23:55
昨日は朝、定刻より20分遅れ、8時20分に列車はマドリーのアトーチャ駅に到着。最初は列車の揺れと暑さで少し寝つけなかったが、眠り込んでからはぐっすり眠り、目覚めたのは7時半。車掌が前の晩に「翌朝7時に寝台料金をとりにくる」と言っていたので、あわてて起き出し、着換えて顔を洗おうとした所でノック。料金 2,880ptsを払う。その後、室内の設備を使って洗顔・歯みがき等を済ませる。車窓にはマドリー郊外の住宅街や畑・牧草地。
アトーチャ到着後すぐに徒歩でマヨール広場へ行く。着いたのが9時過ぎなのでツーリスモに入ってみると、10時からだと言う。広場のカフェで朝食をとりながら待つことにする。2年前に着いた時と同様、ちょうど広場のカフェは開店準備をやっているところ。なかなか注文をとりに来ないので、その間に私はタバコを買いに行く。
ツーリスモで地図をもらい、レンタカー会社のリストの入った冊子ももらって、宿の場所をさがす。しかしここでもらった地図には宿の住所の通りの名は載ってない。マヨール広場の周囲であることには間違いないので、キオスクでくわしい地図を買うことにして歩き出す。広場を出て一寸のところにキオスクがあったので地図を買おうとするがないと言う。そこで宿の住所を言って場所をたずねると、ほんの100m程先。
宿の名は La Macarena。建物の二階で値段の割にはきれいにしてあるのですぐに決める。宿の人はずい分人を信用するのか、名前もパスポートも何も聞いたり見たりしようとはせず、私達を部屋に案内し、鍵を置いたらきっさと行ってしまう。
宿を出て、まずゴヤのパンテオンに行くことにする。地下鉄で行こうかとも思ったが、駅まで行って乗りかえてなどとやっているよりも歩いた方が早そうなので、地図を見ながら歩く。アルムデナ大聖堂の前を通り、カンポ・デル・モーロを回ってノルテ駅。駅で換金しようかと思い構内に入ってみる。ここは2年前にはじめて
マドリーに着いた所。CAMBIO はなかったが、売店でGuia de RENFE(列車時刻表)を見つける。今回の旅行ではもうあまり使わないだろうが、買うことにする。前回買ったGuiaよりも使いやすく、時刻だけではなく、料金も簡単に分るようになっている。
ノルテ駅を出て10分程歩いてゴヤのパンテオンに着く。小さな礼拝堂で、その天井にゴヤが宗教画をかいている。客も非常に少なく、ゆっくり椅子に座って絵を見る。しかしほとんど真上を見上げることになるので、首が痛くなってしまう。宗教画とは言っても、描かれた人物はほとんどがゴヤの時代の人々の服装で、その表情もいかにもゴヤらしいもの。
ゴヤのパンテオンを出て歩き出した所で、上空をロープウエイが通るのが見える。こんな所にロープウェイがあるとは知らなかった。ロープウェイのゴンドラが、ちょうど私達の歩いて行く方向に向かったので、乗ることにして駅をさがしながら歩く。ゴヤのパンテオンから線路を越えて反対側の小高い丘の中腹からロープウェイが出ている。すぐに切符を買って乗る。ゴンドラは客が来ると動いているロープに流し込んで動かすもので、定員は6人の小さなもの。

ゴンドラは線路を越え、マンサナーレス川を越え、カサ・デ・カンポの丘をいくつか越えて約10分の行程。マドリー郊外の様子がよく分り、よかった。


カサ・デル・カンポはもう乾燥した荒地に近く、木は点々と生えてはいるが、いかにも暑そう。上から見ているとほんの何人かの男が上半身裸で体操をしていた。到着した所には遊園地があるらしいのだが、特にそれらしきものは駅からは見えず、日曜日でもないので閑散としている。駅の二階のカフェで休憩してまたロープウェイに乗り引き返す。
ロープウェイを降りてスペイン広場へ向かう。途中のカフェに日本人の母子を見かける。スペイン広場には相変わらずドン・キホーテとカンチョ・パンサが立っている。あまりの暑さに木陰のベンチで一休み。 グランビアを歩き、レストラン「バレンレア」へ行く。前回、ここで食べたパエーリャがおいしかったと記憶しているので、もう一度食べようというもの。入ると、クーラーをかけてはいるのだがあまり涼しくはない。ここは外人観光客だけではなくスペイン人にも人気があるのか、満員に近い。パエーリャは前回よりも米の芯がなくなり、より食べやすくなっている。配偶者は前回の印象はあまりよくなかったと言っていたのに、私以上によく食べる。
食後、近くのCASA DE LIBROへ行くが昼休み中なので、これも前回と同じすぐ近くのカフェに入り、本屋の開店を待つ。ここはクーラーが効いて過ごしやすい。何しろ昼にレストランの窓から見えたグランビアにある温度計は41度にまで上がっていたのだから、屋外にいるのは耐えられない。
