨日までのホテルと比べると少しだけ料理が少ない。オムレツは作ってくれないが、オレンジジュースは生を絞ってくれる。食べ終えるころに一組の客が現れた。
9時半に外出。出がけに明朝の予定を伝える。9時半のフェリーだと伝えると、朝食は7時半、タクシーを8時20分と予定を立ててくれる。
ゆっくり歩いて駅まで行く。途中で市場を見かけたのでちょっと寄ってみる。魚屋、肉屋、ハム屋、青果などと並んでいる。魚を買って上階で調理して食べさせてくれるとのことだったが、上階への階段が見つからず確かめられなかった。
駅に着いてCoves del Drac方面行きのバスの発車場に行き10分も待たずにバスに乗車。客は少ない。昨日とは逆の東の方に進む。街を抜けると田園地帯で、平地が続く。井戸の水をくみ上げるためのものだと思われる風車が、今は使われていないようだが、たくさん見られる。Mallorca島で2番目に大きな街Manacorを通る。Majoricaという模造真珠の産地で、その店をはじめいくつもの大きな店の並んだショッピングセンターがある。街外れで結構多くの客が乗って来る。この街は車窓から見る限りは寂れて荒れた印象。壊れかけた家、壁の落書きが目立ち、昨日のValldemossaとは大違い。Coves del Dracを見た後はこの街に来て昼食をと考えていたのだが、印象が悪いので考え直すことにする。
Coves del Dracのバス停で降りると目の前がCoves del Drac。大きな入場券売り場とBarがある。私たちはバスの中で、スマートフォンで入場券を購入していた。今日は客も少ないので売り場も閑散としていたが、ネットで買う方が一人1€安い上に並ばずに済むので、混雑時には特に助かる。
鍾乳洞の入口周辺には庭もあり、その先は崖だが頑張れば海岸まで下りられそう。
12時ちょうどに開場。スマートフォンの画面に入場券を出して入口でバーコードを読み取ってもらうのだが、機械の感度が悪いのか、係の人が慣れないからなのか、なかなか読み取ってくれない。係の人は、新しい機械はうまく行かない、と言って読み取れないまま通してくれた。
洞内に入ると湿度の高い温風に包まれメガネが曇る。鍾乳洞の類には夏しか入ったことがないので、いつもひんやりと気持ち良かったのだが、今回は逆に外気温の方が低いので妙な感じ。
中は結構広く圧迫感はない。鍾乳石は大小さまざまだが、天井から垂れている鍾乳石が非常に細く多いのに驚く。白く美しい部分が多く、ところどころずっと奥に通じるているのだろう脇道の洞も覗かれる。ガイドの男性は、カスティーリャ語、カタルーニャ語、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語で案内する。あちこちに池がありコバルトブルーの水が見える。あれは海水か淡水なのか。下っていた先で洞が大きく広がり、地底湖が目の前に現れる。そこに数百人は座れそうな観客席がある。今回の客は数十人。(ここから撮影禁止)やがて照明が消えると地底湖の奥から船べりに明かりを並べた小舟が3隻現れ、そのうちの1艘に乗った5人が音楽を奏でる。オルガン、ヴァイオリン、チェロ、ビオラ。パッヘルベルのカノン。音楽の邪魔をしないように漕ぎ手はゆっくり櫂を動かす。右奥から現れて左奥に消え、少ししてまた左奥から現れて右に進む。今度は賛美歌「神の御子は今宵しも」、「きよしこの夜」。クリスマスシーズン向けの選曲だろう。洞内で響きが良く、暗闇の中で舟だけが明かりにかたどられて、観光客向けとはいえ良い演出だった。(ここまで撮影禁止)

演奏が終わると私たちも短距離だが舟に乗ることができた。シーズンオフなので先を争うこともなく落ち着いた見物ができた。

舟を降りると坂を上って出口へ。外に出ると空気がひんやりと気持ち良かった。ちょうど1時間のコース。中はよく整備されているので洞窟好きには物足りないかもしれない。さすがスペインなのは洞内でも通路の各所にごみ箱が設置されていること。
