朝食は長崎駅ビル内のロイヤルホストへ。ここはJR九州ホテル長崎の朝食会場も兼ねているようで、混んでいて少し待たされる。

9時半にチェックアウトし、車で外海に向かう。1時間ほどで大野教会に到着。

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1879年にフランス人のド・ロ神父が建設したものだが、地元の信者が地元の玄武岩の割石を積んでモルタルで固めたもの。

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ボランティアの信者が説明してくれたが、この集落には十数人の信者しか残っておらず、79歳の自分が一番若い。仕事がないから若い人は出て行ってしまうし、この教会の修理も国や県の補助があっても地元の負担がないわけではないので難しくなっている。自分たちは何とかやって行こうと思っているが、世界遺産になったからと言っても自分たちがいなくなったらどうなるのだろうかと語っていた。床も弱くなっているので、窓から中をのぞくだけで立ち入り禁止。しかし内部はきれいに磨き上げられたように掃除が行き届いていた。

少し長崎方向に戻って出津教会へ。

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1881年着工、翌年完成、その後何度か増改築を重ねたもの。これもド・ロ神父の設計・施工によるもので外壁はレンガ造り。立派な教会で中にも入れるが、長崎の教会すべてが内部撮影禁止になっているので、写真はない。ここは現在も使われている。

坂を下ると、ド・ロ神父がつくった授産・福祉施設がある。

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そのうちの一つである鰯網工場はド・ロ神父記念館になっている。

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救助院だった建物。ここでは女性たちが集団生活をしながら様々な仕事を身につけていた。長崎の居留地向けのマカロニ工場もあった。

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ド・ロ神父が購入したオルガンで、修道女が弾いてみせてくれたが、音色や和音を様々に変化させることができ、小さなものなのにちょっとしたパイプオルガンのようだった。

出津教会の駐車場に戻り、車に乗って外海歴史民俗資料館へ。

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半分はよくある地元の考古学・歴史・民俗資料の展示。半分が潜伏キリシタン関連の展示。目新しいものはなかった。

さらに長崎方向に少し戻り、「道の駅夕陽が丘そとめ」で遅めの昼食。地元の食材を使ったバイキング。しゃれたものはないが、なかなか味は良い。刺身も新鮮で予想外のものだった。

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隣接する遠藤周作文学館。自筆原稿や愛用品などの展示とともに、彼の歴史や信仰の背景などが説明されている。季節のせいなのか見学者はほとんどおらず、静かに回ることができた。

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館内に読書喫茶室があり、外海の景色を眺めながらゆったりと過ごすことができるようになっている。夕方の五島行きに船の時間があるので残念ながら利用することはできなかった。

15時に文学館を出て長崎港には16時過ぎに到着。港にある県営駐車場に車を置く。ここはエレベーターがないので荷物を持って降りるのはちょっと大変。

すぐ隣のフェリーターミナルに移動。出港まで30分ほど待つ。

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16時40分発の高速船シープリンセス。桟橋を離れるとやがて水しぶきを上げてスピードを出す。波が静かなので快適な乗り心地。席は半分も埋まっていない。18時23分に五島列島中通島の有川港に到着。船を降りるとホテルの人が迎えてくれた。

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車で5分ほどのホテル・マリンピア。思っていたより大きい。部屋は禁煙なので問題ないのだが、廊下はたばこの臭いが染みついているよう。

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1階の食堂で間もなく夕食。刺身、ブリの鎌の塩焼きなど。五島の魚に期待していたが、さすがにこのレベルのホテルの定食では期待できるものではない。

同宿は仕事で来ているような人、釣りに来ている人などで、観光客はあまりいなさそう。途中で団体客が入ってきたが、彼らは食事には来なかった。

部屋に戻って休む。静かな夜だ。

Andrés国内旅行朝食は長崎駅ビル内のロイヤルホストへ。ここはJR九州ホテル長崎の朝食会場も兼ねているようで、混んでいて少し待たされる。 9時半にチェックアウトし、車で外海に向かう。1時間ほどで大野教会に到着。 1879年にフランス人のド・ロ神父が建設したものだが、地元の信者が地元の玄武岩の割石を積んでモルタルで固めたもの。 ボランティアの信者が説明してくれたが、この集落には十数人の信者しか残っておらず、79歳の自分が一番若い。仕事がないから若い人は出て行ってしまうし、この教会の修理も国や県の補助があっても地元の負担がないわけではないので難しくなっている。自分たちは何とかやって行こうと思っているが、世界遺産になったからと言っても自分たちがいなくなったらどうなるのだろうかと語っていた。床も弱くなっているので、窓から中をのぞくだけで立ち入り禁止。しかし内部はきれいに磨き上げられたように掃除が行き届いていた。 少し長崎方向に戻って出津教会へ。 1881年着工、翌年完成、その後何度か増改築を重ねたもの。これもド・ロ神父の設計・施工によるもので外壁はレンガ造り。立派な教会で中にも入れるが、長崎の教会すべてが内部撮影禁止になっているので、写真はない。ここは現在も使われている。 坂を下ると、ド・ロ神父がつくった授産・福祉施設がある。 そのうちの一つである鰯網工場はド・ロ神父記念館になっている。 救助院だった建物。ここでは女性たちが集団生活をしながら様々な仕事を身につけていた。長崎の居留地向けのマカロニ工場もあった。 ド・ロ神父が購入したオルガンで、修道女が弾いてみせてくれたが、音色や和音を様々に変化させることができ、小さなものなのにちょっとしたパイプオルガンのようだった。 出津教会の駐車場に戻り、車に乗って外海歴史民俗資料館へ。 半分はよくある地元の考古学・歴史・民俗資料の展示。半分が潜伏キリシタン関連の展示。目新しいものはなかった。 さらに長崎方向に少し戻り、「道の駅夕陽が丘そとめ」で遅めの昼食。地元の食材を使ったバイキング。しゃれたものはないが、なかなか味は良い。刺身も新鮮で予想外のものだった。 隣接する遠藤周作文学館。自筆原稿や愛用品などの展示とともに、彼の歴史や信仰の背景などが説明されている。季節のせいなのか見学者はほとんどおらず、静かに回ることができた。 館内に読書喫茶室があり、外海の景色を眺めながらゆったりと過ごすことができるようになっている。夕方の五島行きに船の時間があるので残念ながら利用することはできなかった。 15時に文学館を出て長崎港には16時過ぎに到着。港にある県営駐車場に車を置く。ここはエレベーターがないので荷物を持って降りるのはちょっと大変。 すぐ隣のフェリーターミナルに移動。出港まで30分ほど待つ。 16時40分発の高速船シープリンセス。桟橋を離れるとやがて水しぶきを上げてスピードを出す。波が静かなので快適な乗り心地。席は半分も埋まっていない。18時23分に五島列島中通島の有川港に到着。船を降りるとホテルの人が迎えてくれた。 車で5分ほどのホテル・マリンピア。思っていたより大きい。部屋は禁煙なので問題ないのだが、廊下はたばこの臭いが染みついているよう。 1階の食堂で間もなく夕食。刺身、ブリの鎌の塩焼きなど。五島の魚に期待していたが、さすがにこのレベルのホテルの定食では期待できるものではない。 同宿は仕事で来ているような人、釣りに来ている人などで、観光客はあまりいなさそう。途中で団体客が入ってきたが、彼らは食事には来なかった。 部屋に戻って休む。静かな夜だ。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)