本屋で色々と本を物色する。この日は大きなものは買わないのだが、「ABC」の1936~39の縮刷版が見つかり欲しくなる。絵葉書のすばらしいものがあったので、普通のものよりずい分高いが、20枚買う。あとはマドリーのくわし地図とスペインの道路地図を買う。
本屋を出てレンタカー会社をさがしながらグランビアをスペイン広場の方へ引き返す。ATESAという会社があったので入り、明日の予約をする。
次にRENFEの事務所に行き、バルセローナ行きの切符を手に入れようと、また今度はグランビアを逆にシベーレス広場の方へ歩く。広場近くにRENFE事務所はあったが、もう閉まっている。
宿の方へ歩き、途中のカフェで休憩しながらしばらく目記を書く。カフェを出てPUERTA BEL SOLを通る。この広場を横切るのははじめて。マヨール広場を通って宿に戻り、シャワーを浴びてから夕食に出る。
マヨール広場に行ってみると、レストランの配置が前とは少し変わっており、前には安くて美味しいと思ったところがずいぶん値上がりしている。広場の真中には前同以上に広い面積を占領して囲いがあり、中でオペラのような声を張り上げで何かをやっている。レストランでの食事はやめにして広場のBarに入り、イカ天、シャンピニオン、ビールを頼む。ところがここのタパスは量がものすごく多く、もっと色々な種類を食べようと思っていたが、二皿だけでやめにして、広場から少し出た別のBarに移る。ここではポテトサラダ、魚のフライ、魚の酢漬けに水とオルチャータを注文するが、ここも思っていたより量が多く、一寸残してしまった。魚の酢漬けはウナギの稚魚だと思って違文したのだが違っていた。
宿へ帰って眠るが、窓の下はマヨールの外回りの酒場街で非常にうるさい。しかも音楽はポップスなどが流れて興ざめ。しかしすぐに眠り込める。
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/images/2023/03/img_640bdbc9ebe84-700x475.png/images/2023/03/img_640bdbc9ebe84-150x150.pngAndrésスペイン旅行1982年,Madrid,カサ・デ・カンポ,ゴヤのパンテオン,ロープウェイ23:55 昨日は朝、定刻より20分遅れ、8時20分に列車はマドリーのアトーチャ駅に到着。最初は列車の揺れと暑さで少し寝つけなかったが、眠り込んでからはぐっすり眠り、目覚めたのは7時半。車掌が前の晩に「翌朝7時に寝台料金をとりにくる」と言っていたので、あわてて起き出し、着換えて顔を洗おうとした所でノック。料金 2,880ptsを払う。その後、室内の設備を使って洗顔・歯みがき等を済ませる。車窓にはマドリー郊外の住宅街や畑・牧草地。 アトーチャ到着後すぐに徒歩でマヨール広場へ行く。着いたのが9時過ぎなのでツーリスモに入ってみると、10時からだと言う。広場のカフェで朝食をとりながら待つことにする。2年前に着いた時と同様、ちょうど広場のカフェは開店準備をやっているところ。なかなか注文をとりに来ないので、その間に私はタバコを買いに行く。 ツーリスモで地図をもらい、レンタカー会社のリストの入った冊子ももらって、宿の場所をさがす。しかしここでもらった地図には宿の住所の通りの名は載ってない。マヨール広場の周囲であることには間違いないので、キオスクでくわしい地図を買うことにして歩き出す。広場を出て一寸のところにキオスクがあったので地図を買おうとするがないと言う。そこで宿の住所を言って場所をたずねると、ほんの100m程先。 宿の名は La Macarena。建物の二階で値段の割にはきれいにしてあるのですぐに決める。宿の人はずい分人を信用するのか、名前もパスポートも何も聞いたり見たりしようとはせず、私達を部屋に案内し、鍵を置いたらきっさと行ってしまう。 宿を出て、まずゴヤのパンテオンに行くことにする。地下鉄で行こうかとも思ったが、駅まで行って乗りかえてなどとやっているよりも歩いた方が早そうなので、地図を見ながら歩く。アルムデナ大聖堂の前を通り、カンポ・デル・モーロを回ってノルテ駅。駅で換金しようかと思い構内に入ってみる。ここは2年前にはじめて マドリーに着いた所。CAMBIO はなかったが、売店でGuia de RENFE(列車時刻表)を見つける。今回の旅行ではもうあまり使わないだろうが、買うことにする。