すぐ近くにMajoricaの店がある。客は数人だけ。真珠の成分を重ね塗りしてつくる模造真珠で、大粒のものが多く売られている。購買欲をそそられるようなものはない。真珠だけでなくバッグ類も売られている。
Porto Cristoまで数百メートルなので、そこで昼食にしようと行ってみる。小さな湾にできたリゾート地で、港にはヨットが沢山係留され、海岸沿いにはレストラン、バル、ホテルが並んでいるが、半分以上は閉まっている。表の店はどれもありふれているようなので、数十メートル奥にあるレストランに行ってみる。
ネットで見つけたのだが、そうでなければ分からないような目立たない店。営業しているかも定かでなかったが、やっていた。
アラカルトで、PulpoとLomo de Ternera。飲み物はAgua con gasと赤のグラスワイン。それにパン。パンは3種類で薬味が数種類入ったクリームチーズがついてきた。これがなかなか美味しい。突き出しとして梨とチーズをスプーンに乗せたもの。なかなか凝っている。Lomoは分厚い豚肉をよく火を通しているが柔らかく仕上げたもの。ソースの味も良い。Pulpoはガリシア風タコで柔らかさも適度。非常においしかったので久しぶりにデザートも頼んでみる。アーモンドケーキだが、カップにアーモンドの粉とスライスをたっぷり入れて焼いたもので、美味しい。Café cortadoにも小菓子がついてきた。客は結局私たちだけだったが、Camareroの感じもよく大満足。
食後は浜辺を散歩。砂浜は狭いし短い。砂は細かい。
正体不明の、植物が波で洗われて丸まったものが浜にたくさん打ち上げられている。
バスを待っているとイスラム系の母子3人連れがいて、下の子にちょっかいを出してみると大喜びしてくれる。バス停の透明アクリル板越しだが「いないいないばあ」をはじめてまたまた大喜びしていた。かわいい子どもたちだった。
バスでManacorに。そのままバスでPalmaに戻ることもできるのだが、それではつまらないのでMnacorからマジョルカ鉄道の電車で帰ることにした。バス停のすぐそばが駅。切符を買い20分ほど待つと電車がやって来た。ここが終点なので折り返し。電車の外側は落書きだらけ。車両はRenfeでよく見かけるタイプ。発車すると意外に乗り心地が良いし速い。駅の間隔も長いので快適に進む。途中の駅で乗り込んでくる客が多く、席が埋まって行って、私の前の席も埋まった。眠るまいとするのだが心地よい揺れで眠ってしまった。
1時間でPalma着。地下でバスステーションの隣が鉄道駅。ホームが何本もあり意外に大きい。
街を歩き回ってみることにする。17時半過ぎなので人通りは増えつつあるころ。Lonja de Mallorcaの方まで行ってみる。ホテルの人に薦められたBarを覗いてみるがほぼ満席でTapasもあまりなさそうなので入るのは止す。もう一軒は閉まっていた。ホテルの方に戻りながら適当な店を探すが、高級ファッション店は並んでいるがBarやパン屋などはない。ホテルの前の通りまで戻ってしまったので、そこにあった店に入る。Ensaimadaとアップルパイ、ファンタリモンと紅茶。ここのパンやパイは美味しくなかった。外の席に座ったが、テーブルに灰皿がないので安心していたら、店内の客が外に出てきて店の前でタバコを吸い、煙が流れてきてしまった。老人会の発表会でもあったのか、フラメンコの衣装を着た老婦人が何人もやって来る。中には足が悪く杖をついた人もいる。
ホテルに戻ると朝のとは別の受付の女性が明朝の確認。朝食7時半、タクシーを8時15分にと決める。
部屋でシャワー、日記、サービスのコーヒーや茶を飲んで過ごす。明日は朝が少し早い。
