フェリー船内は、特にレストランなどの共用空間の造りやデザインはスペインのフェリーと非常に似ている。造船会社が同じなのか、結果として似たものになるのか。

定刻7時に門司港到着。瀬戸内海なので当然だが、揺れることもなく静かな航海だった。下船して雲仙に向かう。高速道路に乗る前に朝食をと思ったが、フェリーターミナルからインターチェンジまでの間には店などない。一軒だけガソリンスタンドがあったので給油。

高速道路でもサービスエリアははるかかなたまでないようなので、パーキングエリアのコンビニでサンドウィッチやコーヒーを買って軽く済ませる。諫早インターで高速を降り、小浜へ向かう。途中はありふれた地方の風景。

小浜では「海鮮市場蒸し釜や」で温泉で蒸した魚や野菜を食べようと思っていたが、着いてみると今日はお休み。フェリーでもらった地域共通クーポンを使える飲食店は小浜には数軒しかないので、「食楽大盛」という食堂に行き、ちゃんぽんと皿うどんを食べる。 大盛ではないが、量は多め。味付けは甘め。

観光案内所に行き、小浜の地図をもらって散策コースを教えてもらう。近くの駐車場に車を置いて地図に示された「湯まちさるくコース」を歩く。国道からわき道に入り、「小浜神社」「いぼとり地蔵」「小浜公会堂」「上の川湧水」「炭酸泉」「小浜歴史資料館」。資料館では館員が出てきて説明してくれた。

歩き終えて土産店に行き、日持ちのするものをいくつか買う。その横に足湯があるので見てみると、十人ほどが足を温めている。ここのはうめてあるので熱くないが、小浜の源泉は100℃あるそうだ。

雲仙に向かう。雲仙は標高が800mほどもあるそうで、海岸の小浜からはひたすらに坂道を登る。途中、博物館で教えてもらった「チェア駕籠」の休憩所である駕立場がある。

3時半に「雲仙観光ホテル」に到着。門を入って玄関までの道が趣がある。「クラシックホテル」の一つで、昨春の長崎旅行の折には「クラシックホテルパスポート」を忘れたために行くのを諦めたもの。内部もこれまでに泊まったものの中でもよい方。部屋で少し休んでから散歩に出る。

「雲仙地獄」を巡る。一つ一つはそんなに大きくもないが、広範囲に点在して湯気を上げ、温泉の臭いがあたりを覆い、泥の中からごぼごぼとガスを吹いている。キリシタン殉教碑がある。ここでキリシタンを湯の中につけたり熱湯を浴びせたりして拷問にかけたのだ。私なら熱湯などかけられる前に、この地獄に引き立てられただけで「踏み絵でもなんでも踏みますから許してください」と叫んでしまいそうだ。

いくつかのホテルや店が廃業しているが、様子からするとコロナよりはるか以前に閉めてしまったように見受けられた。

夕食はホテルのレストランで。ワインをカラフェでたのみ、食後にチーズを追加。地元の食材も使って料理に工夫があるが、奇をてらうことはなくて満足できるものだった。

今夜の宿泊客は十数人のようで、食後に大浴場に行ったが、入った時点では他に3人の客がいたが、間もなく私一人の貸し切り状態になった。

部屋に戻って日記。今日は昼間は快晴で日差しが強く、間もなく11月だというのに暑いくらいだったが、夕方からはさすがに冷んやりしてきた。

/images/2020/10/20201027_164552-1024x576.jpg/images/2020/10/20201027_164552-150x150.jpgAndrés国内旅行フェリー船内は、特にレストランなどの共用空間の造りやデザインはスペインのフェリーと非常に似ている。造船会社が同じなのか、結果として似たものになるのか。 定刻7時に門司港到着。瀬戸内海なので当然だが、揺れることもなく静かな航海だった。下船して雲仙に向かう。高速道路に乗る前に朝食をと思ったが、フェリーターミナルからインターチェンジまでの間には店などない。一軒だけガソリンスタンドがあったので給油。 高速道路でもサービスエリアははるかかなたまでないようなので、パーキングエリアのコンビニでサンドウィッチやコーヒーを買って軽く済ませる。諫早インターで高速を降り、小浜へ向かう。途中はありふれた地方の風景。 小浜では「海鮮市場蒸し釜や」で温泉で蒸した魚や野菜を食べようと思っていたが、着いてみると今日はお休み。フェリーでもらった地域共通クーポンを使える飲食店は小浜には数軒しかないので、「食楽大盛」という食堂に行き、ちゃんぽんと皿うどんを食べる。 大盛ではないが、量は多め。味付けは甘め。 観光案内所に行き、小浜の地図をもらって散策コースを教えてもらう。近くの駐車場に車を置いて地図に示された「湯まちさるくコース」を歩く。国道からわき道に入り、「小浜神社」「いぼとり地蔵」「小浜公会堂」「上の川湧水」「炭酸泉」「小浜歴史資料館」。資料館では館員が出てきて説明してくれた。 歩き終えて土産店に行き、日持ちのするものをいくつか買う。その横に足湯があるので見てみると、十人ほどが足を温めている。ここのはうめてあるので熱くないが、小浜の源泉は100℃あるそうだ。 雲仙に向かう。雲仙は標高が800mほどもあるそうで、海岸の小浜からはひたすらに坂道を登る。途中、博物館で教えてもらった「チェア駕籠」の休憩所である駕立場がある。 3時半に「雲仙観光ホテル」に到着。門を入って玄関までの道が趣がある。「クラシックホテル」の一つで、昨春の長崎旅行の折には「クラシックホテルパスポート」を忘れたために行くのを諦めたもの。内部もこれまでに泊まったものの中でもよい方。部屋で少し休んでから散歩に出る。 「雲仙地獄」を巡る。一つ一つはそんなに大きくもないが、広範囲に点在して湯気を上げ、温泉の臭いがあたりを覆い、泥の中からごぼごぼとガスを吹いている。キリシタン殉教碑がある。ここでキリシタンを湯の中につけたり熱湯を浴びせたりして拷問にかけたのだ。私なら熱湯などかけられる前に、この地獄に引き立てられただけで「踏み絵でもなんでも踏みますから許してください」と叫んでしまいそうだ。 いくつかのホテルや店が廃業しているが、様子からするとコロナよりはるか以前に閉めてしまったように見受けられた。 夕食はホテルのレストランで。ワインをカラフェでたのみ、食後にチーズを追加。地元の食材も使って料理に工夫があるが、奇をてらうことはなくて満足できるものだった。 今夜の宿泊客は十数人のようで、食後に大浴場に行ったが、入った時点では他に3人の客がいたが、間もなく私一人の貸し切り状態になった。 部屋に戻って日記。今日は昼間は快晴で日差しが強く、間もなく11月だというのに暑いくらいだったが、夕方からはさすがに冷んやりしてきた。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)