前回買ったGuiaよりも使いやすく、時刻だけではなく、料金も簡単に分るようになっている。 ノルテ駅を出て10分程歩いてゴヤのパンテオンに着く。小さな礼拝堂で、その天井にゴヤが宗教画をかいている。客も非常に少なく、ゆっくり椅子に座って絵を見る。しかしほとんど真上を見上げることになるので、首が痛くなってしまう。宗教画とは言っても、描かれた人物はほとんどがゴヤの時代の人々の服装で、その表情もいかにもゴヤらしいもの。 ゴヤのパンテオンを出て歩き出した所で、上空をロープウエイが通るのが見える。こんな所にロープウェイがあるとは知らなかった。ロープウェイのゴンドラが、ちょうど私達の歩いて行く方向に向かったので、乗ることにして駅をさがしながら歩く。ゴヤのパンテオンから線路を越えて反対側の小高い丘の中腹からロープウェイが出ている。すぐに切符を買って乗る。ゴンドラは客が来ると動いているロープに流し込んで動かすもので、定員は6人の小さなもの。 ゴンドラは線路を越え、マンサナーレス川を越え、カサ・デ・カンポの丘をいくつか越えて約10分の行程。マドリー郊外の様子がよく分り、よかった。 カサ・デル・カンポはもう乾燥した荒地に近く、木は点々と生えてはいるが、いかにも暑そう。上から見ているとほんの何人かの男が上半身裸で体操をしていた。到着した所には遊園地があるらしいのだが、特にそれらしきものは駅からは見えず、日曜日でもないので閑散としている。駅の二階のカフェで休憩してまたロープウェイに乗り引き返す。 ロープウェイを降りてスペイン広場へ向かう。途中のカフェに日本人の母子を見かける。スペイン広場には相変わらずドン・キホーテとカンチョ・パンサが立っている。あまりの暑さに木陰のベンチで一休み。 グランビアを歩き、レストラン「バレンレア」へ行く。前回、ここで食べたパエーリャがおいしかったと記憶しているので、もう一度食べようというもの。入ると、クーラーをかけてはいるのだがあまり涼しくはない。ここは外人観光客だけではなくスペイン人にも人気があるのか、満員に近い。パエーリャは前回よりも米の芯がなくなり、より食べやすくなっている。配偶者は前回の印象はあまりよくなかったと言っていたのに、私以上によく食べる。 食後、近くのCASA DE LIBROへ行くが昼休み中なので、これも前回と同じすぐ近くのカフェに入り、本屋の開店を待つ。ここはクーラーが効いて過ごしやすい。何しろ昼にレストランの窓から見えたグランビアにある温度計は41度にまで上がっていたのだから、屋外にいるのは耐えられない。 本屋で色々と本を物色する。この日は大きなものは買わないのだが、「ABC」の1936~39の縮刷版が見つかり欲しくなる。絵葉書のすばらしいものがあったので、普通のものよりずい分高いが、20枚買う。あとはマドリーのくわし地図とスペインの道路地図を買う。 本屋を出てレンタカー会社をさがしながらグランビアをスペイン広場の方へ引き返す。ATESAという会社があったので入り、明日の予約をする。 次にRENFEの事務所に行き、バルセローナ行きの切符を手に入れようと、また今度はグランビアを逆にシベーレス広場の方へ歩く。広場近くにRENFE事務所はあったが、もう閉まっている。 宿の方へ歩き、途中のカフェで休憩しながらしばらく目記を書く。カフェを出てPUERTA BEL SOLを通る。この広場を横切るのははじめて。マヨール広場を通って宿に戻り、シャワーを浴びてから夕食に出る。 マヨール広場に行ってみると、レストランの配置が前とは少し変わっており、前には安くて美味しいと思ったところがずいぶん値上がりしている。広場の真中には前同以上に広い面積を占領して囲いがあり、中でオペラのような声を張り上げで何かをやっている。レストランでの食事はやめにして広場のBarに入り、イカ天、シャンピニオン、ビールを頼む。ところがここのタパスは量がものすごく多く、もっと色々な種類を食べようと思っていたが、二皿だけでやめにして、広場から少し出た別のBarに移る。ここではポテトサラダ、魚のフライ、魚の酢漬けに水とオルチャータを注文するが、ここも思っていたより量が多く、一寸残してしまった。魚の酢漬けはウナギの稚魚だと思って違文したのだが違っていた。 宿へ帰って眠るが、窓の下はマヨールの外回りの酒場街で非常にうるさい。しかも音楽はポップスなどが流れて興ざめ。しかしすぐに眠り込める。 8/19 1:15退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)