Andrésスペイン旅行7時過ぎに起床。8時半ごろから下の食堂で朝食。客は私たちだけで、他に食事をした形跡もない。受付の女性二人が食事も担当。 昨日までのホテルと比べると少しだけ料理が少ない。オムレツは作ってくれないが、オレンジジュースは生を絞ってくれる。食べ終えるころに一組の客が現れた。 9時半に外出。出がけに明朝の予定を伝える。9時半のフェリーだと伝えると、朝食は7時半、タクシーを8時20分と予定を立ててくれる。 ゆっくり歩いて駅まで行く。途中で市場を見かけたのでちょっと寄ってみる。魚屋、肉屋、ハム屋、青果などと並んでいる。魚を買って上階で調理して食べさせてくれるとのことだったが、上階への階段が見つからず確かめられなかった。 駅に着いてCoves del Drac方面行きのバスの発車場に行き10分も待たずにバスに乗車。客は少ない。昨日とは逆の東の方に進む。街を抜けると田園地帯で、平地が続く。井戸の水をくみ上げるためのものだと思われる風車が、今は使われていないようだが、たくさん見られる。Mallorca島で2番目に大きな街Manacorを通る。Majoricaという模造真珠の産地で、その店をはじめいくつもの大きな店の並んだショッピングセンターがある。街外れで結構多くの客が乗って来る。この街は車窓から見る限りは寂れて荒れた印象。壊れかけた家、壁の落書きが目立ち、昨日のValldemossaとは大違い。Coves del Dracを見た後はこの街に来て昼食をと考えていたのだが、印象が悪いので考え直すことにする。 Coves del Dracのバス停で降りると目の前がCoves del Drac。大きな入場券売り場とBarがある。私たちはバスの中で、スマートフォンで入場券を購入していた。今日は客も少ないので売り場も閑散としていたが、ネットで買う方が一人1€安い上に並ばずに済むので、混雑時には特に助かる。 鍾乳洞の入口周辺には庭もあり、その先は崖だが頑張れば海岸まで下りられそう。 12時ちょうどに開場。スマートフォンの画面に入場券を出して入口でバーコードを読み取ってもらうのだが、機械の感度が悪いのか、係の人が慣れないからなのか、なかなか読み取ってくれない。係の人は、新しい機械はうまく行かない、と言って読み取れないまま通してくれた。 洞内に入ると湿度の高い温風に包まれメガネが曇る。鍾乳洞の類には夏しか入ったことがないので、いつもひんやりと気持ち良かったのだが、今回は逆に外気温の方が低いので妙な感じ。 中は結構広く圧迫感はない。鍾乳石は大小さまざまだが、天井から垂れている鍾乳石が非常に細く多いのに驚く。白く美しい部分が多く、ところどころずっと奥に通じるているのだろう脇道の洞も覗かれる。ガイドの男性は、カスティーリャ語、カタルーニャ語、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語で案内する。あちこちに池がありコバルトブルーの水が見える。あれは海水か淡水なのか。下っていた先で洞が大きく広がり、地底湖が目の前に現れる。そこに数百人は座れそうな観客席がある。今回の客は数十人。(ここから撮影禁止)やがて照明が消えると地底湖の奥から船べりに明かりを並べた小舟が3隻現れ、そのうちの1艘に乗った5人が音楽を奏でる。オルガン、ヴァイオリン、チェロ、ビオラ。パッヘルベルのカノン。音楽の邪魔をしないように漕ぎ手はゆっくり櫂を動かす。右奥から現れて左奥に消え、少ししてまた左奥から現れて右に進む。今度は賛美歌「神の御子は今宵しも」、「きよしこの夜」。クリスマスシーズン向けの選曲だろう。洞内で響きが良く、暗闇の中で舟だけが明かりにかたどられて、観光客向けとはいえ良い演出だった。(ここまで撮影禁止) 演奏が終わると私たちも短距離だが舟に乗ることができた。シーズンオフなので先を争うこともなく落ち着いた見物ができた。 舟を降りると坂を上って出口へ。外に出ると空気がひんやりと気持ち良かった。ちょうど1時間のコース。中はよく整備されているので洞窟好きには物足りないかもしれない。さすがスペインなのは洞内でも通路の各所にごみ箱が設置されていること。 すぐ近くにMajoricaの店がある。客は数人だけ。真珠の成分を重ね塗りしてつくる模造真珠で、大粒のものが多く売られている。購買欲をそそられるようなものはない。真珠だけでなくバッグ類も売られている。 Porto Cristoまで数百メートルなので、そこで昼食にしようと行ってみる。小さな湾にできたリゾート地で、港にはヨットが沢山係留され、海岸沿いにはレストラン、バル、ホテルが並んでいるが、半分以上は閉まっている。表の店はどれもありふれているようなので、数十メートル奥にあるレストランに行ってみる。 ネットで見つけたのだが、そうでなければ分からないような目立たない店。営業しているかも定かでなかったが、やっていた。 アラカルトで、PulpoとLomo de Ternera。飲み物はAgua con gasと赤のグラスワイン。それにパン。パンは3種類で薬味が数種類入ったクリームチーズがついてきた。これがなかなか美味しい。突き出しとして梨とチーズをスプーンに乗せたもの。なかなか凝っている。Lomoは分厚い豚肉をよく火を通しているが柔らかく仕上げたもの。ソースの味も良い。Pulpoはガリシア風タコで柔らかさも適度。非常においしかったので久しぶりにデザートも頼んでみる。アーモンドケーキだが、カップにアーモンドの粉とスライスをたっぷり入れて焼いたもので、美味しい。Café cortadoにも小菓子がついてきた。客は結局私たちだけだったが、Camareroの感じもよく大満足。 食後は浜辺を散歩。砂浜は狭いし短い。砂は細かい。 正体不明の、植物が波で洗われて丸まったものが浜にたくさん打ち上げられている。 バスを待っているとイスラム系の母子3人連れがいて、下の子にちょっかいを出してみると大喜びしてくれる。バス停の透明アクリル板越しだが「いないいないばあ」をはじめてまたまた大喜びしていた。かわいい子どもたちだった。 バスでManacorに。そのままバスでPalmaに戻ることもできるのだが、それではつまらないのでMnacorからマジョルカ鉄道の電車で帰ることにした。バス停のすぐそばが駅。切符を買い20分ほど待つと電車がやって来た。ここが終点なので折り返し。電車の外側は落書きだらけ。車両はRenfeでよく見かけるタイプ。発車すると意外に乗り心地が良いし速い。駅の間隔も長いので快適に進む。途中の駅で乗り込んでくる客が多く、席が埋まって行って、私の前の席も埋まった。眠るまいとするのだが心地よい揺れで眠ってしまった。 1時間でPalma着。地下でバスステーションの隣が鉄道駅。ホームが何本もあり意外に大きい。 街を歩き回ってみることにする。17時半過ぎなので人通りは増えつつあるころ。Lonja de Mallorcaの方まで行ってみる。ホテルの人に薦められたBarを覗いてみるがほぼ満席でTapasもあまりなさそうなので入るのは止す。もう一軒は閉まっていた。ホテルの方に戻りながら適当な店を探すが、高級ファッション店は並んでいるがBarやパン屋などはない。ホテルの前の通りまで戻ってしまったので、そこにあった店に入る。Ensaimadaとアップルパイ、ファンタリモンと紅茶。ここのパンやパイは美味しくなかった。外の席に座ったが、テーブルに灰皿がないので安心していたら、店内の客が外に出てきて店の前でタバコを吸い、煙が流れてきてしまった。老人会の発表会でもあったのか、フラメンコの衣装を着た老婦人が何人もやって来る。中には足が悪く杖をついた人もいる。 ホテルに戻ると朝のとは別の受付の女性が明朝の確認。朝食7時半、タクシーを8時15分にと決める。 部屋でシャワー、日記、サービスのコーヒーや茶を飲んで過ごす。明日は朝が少し早い。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)